91 1593年12月7日 唐津特区
なかなか面白くなってきましたが戦闘シーンは期待しないで下さい。
メイドカフェ フリー素材
麻奈・可奈は二卵性双生児である。年齢は19歳になる。先程、生ビールを飲んでいたが戦国時代だから問題ではない。
さらに茶々が生レバーと生センマイと牛ユッケを食べていたが、これも食中毒を起こしても戦国時代だから問題ではない。
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唐津は好景気に沸いていた。名護屋城の後詰めの将兵10万に、朝鮮半島から帰って来た15万と合せて25万人の将兵が駐屯している。
鉄道も博多まで敷かれた。戦国時代末の博多は1万戸を数え推定人口は5万人で九州一の大都市と言われていたから、唐津の繁栄は空前絶後と言える。
日本最大の都市はやはり京都で、戦国時代は増減が激しいが、人口50万人前後であると推定される。京都は物流の中継地である。
北前船、瀬戸内海海運、東夷国(現代日本)への海路が、名古屋の津島港、若狭湾の小浜港、物流の拠点・大坂と神戸の福原を結ぶ。そして、それを陸上でつなぐ鉄道と街道が整備されている。
政治の中心は安土城と京都の二条城、更には朝廷も王政復古とはいかないが形式上、日本の頂点に返り咲いている。
信長の経済政策も税制改革から10年目となり複式利益経済が順調であり、金余りの富裕層からの投資も活発である。富裕層はより金利の高い金融証券に飛びつく。
この頃の、金融証券は、不動産投資の「みんなで家主さん」、豊臣商事の「銀のファミリー証券」が高利率7%を武器に新旧日本で爆発的に売上を伸ばしていた。
この2社の投資先はイスパニアのフィリピン農園開発と、秀吉の明国・朝鮮国の服属であったが、こちらは破綻しつつあった。投資家は敏感である。
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1593年12月7日 午後7時半
麻奈・可奈:「それでぇ、この唐津なんだけと、今は景気いいけど、この先どうなるの?」
茶々:「どうなるとは?今は好景気だが、なにか障りでも有るか?」
森蘭丸:「そうゆう事です。麻奈・可奈さんの言う通り。この先が見えております。あっ、生ビールお変わり。」
茶々:「やはり、そうゆう事かな?、秀次様からの追加融資は難しいかのう。」
森蘭丸:「当たり前に御座います。唐入りの構想が寸前で白紙になったんだから、誰が金出すんですか。」
この話は説明に時間を要するゆえ後日とする。
茶々:「蘭丸も心配症だのう。銭はな、借りたモン勝ちじゃ。あっ、生ビールお変わり。」
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同時刻 1593年12月7日 午前9時
(その日の午前中)京都・聚楽第
豊臣秀次:「叔父上(秀吉)から借金の催促だと。今までいったいいくら借りてると思ってるのじゃ。」
職員A「元金150万貫、利子50万貫にて総額200万貫(1000億円)に御座います。」
豊臣秀次:「でっ、次はいくらじゃ。」
職員A「総額400万貫(2000億円)の借り換えにて、秀吉様に150万貫、利子が50万貫に御座います。」
豊臣秀次:「貸さなかったらどうなる。」
職員A「多分、びた一文返って来ません。」
豊臣秀次:「それにしても奇妙な話だ。儂からは叔父上に300万貫渡しているが400万貫の貸付とはな?、何じゃ、この利子は?100万貫とは高くないか?」
職員A:「私共も商売でして、利子や手数料を頂かねばやっていけません。
豊臣秀次:「そうではあるが、名護屋や唐津が破綻したら儂らもタダではすまん。投資家にも申し訳がたたん。」
投資家は豪商や大名である。秀次が目録を読む。
豊臣秀次:「ふむふむ、津田宗及、今井宗久、納屋助左衛門、徳川家康、織田信長、
なんだ?別に返さなくて良いのではないか。」
職員A:「いずれにしても借り換えは保留して、新たな返済計画を提出させましょう。」
