プロローグ
創造神ゼウスは気まぐれに人間界を観察している。
何かあった訳じゃないが、
時折このように人間界を眺める瞬間がある。
そして小さい村が厄災に見舞われてるのを見て嘆く
「またもや厄災か、、何とかならんかの、、」
そして村を注意深く観察すると、
生き残りが居ることに気が付き、
目を見開く。
「何と、、生き残りがおったのか!?」
ゼウスは立ち上がり、
人間界へ顕現する。
そして村の中の唯一の生き残りの反応の元へ着く。
「これは、、なんと、、」
恐らく両親であろうか?
父親と母親に守られる様にして
赤ん坊が泣いていた。
「オギャー、オギャー!」
ゼウスは両親からその赤ん坊を抱き上げ、
その死体は神聖の力で弔った。
ゼウスは赤ん坊を見て、
「もう大丈夫じゃ、
ワシがお前を立派に育ててやるからの」
そう言って赤ん坊が笑いかけた。
その言葉を聞いたからか、
泣き続けた赤ん坊はゼウスの腕の中で
すやすやと眠りについた。
ゼウスは神界の神殿へ戻り、
赤ん坊を神の権能で一瞬で作り上げた
ベビーベッドに寝かせた。
「ふぅ、、
お前の名を考えねばならんのう」
そうゼウスが思案していると、
神殿の2階からヘラがやって来た。
「あなたちょっと話しが、、」
そこまで話したあと
ベビーベッドに眠る赤ん坊に目が止まる。
「ちょっと!あなた!!この子は何よ!?」
ヘラがゼウスに問い詰め、
「ホッホッホ、ヘラよ落ち着かんか」
ゼウスは笑い
この赤ん坊を連れ帰った経緯をヘラに話した。
ヘラは頭を抱え
「経緯は理解したけど、、こんなことしてたら
他の神々にも影響があるのよ?
その覚悟はちゃんとあるんでしょうね?」
ヘラはゼウスに確認し、
「何も問題ないわい」
自信満々に答え、そしてこう付け加えた
「ワシとお主でこの子を立派に育てれば、
他の神々も文句は言わんじゃろ?」
ヘラはため息をつきながら、
ベビーベッドに眠る赤ん坊を抱き上げる。
「それで?この子の名前は?」
「そうじゃの、、ハル、、
ハルと言うのはどうじゃ?」
「ハル君か、、悪くないんじゃない?」
神の二柱が話し合い
この赤ん坊はハルと名付けられた。




