影武者 豊臣秀吉 5 千利休と茶々
筆者の方が混乱してきたので、信長・家康・秀吉の三傑の勢力範囲と関連する相手先を整理しました。
家康が1番弱そうですが地道に足固めしてるみたいです。流石ですね。
天下三分時代
織田信長:複利式貨幣経済 関連:現代日本 自衛隊
徳川家康:封建主義 関連:徳川宗家
豊臣秀吉:狩猟型社会 関連:スペイン 在日米軍
何とも不思議な展開になってきた。戦国三傑が同時期に並び立ったのである。織田信長の複利式貨幣経済についてはウンザリしたとの御意見もあり割愛せざるえない。
封建主義は歴史通りである。
問題なのは、豊臣秀吉の狩猟型社会である。モンゴル帝国が近いが、あれとて遊牧なる生産活動はしていた。
まぁ、九州も農耕や漁業は営んでいたが、秀吉の対外貿易の資金源は「人間」だったから残酷極まりない。
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秀吉の体調が回復した。秀吉は名護屋城の2階にいる。5層7階の壮麗な天守であるが、秀吉は1階の一部を居室とし2階で政務を取る。3階以上はよく分からない。秀吉も上階に上がった事が近頃ない。最上階には物見櫓があるのは当たり前だが、他の階は戸籍や検地の資料がある筈である。官僚の執務スペースも必要だ。なんせ一国の政庁である。
豊臣秀吉:「なぁ、三成、エレベーターは、もそっと上までいかぬか?」
石田三成:「はぁ、家庭用の簡易エレベーターにて、2階までしか認可がおりませぬ。」
豊臣秀吉:「融通の利かぬものよのう。」
石田三成:「仕方ございません。銭が無う御座います。」
豊臣秀吉:「そう言えば茶々の言うておった。鉄道はいかがした。博多〜唐津〜名護屋を作れば便利になるではないか。」
石田三成:「その件ですが、何分にも銭がいり申す。」
豊臣秀吉:「上様(織田信長)に頼んで作らせれば良いではないか。茶々は取り敢えず名護屋〜唐津で良いと言っておる。上様には石炭をタップリ進呈すれば良かろう。」
石田三成:「その石炭ですが、この前、三池炭鉱で粉塵爆発事故で死者400人、重軽傷者550人を出しまして、難儀しております。」
豊臣秀吉:「なんと、それは一大事、して炭鉱は如何がなった。」
石田三成:「不幸中の幸いにて落盤や火災は最小限でしたので再開しております。」
豊臣秀吉:「ふむ、それは良かった。以後、増産に励め。」
石田三成:「かしこまりました。して、鉄道はなんとします。」
豊臣秀吉:「何度も言わせるな。今年中に開通させろ!」
石田三成:「かしこまりました。(もう好きにしろ(小声))」
豊臣秀吉:「んっ、なんか聞き取れなかったが?」
石田三成:「いゃ、何も・・・・。それで炭鉱の人員の補填と鉄道の土工の人員は如何がいたしましょうか?」
豊臣秀吉:「いくらいる?」
石田三成:「ざっと3000名かと。」
豊臣秀吉:「ふむ、黒田長政に命じて日向辺りから連れてまいれ。長崎や筑前や肥前は上様に知られるからやめておけ。」
まるで牛馬のように民を使う秀吉であった。いや湯水のようにという表現が正しいかもしれない。この時代、百性より牛馬の方が貴重であった。
豊臣秀吉:「ところで鶴松の具合は如何じゃ、どうもあちこちに連れ出して不味かったかのう。幼子ゆえ心配じゃ。」
石田三成:「はぁ、何分にも和子は天からの預かりモノゆえ。」
※この時代、5歳までの死亡率は極めて高い。
石田三成:「殿、もう二〜三人お作りになっては如何ですか?殿の子種は京都総合診療所に冷凍保存しておるのでは。」
豊臣秀吉:「そう申すな、男の子種は簡単じゃが、女子の卵子は難しく身体に障るらしい。茶々も再びは嫌がっておるわ。他の女子の卵子とやらも上手くいかん。」
石田三成:「そうで御座いますか。」
石田三成は訝るがDNA検査の結果、間違い無く、鶴松は秀吉と茶々の子だと判明している。しかも乳母の正栄の代理出産である。
当時としては考えられない医療技術であるが、それは現代にても同じである。