現代日本は泰然自若 1
今度は戦国日本から、現代日本です。遼東半島から資源を調達してきました。在日米軍のオカゲです。
現代日本の岡山県倉敷の世界最大規模の西日本製鋼所。敷地面積は東京ドームの約550倍。製銑・製鋼・圧延など様々な工程の生産体制を構築するJFEスチールの基幹製鉄所である。
鉄鉱石を満載したタンカーと、石炭を満載したタンカー、2隻が水島コンビナートの埠頭に着岸する。
半年前までは有りふれた風景であったが、今は全く違う。
製鋼所関係者A:「待ちわびたぞ、よくぞ、戻ってきてくれた。無事で何よりだ。」
タンカー乗組員B:「お待ちかねの鉄鉱石です。良質です。500年物のビンテージです。」
遼東半島の鉄鉱山と炭鉱から掘り出された宝の山が巨大コンビナートの火を消さずに済みそうだ。
大阪市吹田市:山崎製パン大阪工場
従業員A:「本日の生産はいかがいたしましょう。」
管理者B:「食パンが1000本だ。小麦粉も残り少なく、卵や生クリームの配給も少ない。仕方ないではないか。」
従業員A:「判りました。小麦胚芽の分量も最大限にします。」
管理者B:「そうし給え。1日でも長く原料をもたせろ。5月になれば国産小麦も市場に出回るだろう。」
名古屋:居酒屋かぶらや
客A:「近頃、しけてんな。今日は何がある?」
店主:「へぃ、毛蟹とタラバ蟹が入ってます。」
客A:「また、蟹かぁ、流石に食い飽きたな。」
店主:「焼き鳥なんか、どうです。」
客A:「ほう、珍しいな。じゃ、それやってくれ。」
客Aの前に雀のような小鳥の串刺しが置かれた。
客Aが齧りつく。
店主:「けっこう、いけるでしょ。」
客A:「うん美味い。雀かな?珍しいな。」
店主:「鶏のヒヨコでさぁ。卵鶏の雄で以前なら即座にシュレッダーでしたが、命を粗末に出来ないご時世です。」
客A:「なるほどね。そりゃ、罪深い話だな。」
現代日本が転移して半年が過ぎた。日本国籍のタンカーが食料や資材を乗せて帰って来たので、直ぐにはパニックが起こらなかったが、そろそろ市民生活に影響がでている。
しかし、日本国民には動揺が少ない。そうゆう国民性なのだ。
むしろ帰るべき祖国が500年前に戻った在日外国人の疎外感は尋常ではなかった。しかし大昔の祖国に帰ろうとする人間は少ない。
例外は韓国人である。祖国を外敵から守るための帰国だとか意気盛んだが、日本政府と条件が噛み合わずに渡航は先延ばしになっている。街頭で盛んにシュプレヒコールをしているが、いささか辟易する。
韓国人A:「今こそ、我々、朝鮮人の歴史が変わる最大のチャンスであ〜る。我々は虐げられた過去を払拭し、世界の一等国、いや我々の〜、優秀な朝鮮民族の世界を作るべきであ〜る。先ずは豊臣秀吉の朝鮮出兵に、断固反対しぃ〜、徹底交戦すべきであり〜、云々、、、、。」
とまあ、血気盛んだが、移住の条件がなかなか凄い。
(最低限のインフラ整備)
オンドル付き高断熱コンテナハウス5連棟(18坪)
勿論、浄化槽付きウオシュレット。簡易水洗トイレは不可。エアコン&太陽光発電&高性能蓄電池。BSテレビとインターネット。
オンドル用の灯油と食料は2年分、ただし現地人への食料は日本政府の負担。
ちなみに、現代でも韓国の石油消費量は日本人の2倍以上である。産油国の米国人並なのでビックリする。勿論、北朝鮮とは比較にならない。
輸入の途絶えた日本で養える人口は5000万人、7500万人は移住するしかないのだが、誰も出ていこうとしない。
大航海時代の欧米人が羅針盤一つで、未知の大海洋に風任せの帆船を繰り出し、壊血病も物ともせず、まさしく命懸けで出かけて、そして、ほとんど死んで行ったのとは全然違う。