戦国三都物語:永楽通宝で日本統一 8 豊臣秀吉 3
豊臣秀吉の話が続きます。茶々が登場しますが、亡くなられた竹内結子さんのイメージです。
豊臣秀吉の死因には数多くの説がある。また秀頼の出生についても諸説あり、1591年の千利休の切腹についても定かでなく、ましてや1595年の秀次の切腹、眷族の惨殺など、余りにも多くの疑問点がある。
また三木の干殺し鳥取の渇え殺しなど農業生産者で非戦闘員を巻き込んだ戦法など生産者=米=銭の鉄則から甚だ逸脱している。
そして1592年の文禄・1597年の慶長の役、など疑問点だらけであるが、筆者の最大の疑問点は1588年の淀君(茶々)の側室である。
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1587年、石田三成は浅井茶々(浅井菊子)を近江大溝城に訪ねていた。京極氏の居城である。この年、茶々は18歳、はち切れんばかりの若さと美貌である。
石田三成は27歳、豊臣秀吉は50歳である。
浅井茶々:「三成殿、こんな寂しき所によくぞ参られた。して何用じゃ。」
石田三成:「本日は我が主君、豊臣秀吉の命にて参りました。」
浅井茶々:「何、秀吉?、あの者が何用じゃ?」
前世では、父、浅井長政の仇であり、母、お市の方の仇でもある。ただし転移世界では柴田勝家もお市の方も存命であるが、この話は本筋ではないので割愛する。
浅井茶々:「して、あの小汚い猿めが、妾に何用じゃ、と言うか、あのモノ共は唐瘡(梅毒)であろう。そちらの家中は大丈夫か?お主もじゃ。恐ろしいのぉ。」
石田三成:「はぁ、某は京都総合診療所で検査を受けましたが陰性でした。」
浅井茶々:「それで、秀吉や加藤清正は大丈夫なるか?」
石田三成:「それは個人情報ですので何とも申し上げにくい。」
三成は京都総合診療所で念を押されているから、そのまま言う。個人情報なんて言葉が戦国時代にある訳がない。
浅井茶々:「なんと図星か、さっさとペニシリンで治療せぬか。」
石田三成:「はぁ、某も何度も殿に申し上げておるのですが、注射が嫌だとか、公になると妾共が逃げ出すとかで、難儀しております。」
浅井茶々:「妾、して今、何人おる?」
石田三成:「300人くらいに御座います。」
浅井茶々:「・・・・・・・・」
茶々は言葉を失った。
暫くして気を取り直した茶々が三成に話しかける。
浅井茶々:「して、この度は何用じゃ、近江は退屈でならん。それに銭がない。知っておるか?叔父上(信長)が金欠だそうだ。」
石田三成:「え゛、信長殿が金欠とは如何なる事?」
浅井茶々:「なんでも金利7%の(みんなで大家さん)に有り金突っ込んで見事に破産したそうな。」
石田三成:「しかるに信長殿は守護の束ねで御座いますれば銭などいかようにも。」
浅井茶々:「たわけ!公金横領になるわ。かの国の総理大臣とやらは、それをやって解雇寸前じゃ。」
石田三成:「さにあらせまするか?、厄介な国ですのう。」
浅井茶々:「行ってみたいモノよのう。こちらの蒸気機関車などより3倍も早い新幹線なるものがあるそうな。さらにリニアと申す鉄道を作ろうとしたら静岡県知事の反対で頓挫してさらにヘリウムが輸入出来ずに放置してるそうな。」
石田三成:「はぁ、さように御座いますか。」
石田三成は話の内容に全くついていけない。しかも時折意味不明な横文字が混ざる。小池知事みたいだ。
浅井茶々:「ところで三成、そなた銭を持っておるか?」
石田三成:「はぁ、今度、九州に行きますゆえ多少なりとも。」
浅井茶々:「いくらじゃ、いくらある。」
石田三成:「はぁ、200文札が500枚ほどかと。」
