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文禄の役 3 李舜臣の喫水線 2

李舜臣の露梁海戦がヒットしている。面白ろそうだ。

YOUTUBEで予告編が流れている。

(とりとめもない余談)

国民的SFアニメで宇宙船から翼が出てくる。オリジナル版では、ずいぶんデカい。どこに隠していたんだろうか?

喫水線の辺りだからスタビライザーになるかもしれない。

― ― ― ―


1592年(天正20年)

文禄の役での朝鮮水軍と秀吉軍

5月7日、玉浦海戦 ●

5月8日、赤珍浦海戦 ●

5月29日、泗川海戦 

6月2日、唐浦の海戦

6月5日、第1次唐項浦海戦

6月7日、栗浦海戦

7月7日、閑山島海戦 ●

― ― ― ―


半島南東部の慶尚道水軍は初戦で自滅したのだが、李舜臣率いる半島南西部の全羅道水軍に対して、ほぼ連戦連敗である。被害は日本輸送船団に集中し、戦闘艦船の被害は少ない。何故かと言うと日本軍が海戦を想定していなかったから、護衛戦艦が最初から殆ど無かったからである。


また長年の倭寇対策で朝鮮水軍はアウトレンジからの砲撃で倭寇船を破壊してきたのに対して、日本軍は相手船に乗り込んでの白兵戦を得意としてきた。


閑山島海戦を境に日本軍は戦法を変え、輸送船にも大砲をそなえ、先んじて上陸占領した要所に砲台を築いた。

9月1日の釜山浦海戦で日本軍が勝利し補給路が確保されると多大な損害を出した朝鮮水軍は鳴りを潜めた。

だが、それは新たなる反抗への準備期間だったのである。


長い天正年間が終わり、3週間余の文禄1年が瞬く間に終わった。文禄2年の始まりである。日本軍上陸後9ヶ月が過ぎていた。当初の快進撃は過ぎたる物にて足元が固まっている筈もない。


文禄2年は年初から惨憺たる物であった。天正20年7月の明軍参戦(史実)を退けた小西行長であったが、明軍の講和の罠にはまり、重火器の攻撃により多大な犠牲者を出しながらも平壌を辛くも脱出した。さらにオランカイ会戦で大敗(虚構)した加藤清正も、さらなるヌルハチの追撃に怯えていた。


すなわち虚実入り混じった朝鮮半島情勢により、文禄2年(1593年)の年初より講和会議はなされたが、秀吉が無茶な条件を出したので決裂寸前となったとされる。しかるに、この条件は撤退への時間稼ぎにて、李舜臣の徹底抗戦を見越しての日本側の戦略だった。

所詮、戦争とは策略と騙し合いである。

― ― ― ―


(名護屋城6階、茶々の執務室)

モニターの信長:「秀吉の朝鮮出兵じゃが、終わりにせぬか?ずいぶん荒稼ぎしたから良かろう。」


いきなり単刀直入に本題に入る信長である。


茶々:「かなり危なくなってきたよ。」


茶々の喋り方が身内ゆえ、妙になれなれしい。


信長:「それでは、村上水軍の特戦隊を送り込め。」


茶々:「ブッ・ラジャ〜。」


信長:「何だそれ?」


朝鮮にて窮地の日本兵15万人の運命を決める極めて重要な決定がなされた。

― ― ― ―


移転世界の時系列は文禄2年(1593年)から慶長3(1598年)に跳ぶ。史実では停戦から和平交渉、慶長の役の再出征となるが、転移世界では、この5年間がゴッソリ抜け落ちる。

歴史上、アルマダ海戦(スペイン無敵艦隊とイングランド・オランダ)をも凌駕する16世紀最大規模の文禄露梁海戦が始まろうとしていた。

ただし、移転世界での慶長の役が消滅する訳では無い。歴史改変の反動は朝鮮民族にとって驚くべき結果をもたらす事になる。

― ― ― ―


(文禄露梁海戦)


史実の露梁海戦と区別するため、名称を(文禄露梁海戦)とする。

文禄2年(1593年)11月、海上封鎖された小西行長軍の救出のため島津義弘、立花宗茂、高橋直次、寺沢広高、宗義智、小早川秀包、筑紫広門ら諸将は水軍を編成して順天城海域に向かった。


李舜臣:「おのれ!小西行長!貴様だけは赦さん!」


李舜臣は怒りに打ち震えていた。小西行長軍に、どれほど多くの同胞が打ち殺されたか。それが今になって無血撤退など有り得ない。さらには金品で買収され、それを許した明軍の陸将・劉綎と明水軍の陳璘に激しい憤りを持った。

― ― ― ―



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