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第23話 日常3




8月下旬短い夏休みが終わる。

まだまだこの時期同年代は遊びに行ってるというのに、俺たちは制服を着て電車に揺られる。


「はぁ〜休み短いね〜」


「ねー、一応進学校だからしょうがないけどね、一緒に頑張ろー?」

もうすっかり美咲達の制服姿には慣れていたと思ったが、久しぶりだからか心が躍る。

夏服は白を基調としたセーラー服に紺色の襟、白いスカーフと、紺色のプリーツスカートだ。

半袖から見える触り心地の良さそうな二の腕が見えるのがいい。


「そんなにスカート短くしてたら痴漢に会うぞ?」

渚は腰のところでスカートを折り返していて太ももの半分以上が見えている。


「大丈夫だよー!こうすけといる時にしかしないから!」


「それならいいけど・・・」


「美咲ももっと足見せたほうがいいよー?せっかく綺麗な足してるんだから〜」


「私はムリー、そんなに出して恥ずかしくないのー?」


「ぜーんぜん?もったいないなー」


「美咲はそのままで可愛いからいいんだよ」

家で遊ぶ時には美咲もそれ以上に見えてたけどな、異性として意識されているのか少し不安になるな・・・もし幼馴染感覚なら、このままいくとやるタイミングが難しくなる。

信頼の表れならいいんだけどな。

仲のいい友達で終わるつもりは全くない、もう少し意識させる必要があるかな?



学校では四六時中ずっと美咲達と一緒にいるわけではない、彼女達も他にクラスの女子達とおしゃべりをしている。


「今日も3人で登校か、仲のいいことやね」

自分の席に着くと隣の席のオタク友達から挨拶がわりの言葉が飛んでくる。

5月にはもう俺たちの仲がいいことは周りにも知られていていた。


「おはよ、お前は今日も1人か」

嫌味も言えるくらいには現世でも仲がいい。


「で、3人で登校してきたってことは、まだ決めとらんと?夏の間なんか進展なかったん?それとも2人ともいくと?」

付き合っているということはまだいっていない。

言ったら学年中の男から恨まれそうだし。


「お前に心配されることじゃねーよ、てか宿題ちゃんとしてきたか?」

こいつと話していると前世を思い出し、少し口調が乱れる。


「え、なんのことかさっぱり、あ先生きた」

懲りないやつだ、また怒られるぞ?



「・・・えー、あと、9月中旬には文化祭が行われるので、早めに何をするか決めて、今のうちから少しずつ準備するように以上!」

もうそんな季節か、この学校の文化祭は盛り上がる。

周囲にある学校や、付近の住民も遊びにくるからな。

前世でも中1の時はカフェを出して、みんなで打ち上げに行けるくらいの利益は出た。

現世ではこのクラスに可愛い子が集まっているし、メイド喫茶でも出せばかなりの利益が出るんじゃなかろうか。



放課後、ホームルームが終わった後クラスで話し合いの時間となる。


「文化祭で何をするか決めたいと思います、何か意見のある人はいますか?」

真面目そうな学級委員長が前に立って進行する。


「はい!はい!カフェやりたい!」

「カフェは平凡じゃないかなー」

「お化け屋敷がいいなあ」

「準備大変そう・・・」

「輪投げとかどう?賞品とか出してさー」

「人が遊ぶとこ見てても面白くないじゃん」

「ステージ借りてダンスとか演劇は?その時間以外自由時間になるし!」

「えー、めんどくさい」



議論は進むが、なかなか決まらない。

誰かメイド喫茶っていってくれないかな、この時代どちらかというとオタクに悪いイメージを持っている人の方が多い。自分からは言いたくない。


「仮装してカフェやろうよ!女の子は可愛い服着て、男子はかっこいい服着て!」

渚、ナイスだ!メイドにこだわることもないしな。


「それいいかも!」

「いいねー」

クラスの反応も上々だ。


「じゃあ、仮装カフェということで決まりでいいですか?」

「衣装は各自用意するということで」


美咲達に何着せようかな?

メイドもいいし、チアもいいなあ、チャイナ服もいい。

今度一緒に色々買いに行って着せ替えでもしてみるか。

これは楽しみだ。


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