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第54話 5人




2009年12月25日


「「「「メリークリスマス!浩介、誕生日おめでとー!」」」」


今年も彼女達にこの日を祝ってもらった。今年で16歳になる、あと2年で18歳だ。

あんまり歳は取りたいものじゃないけど、18にはなりたい。

FX取引がやれれば、一気に資産を増やせるはずだ。今でも十分以上だが。


「はいこれ私たちからのプレゼントねー!」


「美咲、渚、聖奈、愛美、ありがとう!」


愛美は無事に美咲や聖奈に認められた。

正直俺はなにもしていない。

渚に話した後すぐ、愛美を含めて彼女達で話し合いをした・・・らしい。


どういう話があったのかはわからない。

美咲や聖奈からは、少し小言を言われたくらいで、他にはなにもなかった。

ハーレムを作っている側が思うことではないけど、嫉妬とか、怒ったりとか、何かないと不安になる。


次に彼女達とデートをした時には普通に愛美ちゃんも一緒に来ていた。

その時には改めて5人お揃いの指輪をプレゼントした。


とりあえずは、受け入れてもらえたことを喜ぶべきだろう。

いずれまた彼女達それぞれの気持ちを確認しておかないとな。


「とりあえずお昼ご飯できてるから食べよー!」

「浩介は幸せだね〜!こんな可愛い彼女が4人もいて〜!」

「聖奈も作るの手伝ったんだよー!」

「私は渚先輩とケーキ選んだよ!お兄さんが好きそうなやつ!」


ご飯は美咲と聖奈が作ってくれたらしい。

美咲が作る料理は年々上達していて、どれも凝っている。レストランで出されてもわからないくらいだ。

渚の家で、5人だけで食卓を囲む。こう言ってはなんだが、渚の両親が忙しくて5人だけの時間が作れるのは助かる。なかなか他の家ではそうはいかないからな。


「うまっ!これすっごい美味しい!美咲の料理ほんと美味しいよね!」

彼女達も美味しそうにハンバーグを頬張っている。美咲も嬉しそうだ。


「ありがとー!浩介もちょっとずつ上手くなってるよ!」

美咲には時々料理を教わっている。一緒に何か共同作業ができるのは関係を維持するためにもいいだろう。

美味しいご飯も食べられるしな。


「お兄さん、これ食べよー?」

ご飯を食べた後、愛美が冷蔵庫からケーキを持ってきた。


「渚と選んでくれたんだよね?ありがとう!」


「感謝してね〜?何軒か周ったんだから〜」


ケーキを食べた後は、渚の部屋で両親が帰ってくるまで5人で遊んだ。

一度に沢山遊べる。これがハーレムのいいところだよな〜。


まあ、流石に4人の相手は疲れるけど。





2010年1月1日


「杏奈、由依ちゃん!待たせてごめんね!」


「ううん、そんなに待ってないから大丈夫だよ」


今日は8人で初詣に行く、有名な学問の神様を祀った神社だ。

俺たちももうすぐ高2になり、大学受験も近くなってくる。

そろそろ勉強にも身を入れないとまずいかもしれない。その前に祈願しておこうという心算だ。


みんな同じ大学に行ければいいんだけど・・・一応みんな志望の大学は同じで、市内の私立大学を目指している。

前世でも少し点数が足りなかったが、ちょっと頑張れば手が届きそうだったところだ。

今度は美咲達と一緒に頑張ればなんとかなるかもしれない。聖奈が少し心配だが。



大学受験に成功しますように。彼女達と仲良く過ごせますように。杏奈とも付き合えますように。

それから、他にも可愛い子に出会えますように。その子もハーレムに入りますように。

あと、投資も成功しますように!あと・・・



「浩介お願い長かったね!なにお願いしてたのー?」


「みんなで一緒の大学に行きたいなって」

あと他にもいっぱいお願いした。流石にお願いしすぎたかな?神様も呆れているかもしれない。

一つでもかなえば儲けもんなんだけどなあ。


「そっか〜、お兄さん達先に卒業しちゃうんだよね〜」

「お兄ちゃん達なら大丈夫だよ!成績悪くないんでしょ?」

高校卒業したら愛美ちゃんと少し離れるのが嫌だなあ。なんとか一緒に過ごす時間を増やせればいいんだけど。


「大丈夫だよ〜!まだ2年くらいは先のことなんだから〜」

「そうだよ!私たちが大学行っても一緒に遊ぶ時間はちゃんと確保するから!」

渚と美咲が愛美を慰めている。


「おみくじ引いていこっか!」

今年の運勢はどうだろうな・・・お?


「やった、大吉だ!」

幸先がいいな!さっきのお願いも叶うかも!


「わー浩介いいなー!聖奈中吉だったー!」


「私は凶だった、恋愛はだめだって」

杏奈は幸先が悪いな。この場合どうなるんだろうか?恋愛は叶わないのかな?


「杏奈それ結んでいこっか!結んだら吉に転じるっていうし!」


「うん、そうする〜」

杏奈のおみくじを結んで、神社を後にする。



「聖奈あれ食べたーい!」


「あれ美味しいよね、買って行こうか!」

参道沿いの店舗で売っている、梅の焼印がトレードマークの焼き餅を買って食べた。

これ美味いんだ、餅はそんなに好きじゃないんだが、これだけはいくらでも食べられる。


外側はパリパリ、中の方はもっちり。中身の餡子もホクホクで良い。

一口齧ると湯気が立って余計に食欲をそそる。


「やっぱり出来立ては美味しいねー!」

周りの人混みが気にならなくくらいには集中して食べてしまった。


今年もいい年になればいいなあ。


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― 新着の感想 ―
[一言] 同じ指輪五個買う男を見た時の、その店員の心情を考えると(´・ω・`)
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