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愛と執着は紙一重【4】



「ちょっと距離置いた方がいいとは分かってるんやけど、やっぱりさ私も色々プライドとか出てきてて…」


「…。」


 ひかりはとても可愛らしい子だ。


 健気に流行りに乗ろうとする行動も、見た目の派手さの割にひねくれていない真っ直ぐな性格も。



 そんな可愛らしい子が普通に考えて、何十歳も上の男を好きになることなんて、有りえない。もちろん、恋愛に年の差はあまり関係無いことは百も承知だけど、このパターンではほぼほぼありえないだろう。


「今日も出勤なん?」


 リンが不安そうな顔でひかりを見つめると、ひかりは心底嫌そうに頷いた。ミオはリンの百倍ほど、心配そうな表情をしている。



「あっ、ごめん。ちょっと電話でてきていい?」


 そんな三人を眺めていた最中に鳴ったのは──私のスマホだった。ブゥ─ブゥ─と小さく震えるスマホの画面には「海里」と表示されている。


「お、噂をすれば」


「いいよ、でてきて。私のこんなアホな会話に付き合うよりも海里さんと話す方が大事やん」


 ひかりの言葉に、何でそんなこというのよ。と返事をしながらも、立ち上がって少し離れた玄関の方へと歩く。そして、ゆっくりとスマホを耳に当てた。



「ごめん、どうした?」


「あれ、ガヤガヤしてる。友達といてた?」


「うん、親友達とちょっとね。でも大丈夫よ。」


「ああ。それなら。あのさ、今日急遽、大阪で俺も親友達とご飯会が決まったんよ。幼稚舎から一緒の親友。良かったら来おへん?」


「え、いいの?」


「うん。こっちは三人居るから、そっちもその親友達つれておいでよ。エマ1人やと、ちょっと気まずいやろ?」


「そうやね…。一回、聞いてみようかな。」


「うん。ほな、また聞いたら連絡して。」


「ラインでいい?」


「うん、何でもええよ。」



 私たちは二人とも、割にクールな性格…かもしれない。会えば話題尽きず話すけど、電話口だとこんなもんだ。


 でも──大好きな彼氏に会えると考えると、いつもはクールな私でも口元の緩みがきになる。そして悟られないように、それを抑えるのに少しチカラが入る。


「早ッ!」


「ご飯の誘いやった。海里の幼稚舎からの親友がこっちに居るらしくて、ご飯でもどう?って。」


「おー、さっそくお披露目会か。」


「幼稚舎…良いトコのおぼっちゃんって感じですね」


 平然と呟くミオに「いやいや、あんたも相当お嬢様だよ。」と突っ込みたくなる気持ちを抑えて、小さく頷いた。


「で、なんか相手が三人いるらしくてさ。みんなもどう?って」


「へっ!」


「オーマイガ、私ら玉の輿?!」


「え!待って!当欠しよかな!店!」



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