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1593年12月7日 午後8時
茶々:「なんか良き考えが無いかのう。借りてから踏み倒すにしても、それなりの事業計画を立てねばなるまい。」
蘭丸:「よくある事業計画で破綻確実なのがリゾート開発ですな。」
麻奈・可奈:「あっ、それいい。遊園地作りましょう。ジェットコースタに観覧車にアトラクションスタジオ。」
茶々:「貿易は駄目か?」
森蘭丸:「南蛮貿易は火薬の原料の硝石の代金が20貫残っておりますし、今更、明国や朝鮮との貿易もなりますまい。それに九州には売る物が有りませぬ。貿易の基本は物々交換です。」
茶々:「さつま芋は駄目か?妾は好きだ。」
麻奈・可奈:「やっぱりリゾートがいいなあ。あっ、名案、メイドカフェにヌーディストビーチ作りましょう。」
森蘭丸:「メイドカフェ?それっていいかも。」
大至急、ステーキハウス蜂で返済計画のシュミレーションがなされた。
麻奈:「ちょっとぉ、これって危なくないですか?腰巻き無しですか?」
麻奈のいつもの服装は柔道着か忍者服である。それはそれで萌るが、話が逸れるから後日とする。
可奈:「えー、いゃ、そんなの絶対に嫌ですよ。」
可奈はプロジェクトに協力的でない。双子でも意見が異なるのは二卵性ゆえかもしれない。
森蘭丸:「麻奈、それは(裸にエプロン)と言って
東夷国(現代日本)では普通の子女が身につけておるそうな。似合っておるぞ。」
蘭丸の話し方が妙だ。
森蘭丸:「さればじゃ、検討すべきはハミ乳と乳首の関係じゃ。巨乳の場合はハミ乳だが、貧乳の場合は間から乳首が覗く、これも好きじゃが、某はド貧乳で乳首クッキリを所望したい。」
麻奈は適度なCカップの美乳である。
蘭丸:「麻奈殿、ダッチューノ・ポーズであるが、いゃ、やはりコレは可奈殿にも協力を仰がねばならない。ここにメイド服を大至急用意したゆえ、着替えて頂きたい。」
蘭丸は手回しが良い。さらに名護屋城の7階に行くと1年3ケ月前に茶々の撮影で取り揃えたコスチュームが山程あるが綺麗に洗濯してしまってある。蘭丸の目が黄金の光を放ったように見えた。
蘭丸:「コレは使える。しかも茶々様より、遥かに萌る。」
蘭丸は小声で囁いたつもりだが、茶々が苦虫を噛み潰したような顔になっているから、たぶん聞こえたのだろう。
麻奈:「どうかしら、オッパイ、じゃない、イッパイ注がせて下さらない。」
麻奈が隣の武将客に裸にエプロン姿で酒を勧める。可奈はシドロモドロしているが、麻奈はシッカリ楽しんでいる。
麻奈:「あっ、ごめんなさい、お酒ひっくり返しちゃった。」
座卓のコップが故意か偶然か知らないが倒れて、酒が座卓と床に拡がる。麻奈は近くのオシボリで四つん這いになって拭く。
使用済みの濡れたオシボリで酒を拭くのは筆者は好きでは無いが、そうゆう問題ではない。
麻奈は(全裸にエプロン)である。武将達は大喜びである。
麻奈の献身的な協力で、事業計画がまとまった。
早い話が現代日本に無いものを作れば良いのだ。つまり現代日本で禁止されてる事を全て許可すればいい。
・お酒の販売自由化、年齢制限無し。
・ポルノの自由化、モザイク・年齢制限無し。
・食べ物の自由化、生レバ等解禁 フグ解禁。
・服装の自由化、男装・女装・全裸解禁。
さらには、下記の要望書も添えられた、これは中央政府の信長との交渉を要する。
・名護屋城、唐津、博多特区とし税率の見直し。
・東夷国(現代日本)からの観光客船の乗入れ。
・乗入れが認められれば大型遊園地の設置。
・同上によるヌーディストビーチの設置。
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果たして、秀次の融資は認められるか?唐津は存続出来るか?諸将は如何なる事になるか?
秀吉の影武者・嘉藤治五郎の剛腕が試されるのである。
(万暦帝などの一部ネタバレは御了承ください。)