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現代日本は泰然自若 3 戦国ゴジラ

秀長事件で精神的にくたびれたので、少し手抜きをします。


挿絵(By みてみん)

戦国ゴジラ


久しぶりに現代日本の話である。


1595年の7月、転移から13年と半年が過ぎでいる。

西暦は2039年になっている。


現代日本の概要を記す。


・人口1億2500万人(転移前一億2700万人)

そのうち在日朝鮮・韓国人や帰化者、及び半島由来の人達70万人(転移前100万人)


・ヒット映画 GODZILLA (まいなす)450

1590年の戦国時代にGODZILLA来襲、織田信長、織田信孝、小西行長、加藤清正、村上水軍、李舜臣の豪華キャストが話題になる。

在日米軍はモスクワ大公国との軍事バランスを懸念して参戦しない。自衛隊も歴史不介入政策により自国に危害が及ばない限り介入はしない。

明の帆船がゴジラの鼻息で吹き飛ばされて入江に座礁して大砲の火薬が火種に引火して爆発炎上する。

ヌルハチがゴジラを誘い出し山間(やまあい)の土砂崩れで生き埋めにしようとするが、足までしか埋まらず尻尾で逆に土砂をぶつけられる。

フランキー砲の砲弾を流線型に変えて、高性能爆薬で打つとフランキー砲は一発で爆発粉砕するが、榴弾砲がゴジラに刺さる。少しは効果がある。

ゴジラは一旦逃げ出して、現代日本のフクシマに太平洋から上陸して廃炉処理を投げ出していた原子炉の燃料デブリを4基とも残さずたいらげる。東電は大喜びである。

核燃料を大量に補給した燃料デブリ・ゴジラは食傷気味で有るゆえ、熱線を辺り構わず放出しながら戦国時代の富士山に上陸する。熱線により誘発された宝永火口が先んじて出来る。

燃料デブリ・ゴジラは西に進み、作ったばかりの鉄道もSLも蹴散らしながら安土城天守閣に向かい、魔王・織田信長との最終決戦に挑む。

そして盛り上げるだけ盛り上げてから、第一編は終了となり1年後の第二編に続くのである。


現代日本の概要の続きである。やや映画紹介が長かった。断っておくが戦国ゴジラは白黒ではない。総天然色と銘打ったが、時代背景を考慮して錦絵であった。カラー版も見ないといけない。東映のドル箱は商売繁盛である。


・東京大学では転移現象について現代最高の有識者を集めて会議を進めている。


内閣総理大臣・長谷川博:「本日はご多忙中の中 この会議に出席していただき誠にありがとうございます。この異常事態に対し 皆様の見解をお聞かせ頂きたく存じます。」


内閣総理大臣・長谷川博:「では状況よりご説明いたします。2025年12月1日未明、旧日本時間3時40分、新日本時間5時に日本列島と周辺諸島、及び日本国籍の在留邦人が東経155度を中心とした北大西洋上に転移しました。・・・・・(略)・・・・」


小説家美濃朗(みのあきら)氏:「何だ?またその話からか!コピペじゃないのか?」


大和田哲夫・名誉教授:「いや、これは大変なことです。まさしく、今こそ歴史考証が変わるでしょう。信長、秀吉、家康の真の姿が明らかになっているのです。」


小説家美濃朗(みのあきら)氏:「何だ?またその話か、歴史考証って、今、起こってる事だろ。何の歴史だ?」


こちらは、あまり進展が無いようである。

― ― ― ―


NHK会長・枠田麻由子(51歳)

かつて日本国の移転を第一報で伝えた女性アナウンサーも

50代になった。だが妙齢の貴婦人という形容が当てはまる。知性と判断力と強い意思を感じる。NHKのトップになっている。


松平定信・報道局長(40歳)

日本国の移転のスクープを、ほぼ独断で放送した当時の若手のエリート支局員も壮年の域に達しようとしている。

東大医学部生物科卒の医師免許を持つ男が、畑違いのNHKに入った時は部内で話題になった。


枠田:「松平、半島由来者の遺伝子のゲノム解析の結果報告。」


松平:「検体の適合率は99%、総遺伝子量理論は実証されました。」


枠田:「松平、因果律ミカンネット袋はどうですか?」


松平:「そちらもゲノム解析の結果、間違い有りませんが。ただし・・・・・」


枠田:「ただし、何だ?」


松平:「ミカンネット袋と言うネーミングは改名の必要があるかと。」


枠田:「・・・・・・・考えておこう。松平に代案があれば好きにして良い。」


2人の会話はストレートで無駄がない。どうも枠田が織田信長の交渉窓口になっているためかも知れない。


(因果律ミカンネット袋)については第11話の森蘭丸の(歴史の網目)の説明を御参照頂きたい。


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