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第13話 (2006年1月20日)外国株




「これってどうやって解くんだっけー?」

 受験まで残りわずかということもあり、渚と美咲の3人で勉強会を開いている。


 2人とも俺より頭良くね?

 27歳の大人が小学生時代に戻ったら無双できると思っていた時代もあった。


 大学生にもなると、スマホやパソコンばかり使っていて、漢字を覚える必要が全くといってなかった。

 人間必要にならないとどんどん忘れていくもので、かなりの量覚え直さなくてはならなかった。


 小学校のテストのレベルならまだなんとかなるが、受験レベルだとなかなかきつい。


「疲れたー休憩しよーよー」


「ちょっと休憩しようか」

 休憩という名のイチャイチャタイムである。



 入学試験は1月中旬だった。

 寒い中3人並んで校舎に向かって歩く。

 周りには激励のために塾の先生や保護者が並んで見送りをしている。

 大人も必死だよなあ、横目で見ながら他人事のように感じる。


「それでは試験を開始してください。」


 大学受験も含めて3度目だが、周りの緊張が伝わってきてこっちまで緊張してくる。

 ペラペラと紙を捲る音、文字を書く音だけが聞こえてくる。


 勉強会を開いたおかげか、なんとかいけそうな気がする。

 3人ともバラバラの教室になったのが辛い。


 お昼ご飯は集まって食べた。

 試験はお昼を挟んで午前と午後に別れている。



「・・・どうだった?」


「なんとかいけた気がする」

 多分だけど

 

「私もー」


「よかったー、私もなんとなくできたと思う」


「大丈夫だよ、3人でまたここに来ようね!」


「「うん!」」


 他の親たちは先に帰っており、美咲のお母さんが3人を家まで送るために待っていてくれたようだ。


「3人ともおつかれさま」


「ありがとうございます」

 お礼を言い、車に乗る。

 車内では、気力を使い果たしたのか家まで3人とも寝ていたようだった。



 家に帰り着くと、次に購入する外国株の検討をする。

 そうそう、ダイブドアショックは3日ほど前に起きた。

 勉強に忙しく、気にする暇もなかったし、株価もチェックしていなかった。


「あ〜こりゃ大変だ」

 軒並み株価が下がっていた。

 やはり事前にハイボウズ株を売却していてよかった。


 外国株は米国株だけではなく、中国株なんかもこの当時から取引できた。

 ジッセントという会社が目についた。2021年では時価総額で世界でも10位以内に入るくらいの超大企業だが、まだ1株あたり29円ほどの値段だ。


 あまり中国企業に投資したくはないんだけどなあ。

 政治信条からではない。

 純粋に投資の観点からだ。


 中国に投資するというのは、中国企業の成長を促す手助けをすることになる。

 2021年時点では中国も技術力をつけ、日本の産業をかなり脅かしていた。

 日本と中国では作っているものが被るのだ、当然価格の安い中国が有利になる。


 日本に住む投資家ほど日本経済が、日本人の生活が良くなってほしいと願っている人はいないと思う。

 海外に投資するよりも、国内に投資した方が手間やコストがかからないからだ。

 まあ、実際は日本企業よりも外国企業に投資した方が利益は出るだろうが。


 しかし、まあしょうがない、背に腹は変えられん。

 口座に入っている資金540万を使い、買えるだけ買う。

 手数料や為替の関係で1株30円で18万株購入する。


 頼むから上がってくれよ〜。

 ちなみにそんなに長く保有するつもりはない。

 まだまだほしい会社はたくさんある。

 


 受験も終わり小学校生活も残り僅かである。


ジッセント: 実線→点線 ・・・流石にわかりずらかったか?


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