信長の税制改革
上杉景勝と森蘭丸の回で織田信長の税制が解りにくかったので捕捉します。
税率2割、信長が驚くべき政策を布告した。当時の税率は五公五民ならマシ、酷い領主なら七公三民と農家から絞れるだけ絞り取っていた。
ところが信長は2割で良いと言う。だが良い話には「ただし書き」が有る。「全米換金」のお達しである。
握り寿し一折60文から話を進める。消費税は2割だから、寿司屋は12文、信長に払う。仕入れで米屋に10文払い、魚屋に20文払う。米屋は2文、魚屋は4文、消費税を払う。
寿司一折から18文の消費税を払い、18文の銭が残る。
寿司屋が蓄財しても10文は生活に使うとしたら再合計20文が信長の税収となる。3.3割の税収である。
次に農家の場合である。米10キロを60文で売る。消費税は12文である。次に自分の食べる米を買う。5キロで30文である。米屋は6文の消費税を払う。合計18文の消費税と18文の銭が残る。蓄財しても10文は生活に使うとしたら再合計20文が信長の税収となる。同じく3.3割の税収である。
これが所得税と消費税の違いであり、確実に税を集める事ができる。ただし納税者が売上をごまかしたり、米や魚を換金せずに横流ししない事が絶対条件である。
※問屋や仲買人がいるから、詳しい事は消費税の簡易税率で調べてください。