浅井茶々:「なんと、今の金で500万円とな?」
石田三成:「はぁ、500万円とは何処の銭やら?」
浅井茶々:「かの国、東夷国じゃ、妾も泣けなしの銭を場外馬券で使ってしまいスッカラカンじゃ。」
どうやら信長などVIPは現代日本国との個人的な金銭のやり取りがあるようだ。
浅井茶々:「では出かけるとしよう。着替えるから、そこにて待て、覗くでないぞ。」
茶々が隣室に行き、襖を締めると衣づれのシュシュという音がする。三成はいたたまれぬ衝動に駆られが、我慢する。なにせ相手は信長の姪だ。機嫌を損なえば三成の首如き十個くらい楽に跳ぶ。
浅井茶々:「三成殿、そこにおわすか。少し手伝ってはくれまいか?」
茶々の口調が先ほどまでのキャピキャピしたモノから戦国の姫らしい物言いになる。
石田三成:「何なりとお申し出ください。」
浅井茶々:「襖を開けて入って来られよ。」
石田三成:「失礼致します。」
襖を開けると茶々が裸で背中を向けている。
浅井茶々:「良いのじゃ入ってまいれ。大丈夫じゃ、はいておる。」
一瞬、石田三成には茶々の後ろ姿が全裸に見えたが、茶々が振り向くと細い紐状の下着をつけていた。
浅井茶々:「コレはスキャンティーと申す。かの国の下着であり、かの国のおなごは皆の者が着用しておる。」
石田三成:「そのように御座いますか。ビックリ致しました。それで御用の件とはいかに?」
浅井茶々:「ここにブラジャーというものが有るが、背中に留め金がついておる。留めてくれまいか?」
茶々は左腕で両乳房を隠し、右手で傍らのブラジャーを渡す。三成はその形状とかぐわかしい香りに頭がフラフラになる。勿論、ほぼ裸体の茶々にもずいぶんと当てられている。
茶々:「いゃ、少し段取りを間違えた。そのモノをこちらに渡せ。」
茶々は三成からブラジャーを受け取ると三成に背中を向けてブラジャーを乳房に当てがう。
茶々:「三成、判るかその後ろの帯を留めよ。」
三成の息が粗くなる。天下の美少女の身体に近接するのだ。
茶々:「何をしておる、早く致せ、恥ずかしいではないか。」
三成が奇跡的にホックを留める。実はかなり難しいのだ。ハーフブラだから肩紐はない。
茶々:「京都総合診療所に行ったか。女医や看護婦に会わなんだか?」
石田三成:「はい、お美しい方ばかりでした。それに皆、頭が良くお優しい。」
茶々:「美しいのは外見ばかりでは無い。皆、自分の仕事を持ち、男に頼らずに自分で人生を切り拓いておる。それが美しさの秘訣じゃ。」
茶々は下着姿のままピョンピョン跳ねてクルっと回る。
茶々:「どうじゃ、何とも無かろう。今までのオナゴは乳を固く締め、腰巻きをつけて、月のモノがある時は家でジッとしておらねばならない。だが、かの国のオナゴは、それらから解き離れておる。羨ましい限りじゃ。」
石田三成:「さように御座いますか。良き事に御座います。」
茶々:「さて今日は、如何がいたす。まず紳士服屋に行ってソチに洋服を見繕って進んぜよう。それから駅前の不二家でイチゴのショートケーキと紅茶にしよう。」
石田三成:「ははぁ、茶々様に洋服を頂けるとは有難き幸せ。」
茶々:「感謝しろ。ただし銭はソチがだすのじゃぞ。妾はスッカラカンじゃ。」
石田三成:「お手柔らかにお願い致す。それと何時まで、その下着のままで御座いますか。」
茶々:「これはしかとした。サービスが過ぎたようじゃ。」
そう言って、ハッとして頬を赤らめる茶々は紛れもなく18歳の乙女であった。そして自分の人生の行方を知っていた。僅か数日が彼女にとっての(青春時代)であり、その日々を愉しむ事を三成に委ねられたのである。