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107 1594年5月3日 大変革・世界帝国

ついに文明開化が旧世界に広がる。史実とは逆で日本発祥の花が世界に放たれる。

1594年5月3日


ついに転移世界で大変革を始まった。()ずは感染症の撲滅であるが緊急の課題は、無論、梅毒である。大量のペニシリン製剤が作られる事になった。

次はハンセン病((らい)病)に治療薬プロミンが使われた。天然痘には種痘、マラリアには抗マラリア剤やキニーネが使われた。結核はストレプトマイシンやピラジナミドが不治の病から人々を救った。


それにも増して大事なのは蚊や蝿の害虫、寄生虫対策であった。肥料の循環における、これらの殺菌や堆肥化による発熱処理など、窒素リン酸カリの循環社会を新旧日本国内で十数年に渡って続けられた経験が生かされた。


ただし最大の問題は現代日本から持ち込まれた新型疫病である。インフルエンザ、新型コロナ、AIDSなどであるが、発生源が現代日本とは限らないから、知らんぷりして、対処療法ですませた。

所詮、医療が進んでも人間は不死にはなれない。死ぬ時は死ぬのが自然の摂理である。


ポルトガル領ゴアに世界政府が作られた。世界と言ってもヨーロッパ、北アフリカ、中東、インド、東インド諸島、フィリピン、中国、日本だけであるが、当時の人口5億と現代日本の1億2500万のほぼ全てである。南北アメリカ大陸はメキシコだけ、オーストラリアやハワイは発見すらされていない。もちろん南極大陸は論外である。


ポルトガル領ゴアは、1510年頃から1961年12月までポルトガルの植民地であった。奈良県や鳥取県と同程度の面積である。人口は21世紀で約150万人である。当時は5万くらいだが、それでも大都市である。

21世紀に州都となるパナジに世界政府が作られた。行政、軍事、海運、工業、医療、教育の中心となる。


16世紀末に21世紀世界がタイムリープしたようなモンだから凄まじい事になる。440年分の科学技術の集大成が有るのだから宝島どころではない。

ただし、年代に違いが有り過ぎる。16世紀の(たみ)は文明の果実(かじつ)を受け取るだけである。


世界政府と言っても現代日本の旧世界へのボランティアに過ぎない。見返りは僅かな鉱石や農産物だが、食べ物だけ大量に持って来られても困る。

史上初となる世界征服をしても現代日本にはメリットは皆無である。やたらコキ使われる支配層に過ぎない。


さて、いきなりの世界政府だが華々しい開府式をした訳ではない。後日、世界政府と呼ばれるたのは、各国の支配者や王族が集まって来たから、(世界の政府が集まった)=(世界政府)になっただけである。

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1595年〇月〇日

飛鳥Ⅲがぶっつけ本番で無事にスエズ運河を通過して、寄港地のポルトガル領ゴアに到達する。ゴアの州都のゴアは18世紀にマラリアとペストの蔓延で放棄され西に10キロのパナジに移動する。その未来か過去の経験に基づいて防疫体制が徹底される。すなわち浄化槽や下水道の整備である。

マンドービ川河口のゴア マリオット リゾート&スパが宿泊先となる。21世紀のホテルの設計図や写真を元に作られているから極めて居心地が良い。とはいえ世界政府樹立から1年経ってないから、あちこちで工事がなされている。


1510年頃からポルトガルの植民地だったので、割と社会基盤がしっかりしている。当時から有名な教会や宿泊施設もあるが壊して建て直すか、改修するかは微妙である。何はともわれ大規模な医療センターが作られた。

隔離病棟ばかりだから規模も大きくなる。結核、梅毒、ハンセン病の患者が大挙して押し寄せてきたので

、治りそうにない患者はアラビア海の離島に送り込んだ。余生を幸せに過ごして欲しいものだ。


宿泊施設の近くにはミラマー・ビーチが有る。エリザベス1世と、付き人のマーナ・クレメンツとカーナ・クレメンツの双子の20歳の姉妹と、護衛の在日米軍5名が向かう。

先行して在日米軍5名によって害虫の駆除がなされる。蚊や蠅の撲滅である。奇麗な海岸であるが海の生き物が打ち上げられて虫がたかっている。それらを掃除して3人を迎える。

ビーチパラソルが米軍兵士の腕力によって深々と刺される。テントも必要以上に補強がなされる。


エリザベス1世はリゾートワンピースだが、双子の美姉妹は超過激な水着?である。どうも飛鳥Ⅲの屋上温水プールでの体験が性的倒錯癖を目覚めさせたのかもしれない。

エリザベス1世の忠告で全裸は禁止となったので水着着用となった。とはいえ全裸以上に過激な超過激 オープンテディ マイクロビキニ シースルー水着とかである。


マーナ・クレメンツ:「どうかしら、なんか恥ずかしいわ。小さい透けた生地と細い紐だから着ないほうがいいみたい。」


在日米軍兵士:「私は全裸よりも、この水着が良いと思いますが、水に濡れると余計に透けると思われます。私はそちらが好きです。」


マーナ・クレメンツ:「乳首とか透け過ぎじゃない。それと割◯目もクッキリで恥ずかしいわ。」


在日米軍兵士:「私は正直言って好きです。それとカーナ様のピッタリクッキリハイレグレオタード水着も大好きです。」


マーナ・クレメンツ:「ねえ、この水着なんだけど米軍御用達って書いてあったよ。軍隊ってこんなのが制服なのかしら?」


後日、その水着を発注したのは、天才物理学者:A()・ホーキングと判明した。なんでも水着の面積と透明度が時空転移に少なからず相関(そうかん)関係が有るとの研究結果だった。

在日米軍では透け透けスーパーマイクロ紐ビキニや、

萌え萌えハイレグワンピースが仕入れられた。全ては故郷に帰る為の涙ぐましい努力である。

ただし、在日米軍の女性士官は既に三十代半ばになっていた。新しい欧米人女性が時空転移の研究には欠かせない。マーナ・クレメンツとカーナ・クレメンツは在日米軍の希望の星となった。


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