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第十一話 チーム戦は素晴らしい

 必死の思いで町に帰った二人。

「あいつら、遅いんですね、逃げれました。」

「そう、みたい、ですね。」

 息を切らしながらも二人は楽しそうに話している。こんな状態でもチームを組めたことは新鮮な経験となっている。たしかに新しい仲間はなかなかとがっているが。

 町についてから思ったが、宿屋ってどうすればいいんだ。

「今になって思ったのですが、泊まるところってどうすればいいんですかね。」

「あー、それはですね、私もよくわからないです。私もこの町に着いたばかりなので。」

 これは本格的に困った。どうするんだろう。とりあえずギルドの受付の人に聞いてみるか。

「すみません、泊まる時ってどうすればいいんですか?」

「そうですね、あちらの方に宿があるんですが、二部屋になると、なかなか値が張るんです。それ以外ですと、中古の家を買うしかないですね。」

「なるほど、わかりました。ありがとうございます。」

 これは困ったな。さすがに初めて会った女性と同じ部屋になるのはいたたまれない。

「私は一部屋でも大丈夫ですよ。」

 若干照れながらもそんなことを言われると困る。さすがにそう言われてしまって断るのも申し訳ない。

「わかりました。何もしないので安心して下さい。」

「はい、よろしくお願いします。」

 次の日、本当に何もなった。というより、部屋に着いた途端疲れて、泥のように眠った。彼女も疲れていたのか、すぐに寝たそうだ。とりあえず、資金集めとして依頼をこなしていく必要がある。

 チームも組んだため、ゴブリンも倒しやすいだろう。ということで草原に行き、ゴブリンを探す。

 案外すぐ見つかるもんだな。目の前にはゴブリンの集落が広がっていた。あまり多くはないようだが、さすがに戦闘員が俺だけだとやばいんじゃないか?そう考え、なかなかいけないでいると、

「大丈夫ですよ!私が常に回復する魔法をかけておきますから。もしそれでもだめそうならもっと強力なのをかけますよ!」

「わかりました。それじゃ行きます。」

「それでは、キープヒール!」

 体が若干光っている。すごいな、こんな魔法もあるのか。決意を固めてゴブリンの集落に走りこんでいく。

「うおー!」

 多少のダメージなら痛いだけで済むと感じたので、捨て身でゴブリンたちに切りかかりに行く。

 次々と襲い掛かってくるゴブリンたちを切っていく。ゴブリンたちに攻撃されても痛いだけですぐに治っていく。これはすごく便利だな、一撃で急所を突かれたら終わるけどほとんどの傷はこれがあるだけで全然変わってくる。

 あれから数分間、ゴブリンは大量にいたが回復魔法のおかげでなんなく倒していくことができた。これがチームを組むということか。途中で体が光り、レベルアップもしている。

 こんなに楽に戦えるのかと考えていると、集落の奥から普通のゴブリンよりも少し大きい影が見えてきた。

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