第1次米西戦争 1
ついに無敵艦隊と米機動部隊との戦闘が始まる。
イスパニアに勝ち目はないだろうなぁ。
米空母:ジョージ・ワシントン船上
在日米軍最高司令官:リッキー・ラップ中将
「なんだ!このクソ不味いコーヒーは!」
甲板員A:「申し訳ありません。コーヒー豆が残り少なくなったのでインスタントコーヒーにさせて頂きました。」
リッキー・ラップ中将:
「何だって!今まではレギュラーだったでは無いか。何故いきなりインスタントなんだ。」
甲板員A:「いえ、近頃はインスタントでしたが、それも少なくなってきたので、種類を変えたのですが、お判りとは。流石に中将は御口が超えておられる。」
中将の前にインスタントコーヒーが2瓶置かれる。
甲板員A:「1つはNestleのゴールドブレンドです。メーカーはレギュラーソリュブルコーヒーと命名してます。」
リッキー・ラップ中将:
「えっ、今まで飲んでたのソレだったの。」
甲板員A:「それと今日、お出ししたのはコチラです。」
リッキー・ラップ中将:
「ん、(ライジング インスタントコーヒー ブレイク)聞かない名前だな。」
甲板員A:「百均ダイソーで仕入れてきました。もっとも値上がりして500円しましたが仕方ないです。Nestleは1瓶1万円しますし、レギュラーは一杯五千円します。」
リッキー・ラップ中将:
「えっ、エジプト製、原産国ベトナム、インドネシア?」
甲板員A:「さように御座います。私は好きです。無味無臭で刺激が少ないので番茶代わりに飲んでます。」
リッキー・ラップ中将:
「無味無臭?、番茶?・・・・・・さようか。・・・」
一息してから中将の顔色が変わった。
「在日米軍副司令官:ジョージ・ラウル4世を呼び出せ!!」
この瞬間、在日米軍の南方進出が決定したのである。遼東半島から帰ってきて半年後の遠征となった。
1582年の8月5日の事である。
後の世では、第一次米西戦争とも、コーヒー&カカオ戦争とも言われる。
現代日本首相官邸
長谷川官房事務次官:「報告します。在日米艦隊が横須賀基地を出港しました。」
岸川総理:「何だ、何処に行くんだ。日本政府への連絡も無しに好き勝手だな。」
長谷川官房事務次官:「さようでございます。好き勝手ですが違法ではありませんし、彼らを統率する権限は米国大統領しか有りません。」
岸川総理:「でぇ、機動部隊は何処に行くんだ?」
長谷川官房事務次官:「軍事機密ですが、平文での通信を傍受しております。」
岸川総理:「平文、まぁ、機密が漏れて困るもんでも無いか。」
長谷川官房事務次官:「行き先は、スマトラ島のマンデリン、スラウェシ島のトラジャ、だそうです。」
岸川総理:「はぁ?なんだそれは?」