学園都市 アルカディアへ
俺は神界から人間界へ来て、
早速迷子になっている。
「この森何処だよ〜?じいちゃん、
もしかして繋ぐ場所間違えて無いかな?」
そう思い、俺は半径100km程に
神威を使い感知するが。
どうやらこの森は思った以上に広い、、
俺の感知で人間らしい反応は無く、
居るのは動物や虫、
魔物もうじゃうじゃと居る事がわかった。
とりあえず神威で空を飛び、
全体が見渡せる高度まで来ると、
神眼を使い遥か彼方まで見通すと、
北の方向に一際大きい街があり、
その真ん中にはアルカディア学園の紋章がある。
「あれかぁ、、
ここざっと6000kmって所か、
じいちゃん、、街と離れた場所に送らないでくれ」
そうボヤきながら俺は1度地面に降り、
入学まであと2ヶ月あると言わていたので、
1ヶ月は魔物を狩りながら向かうと決めた。
そうやって街の方角に向け歩いて居ると、
森の奥からフォレストドラゴンが2匹現れた。
「フォレストドラゴンかぁ、、
ちょっと物足らないけど、
良い資金にはなるかな?」
俺は星屑の剣を抜き
向かって来るフォレストドラゴン達に技を決める。
剣神グラディウス流剣技
舞雪。
雪が舞うように剣線が揺らめき、
気付いた時には剣が2匹の首を切り落としていた。
「ふぅ、、フォレストドラゴンぐらいだと
こんなものか?」
そう言って亜空間を展開し
狩ったフォレストドラゴンを収納した。
「さて、アルカディアに着くまでに
お金になる魔物を狩らないとな〜」
そう言ってまた歩き出したのだ。
そうして1週間が経つ頃、
キングオークとクイーンオークを倒し
亜空間に収納していると
「きゃ〜!!助けてー!!」
そう悲鳴が聞こえたので、
俺は悲鳴の方向に向かう。
見えたのはブラッドオーガの群れに囲まれた
金髪の女の子だ。
俺は黙って剣を抜き
グラディウス流剣技
乱れ桜
縦横無尽に斬撃を浴びせる技で、
ブラッドオーガの群れを肉塊にした。
そうして金髪の女の子に声を掛けようとしたら、
後ろから氷の魔法が襲って来た為、
星屑の剣を振るいその剣圧のみで防ぎきった。
「あなたは何者なのかしら?」
魔法が来た方向から声がし
銀髪の女の子が鋭い目付きと殺気で俺を見ていた。
答えようにも
答えられる事が無いことに気付いた俺は、
剣を納め両手を上げ戦う意思が無いことを示す
「俺は君と戦う理由も
君から殺気を向けられる言われはない
俺はただこの金髪の子の悲鳴を聞いて
助けただけで、、」
そこまで言うと銀髪の女の子は金髪の女の子に聞く
「エリス、今の話はホントなの?」
エリスと呼ばれた金髪の女の子が答える。
「はい、ルミ様、、
A級魔剣士として恥ずかしい限りです。。」
ルミと呼ばれた女の子が
完全に殺気を解いたので一息つく
「そうね、、無断で厄災の森に入り、
見ず知らずの人に助けられるなんて。
アルカディア学園の生徒会長としては、
あなたを罰さない訳にはいかないわ。
学園に戻ったら覚悟しておきなさい。
それからあなたにもお礼を言わないとね?
ウチの生徒を助けてくれてありがとう、、
って、あなたもしかして今年の新入生なの?」
ルミは俺の服装がアルカディア学園の制服という事に気が付き目を見張る。
「まぁ、、そうです。
2ヶ月後の入学までここで修行をと思いまして。」
とりあえず怪しまれない程度の嘘を付いた。
ルミは怪訝そうな顔になり、
「新入生が厄災の森で修行を?」
俺は何かを間違えたらしい、、
「ここの魔物って名前ばかりで、
実際大して強くないじゃないですか?」
俺はもう出た所勝負に出た。
ルミはコイツ何言ってんだ?って顔になる。
「あなたね、、この森を甘く見過ぎよ?
恐らくゴブリンやオークを倒して
調子に乗ってるんでしょうけど、、
慢心はしない事ね?」
俺はついに言えなくなった。
この森に来て初日、
フォレストドラゴンを2匹討伐し
次の日はテンペストボア
3日目はサーベルラビットを10匹
4日目はクリスタルベアー
5日目はキングジャイアント
6日目はデスクラブ
そして本日キングオークとクイーンオーク討伐
こんな事話したら色々問題になる。
そう思いガタガタ震えてると、
ルミはわかってくれたと勘違いし、
「学園までは私が守ってあげるから。」
俺は生徒会長ルミが実は
ものすごく天然何じゃないかと思った。
エリスという女の子を囲んでた
ブラッドオーガの群れを肉塊にした事や、
ルミの魔法を剣圧で防いだこと、
彼女からは抜け落ちてるらしい。
俺は反省中のエリスと目が合い苦笑いした。
「じゃあルミ先輩でよろしいでしょうか?
