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第47話 (2009年5月11日)ゴールデンウィーク




5月初週


部活メンバー8人で初めて遊びに出かける日だ。


「美咲先輩かわいー!渚先輩も、聖奈先輩も!」


「ありがとう!愛美ちゃんも達も可愛いよー!」


「あれ〜?なんか私と聖奈はおまけみたいな言い方〜」


「こらこら、後輩をいじめない」


「あはは、服とかどうやって選んでるんですかー?」


「ファッション誌読んだりかなー!」

「私は自分で選んだり〜、美咲に選んでもらったりかな〜!」

「聖奈はテキトーに可愛いと思ったやつ買ってるー」


「へー!私、先輩達に服選んで欲しいです!」

「あ!ずるい!私も!」

妹も愛美ちゃんに競うようにねだる。


「いいよ〜!今日お洋服屋さん見てみよっかー!」


「やったー!でも杏奈先輩とかはそれでいいかなー?」


「待ち合わせ場所に着いたら聞いてみよっか」


待ち合わせ場所に着くと、杏奈と由依ちゃんがすでに待っていた。


「待たせてごめんね!」


「いいよ、行こっか」


「愛美ちゃん達が洋服見たいって言ってるから、まずそれでいい?」


「おっけー」

「私も新しい洋服みたかったんだー!」





「愛美ちゃん、こういうガーリーなやつ似合いそう!」


「かわいい!試着してきてもいいですか?」


「うん!いいよ!彩華ちゃんはこれがいいかも!」


「美咲、ファッションセンスはいいからね〜。ついでに私のも選んで〜!」


「渚はね〜・・・」


「お兄さん、来てください!」

試着室の前で待っていると、愛美ちゃんが手招きしてきた。

Tシャツにミニのジャンパースカートを着ていてかわいい。生足が見えるのが素晴らしい。


「どうですか?」


「かわいい!愛美ちゃんに似合ってる!」


「えへへ、ほんとですか〜?じゃあ、これ買っちゃおうかなー!」


「買ってあげるから、もっと色々選んでいいよ!」


「え、やったー!ありがとう!」

これくらい素直に喜んでもらえる方が奢りがいがある。


「聖奈のもみてー!」

聖奈は、水色のワンピースにカーデガンを合わせている。


「いいね〜、女の子らしくてかわいい!」


「やっぱ聖奈はそういうの似合うよね〜かわい〜!」

いつの間にか、洋服を手に持った渚が側にきていた。


「それ試着しないの?」


「んー?美咲が選んだのは間違いないからね〜!」



「いやー買ったね〜、荷物がすごい」

7人分の洋服で60万ほどの出費だ。安いな?金銭感覚はもう十分におかしくなっている。

それに15歳になってすぐにデビットカードも作ったから、色々と便利になった。


「私と由依の分までありがと」


「いいよー、それくらい安いものだし!」


「お兄ちゃんこんなにお金持ってたんだ!?知らなかった!」


「株で儲けてるからね〜」


「お兄さんお金稼いでるんだ?すごーい!」

両親には報告してたけど、妹には言ってなかったなあ。





2009年5月11日


ゴールデンウィークも終わり、普段通りの生活に戻った頃。

UIG株が大幅に上昇していたので、5月6日から今日にかけて少しづつ売却している。


この株は、3月12日までに購入したもので、0.4ドルで700万株を2億7550万円で購入していた。


平均売却額は2ドルで、総額13億9000万円になっている。たった2ヶ月で5倍になった計算だ。


総資産は20億を超えた。


この会社はこの後確か、株式併合をしているはずだ。転生前UIGの株価を調べていた時に、株式併合なんて物を初めてみたので、よく記憶に残っている。


株式併合とは株式分割の反対で、複数の株式を1つの株式に統合することをいう。


この株式併合をすると、大抵の場合株価は下がる。そこを狙ってまた購入する。

日付までは覚えていないが、そうかからないはずだ。

それまでこの資金は残しておく。



そうそう、ピットコインは4月20日に始め、約3週間。今日までに1650ピットコインの採掘ができた。

1日あたり平均1.5回の採掘に成功している。

これをそのまま2021年まで保有した場合、100億円を超える。もちろん途中の乱高下で売り買いはするだろうけど。


やばいな・・・。


ちょっと新しいPCを買って、本格的に採掘を始めよう。pcメーカーのサイトを開いて、ハイスペックのPCを注文する。


これで、どれだけ採掘に成功するか楽しみだ。





ある日の学校帰り、渚の家で2人で過ごしている。


「浩介〜、株ってどうやるの〜?」


「なに?渚も興味あるの?」


「だって、すごい稼いでるんでしょ〜?ずっと浩介に頼りきりってのもアレかなって」

普段遠慮なしに奢られているけど、実は気にしてたのか。


「ん〜、それは気にしなくてもいいけど、やりたいなら教えるよ」


「ほんと?じゃあ教えて〜!」


「今貯金ってどれくらいある?」


「今ね〜、浩介にずっと頼りっぱなしで、お小遣いもお年玉も全然使ってないから、50万くらいはあるよ〜?」


「おっけー、じゃあまず基本的なことからやろっか。明日、株取引の解説書と、四季報買って帰ろう!今日の夜にでもお父さんお母さんにやってもいいか聞いてみて!同意がいるから!」


「りょ〜かい!私も稼いで、浩介に何かプレゼントするからね〜!」


「ありがとう!」


「えへへ、浩介先生の授業楽しみだね〜」


「じゃあ、今日は別の授業しよっか」


「いいよ〜、私いい子だから、先生のいうことなんでも聞いちゃうかも〜?」


・・・しっかり授業しないとな。

UIG→A○G


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[気になる点] 高校生で50万の貯金か… この金額決めた作者さんの子供の頃の貯金額が気になる…
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