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第17話 プレゼント




入学式の翌日


 今日は午前中に身体測定、午後に新入生歓迎会がある。

 まだ平均身長より低いが、転生直後よりかなり伸びているので楽しみだ。

 そもそも前世では成長期にお菓子ばかり食べて、ちゃんとご飯を食べなかったことが問題なのだ。


「次の人」

 呼ばれたので測定に向かう。


「147センチ」

 よし!順調だ。このまま伸びていけば中3の時にはほぼ平均身長になる。

 成長期よ続いてくれ!




 4人で食堂に行き昼食をとる。


「こうすけすごい身長伸びたもんねー!」

 測定結果が書かれた紙を見せると美咲が自分のことのように喜んでくれる。


「早く私の身長抜いてね!」

 渚ちゃんが痛いところをついてくる。

 聖奈ちゃんは俺より身長が低いが、美咲と渚は俺よりもまだ高い。


「言われなくても来年には抜いてるよ!」


「私ももっと身長高くなりたーい!」

 聖奈ちゃんにはぜひそのままでいてもらいたい。


 4人で話しているとチラチラこちらを見られている気がする。

 可愛い子が3人も集まればそうなるか。


 取られないように気をつけないといけない。

 現状、俺より高スペックの男などいくらでもいるのだ。

 勝っているのは付き合いの長さと、先に告白して付き合えたことくらいだ。


 今保有しているジッセント株、為替差益含め大体700万くらいにはなっているはずだが、それを持っていることは彼女たちは言っていない。

 中学生の今なら途方もない大金だが、大人になると、死ぬ気で頑張ればどうにかできる金額でしかない。


「そういえば部活入るか決めた?」


「んー、聖奈はまだ考えちゅー!」


「私もまだかな〜」


「私は美咲が入るところに入るかなー」

「こうすけは決めた?」


「まだ決めてないや、入るなら一緒の部活がいいね!」

 前世では部活には入っていなかった。

 今回はどうしようか。ベタな手だが自分たちで作ることも不可能ではないけど・・・。

 検討しておくか。




午後、新入生歓迎会


 新入生歓迎会は、講堂のステージで部活動紹介をかねて出し物を見せる場だ。

 吹奏楽部は流行りの曲を演奏し、ダンス部はダンスを披露する。


「ダンスかっこいいねー!」

 美咲ちゃんはダンス部に興味を持ったらしかったが、俺はダンスなんかできない。

 そこに入られると困る。なんとか阻止しないと。


 陸上部なんかは部活紹介のアナウンスの後ろで走り回っていた。

 これで入りたいと思う人はいるのだろうか・・・?


「えぇぇ・・・」

 渚ちゃんもドン引きしていた。


「面白かったねー!」


「ね!」


「なんか変なのもあったけど・・・」


「一つだけな」

 他は普通に面白かった。

 感想を言い合いながら教室へ戻る。


「えー、5日後には宿泊研修があるので準備を忘れないように、班分けは男女均等になるように8人で、前日までに話し合って決めておいてください。」


 先生に言われ思い出す。

 そういえばそんなものもあったな。

 宿泊研修は2泊3日で新入生同士の仲を深めるために行われる。

 生徒の自主性を促すために班分けは自分たちで決めることになる。

 女子3人は決定だ、あと女子を1人か2人と男子を2人か3人入れなければならない。


 ちなみにクラスは男子18人、女子22人の40人いる。


「それと、宿泊研修が終わったあとは体育祭の準備期間になるので体操服の準備もしておくように。今日はこれで終わります。」


 入学早々忙しい学校だ。

 でもこのおかげで前世でも一気にクラスの仲は深まったし、友達もできた。


 帰りの電車で話し合う。

「宿泊研修楽しみだねー!渚〜、班どうしよっかー?」


「早いうちに決めたいねー」


「とりあえず聖奈達4人は決まりでしょ?」


「そうだね」

 そこは決まりだ。


「杏奈ちゃんとかいい人そうだしどうかなー?」

 渚はかわいい子が好きなだけだろ。


「いいと思う!」

「さんせー!」

「いいんじゃないかな?」

 まあ渚の思惑はおいておいて、大賛成だ。


「こうすけは男子のメンバー探しておいてね!」


「おっけー」

 さて誰にしよう。

 前世で仲の良かったやつにするか。

 オタクグループだし変にチャラいやつ入れるよりは安心だろう。



 今日は帰りに美咲の家に寄って行く。


「じゃ、またあしたねー、2人で楽しんでー!」

 渚は自分の家へ帰る。

 どういうことかというと、たまには1対1の時間も取ろうと渚が提案してきたのだ。

 どういう風の吹き回しかわからないが、まあ2人きりというのも最近では貴重だ。

 遠慮なくイチャイチャさせてもらおう。


「2人になるの久しぶりだね!」


「そうだねー」

「渚とはどう?付き合う前となんか変わった?」


「んー、変わりはないと思うよー」

「なんでー?」


「いや、渚に襲われてないか心配になって」


「大丈夫だよー、渚はそんなことしないでしょー?」

 美咲は笑いながら答える。

 俺のいないとこで先に奪われたら嫌だしな、安心した。


「あ、でも最近よくくっついてくるようになったかも」

 安心できなかった。


「こんな感じで?」

 くっついてみる。


「んー、もっとかも」

 美咲は頬を赤くしながら言う。


「ほんとに?俺にくっついてほしいだけじゃない?」


「違うもん!もっとこう!」

 ハグしてきた。かわいい、鼓動が速くなっているのが自分でもわかる。


「そっかそっか、美咲、好きだよ」


「えへへ、私も!」

 この感じ久しぶりだなあ、3人でいるときは少し自重しているのかもしれない。

 もう少しこっちからスキンシップ取るべきだったか。


「そうだ!こうすけにプレゼントあるんだよ!前もらってからお返ししてなかったから!」

 そう言って袋を渡してくる。


「開けていい?」


「だめ!家に帰ってから!」


「わかったわかった、楽しみにしてるね!」


 キスをして美咲の家を出る。

 この先はまだだ、もう少し成長してからじゃないと、苦手意識を持たれたら困る。



 家に帰り、袋を開けると携帯につけるストラップが入っていた。

 早速つけることにする。

 そうそう、中学に入ると同時に3人とも親に携帯を買ってもらっていた。

 いつでも株価のチェックができるようになったので重宝している。



 今度また何かプレゼントしないとな。

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