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114 1594年7月4日 ムガール帝国の繁栄

16世紀末の世界人口は、たったの5億である。世界はただっ広く領土より労働力の奪い合いの時代である。

挿絵(By みてみん)

ムガール帝国3代皇帝アクバル


インド・ムガール帝国は西洋諸国の植民地統治に(むしば)まれていったと思われがちである。確かに18世紀から帝国の内紛によりイギリスの屈辱的な植民地になったが、それまでは異宗教に寛容な国家であった。

支配者層はイスラム教で被支配者層はヒンズー教であった。人頭税(ジズヤ)を取ることで国家が崩壊して大英帝国の支配を許すことになる。19世紀のイギリスは神の名を語る悪魔だった。


移転世界の16世紀末、世界人口は5億人、中国人とインド人が1億人ずつ、つまり西洋諸国にとってインドは巨大な労働力だった。当時の地球は人類には(いま)だに巨大であり、領土よりも人間の取合いだったと言える。

さらにインドは地下資源も豊富だった。

ポルトガル領のゴア州には鉄鉱石、マンガン、フェロマンガン、ボーキサイト、ケイ砂、火薬の原料の硝石などが豊富に含まれている。

無論、胡椒などの香辛料の宝庫なのは言うまでもない。特産の綿織物もインドのヒンズー教徒に支えられている。

同じ1億の民を持つ中国(明・清)が鎖国に走ったが開放政策のインドは交易の利益を享受していた。多量の金銀が流れこんでいる。

― ― ― ― ―


1594年7月4日 ムガール帝国のゴアの新州都パナジ


ムガール帝国第3代皇帝&世界政府第1代皇帝のアクバル大帝52歳は視察のためにゴア州のパナジのホテル、ゴア マリオット リゾート&スパにお忍びで滞在している。


アクバル大帝:「やはりゴアは良い。生ビールは飲み放題、シャウエッセンも食べ放題、女もヒジャーブ(スカーフ)どころか服も着てない。」


側近1:「そうでは御座いますが、ホテル内での服装は、ある程度、節度が有った方が私は好きです。」


アクバル大帝:「やはりそうだな。あっ、あの者は審査でY字開脚をした娘じゃ。注意するから呼んでまいれ。」


側近1が麻奈と可奈を連れて来る。ホテルのカフェで全裸なのは麻奈だけである。可奈はリゾートワンピースを着ている。


麻奈:「おはようございます。アクバル大帝、昨日は有り難うございました。(英語)」


アクバル大帝:「あの〜、麻奈さんだったっけ、(程々(ほどほど)に)って言ったのに」


麻奈:「आप कौन सी भाषा बोलते हैं?」ヒンズー語で「何語を話してますか?」


側近1:「It's not Hindi. English please.」


どうやらイスラム教国の言葉だったようだ。


麻奈:「それでは英語で話させてもらいます。(英語)」


アクバル大帝:「麻奈さんは裸ですが、可奈さんは服を着ているのは何故ですか?」


麻奈:「可奈は恥ずかしがり屋なんです。」


アクバル大帝:「麻奈さんは恥ずかしく無いのですか?」


麻奈:「恥ずかしですよ。でも、2人で裸より、一人だけ裸の方が、全然、恥ずかしくて好きなんです。」


アクバル大帝には意味が判らなかっが、麻奈は強度の露出狂なので(一人だけ全裸)の方が変態っぽくて羞恥心を刺激する性癖である。


アクバル大帝:「昨日のY字開脚ですが見事でしたね。」


麻奈:「はい、でもI字開脚もできますよ。」


そう言うと麻奈は右脚を真っ直ぐに抱えて顔に添わせた。足が一直線なり陰部がパックリと開き(ひだ)や膣腔が露わになる。お尻の穴も剥き出しになるが綺麗な菊紋である。


アクバル大帝:「見事ですね。写真を撮っても良いですか?」


大帝は側近1からデジカメを受け取り【激写】をした。これ以上は世界政府皇帝として問題になるので、大帝はカメラを側近に渡して細かい指示を出した。


麻奈のパナジの街中での写真はネットにアップされて話題になった。ゴア観光に一役買う事になる。ストリートヌードはすぐさま数万回のヒットとなった。人混みの雑踏や工事現場での(一人だけ全裸)(いきなり開脚)は信仰心の高いイスラム・ヒンズー教社会では相当な違和感があり不道徳な刺激が楽しめた。

ふと思ったが、全裸にコートは普通だが、イスラム教のニカブやチャドルに全裸も刺激的かも知れない。

― ― ― ― ―


さてインドでの鉱物資源は掘れば掘るほど売れる。以前はポルトガル帆船だけの輸送だったが、今はディーゼル機関付の帆船である。航路は喜望峰廻りだが来年にはスエズ運河が開通する。

さらに日本船のタンカーは際限無く積める。建築資材運搬の帰りだが長年待ち望んだ資源である。現代日本では大喜びである。ただし日本行きのみに厳しく制限している。帆船文化が消滅するからである。

― ― ― ― ―


1594年7月6日 大坂城西の丸 4階


森蘭丸に麻奈からメールが来た。ネットにアップしたから見てくれとの事である。


森蘭丸:「どうせ裸の写真だろ。」


森蘭丸は麻奈の裸なんか見慣れていた。しかもエロ下着フェチだから基本的に全裸は感じない。

しかしパナジの町を全裸て歩く写真は蘭丸にとっても刺激的だった。大勢のインド人に囲まれて一人だけ全裸は背徳の美学を感じた。


ただし麻奈のかメールには、(飯が不味い)(焼肉食いたい)(鰻が食いたい)(MCベリッシマが窮屈だ)とか書いてあった。


森蘭丸:「こいつら、何してるんだ?」


大坂城の本丸には茶々が秀頼と一緒に移り住んでいた。蘭丸は西の丸で北政所は未だに48歳である。それと茶々の母のお市もいる。47歳である。森蘭丸は29歳である。熟女2人に囲まれて危ない状況であるが織田信長に会わせない様に茶々からキツく指示が出されている。蘭丸は危うく人口肛門になりかけたから当然である。


大坂城の本丸には茶々25歳と秀頼1歳がいる。それと関白・豊臣秀次26歳がいる。なぜか秀頼は秀次の事を「おとう」と呼んでいる。もしも本当なら木下家と織田家の血を受け継ぐ戦国の貴種となる。

横で茶々が伝い歩きする秀頼を楽しそうに見ている。

移転世界の豊臣家は安泰である。豊臣秀次は大坂から京都の聚楽第に蒸気機関車と人力車で通っている。

秀次は問題の人物であり、1年後に「戦国最悪の事件」が起こるかは判らない。

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