道中よろしくお願いします。」
俺はルミ先輩に言う。
「えぇ、あなたを無傷で
アルカディアへ連れてくわ」
そうして俺達3人は
アルカディアへ向けて歩きだす。
ルミは俺を見て聞く
「あなた年は幾つなの?」
普通の質問で安心して俺は答える。
「16歳にこの前なったばかりです。」
「なら私と同い年ね。」
ルミはあっさり言う。
そこで俺は疑問をぶつけた。
「ルミ先輩は学園に入って長いんですか?」
「そうね、初等部の頃からで考えると
もうすぐ10年ぐらい居るんじゃないかしら。」
なるほどアルカディア学園には、
初等部、中等部、高等部が存在する事がわかった。
「後ろのエリスさんも?」
俺は先程ルミに怒られたエリスを見て聞く
「エリスは中等部の首席なの、
首席であればひと上の学年、
高等部1年の授業を受ける事かできるから
だから私が引率する事にしたのよ。」
ルミの話しを聞いて、
エリスは学園の中では優秀だとわかった。
「へぇ、、学園っておもしろそうだなぁー」
そう俺が言うと。
「おもしろく何かないわよ?
実力が全ての学園が楽しいと思う?」
ルミの目は何処か諦めたような悲壮感が伺えた。
そうして話してる間に、
前から地響きがする。
ドシン!ドシン、バキバキ!
ドシン!ドシン!
「ルミ先輩、エリスさん!」
俺は2人に声を掛け震源地に向かって走る。
「待ちなさい!」
そう言ってルミも俺に続く。
「行くんですかー!?」
悲鳴をあげるエリスもついてきた。
音が近くなりハッキリとわかった。
この音の正体はロックドラゴン。
飛びはしないが、
周りに覆われてる岩石の様な皮膚は、
普通の剣や魔法では対抗できないだろう。
「ルミ先輩、コイツどうしますか?」
俺は何事も無いように聞く。
「そうね、このままほっとく訳にはいかないし
私達で討伐しましょう。」
そう言ってルミは剣を抜いた、
その剣身は青く、
吸い込まれそうになるぐらい美しい剣だった。
「援護しますか?」
俺は何気なく聞く。
「あなたね、、相手はロックドラゴンよ?
死にたく無ければ下がってなさい。
エリスは構えなさい!」
俺はルミに言われたので傍観する事に、
「わかりましたよルミ様!」
そう言ってダガーを二本抜く。
ルミは氷魔法を使う。
氷の世界!(アイス・ワールド!)
ロックドラゴンの巨体を氷で閉じ込めた。
「エリス今よ!」
エリスの二本のダガーに
風魔法と雷魔法を纏わせている。
そのままロックドラゴンの首を目掛けて
連続で切り付けた。
それを見ていた俺はこれじゃあ
ロックドラゴンは倒せないと気づいていた。
ルミの魔法は足止めにもならないし、
エリスの攻撃力じゃ、
あの硬い皮膚には通らない。
「やった!」
エリスは攻撃が決まったと思い、
気を抜いた瞬間。
ロックドラゴンの長いシッポが
エリスを横薙ぎに捉えた。
そのまま吹き飛ばされエリスは血を吐き
意識を失った。
「エリス!!このー!!」
ルミは冷気を剣身に集約させ、
絶対零度の剣にし、
ロックドラゴンに切りかかる。
絶対零度は確かに脅威であるが、
触れなければ良いし、
それに使い手が未熟であれば、
絶対零度は維持はできないと俺は知っている。
なので今の斬撃は
限りなく絶対零度に近い
冷たい斬撃と言った所だろう。
その証拠に、、
ルミの剣はロックドラゴンの硬い
皮膚を突破出来なかった。
やれやれと思い。
俺は遠隔でエリスにハイヒールを掛け、
死なない程度に回復させる。
そしてルミに助け舟を出す。
「ルミ先輩!変わりましょうか!?」
俺は大声でルミに言う。
ルミはロックドラゴンから距離を取り、
俺の元まで下がる。
「はぁ、、、はぁ、、
あなたにどうにか出来るわけ無いでしょ、、?
あれは、、厄災級の魔物よ?」
肩で息をするルミに笑い掛け、
俺は星屑の剣を抜き、
「まぁ、ゆっくり見ててください」
そう言って俺はロックドラゴンに向け駆け出す。




