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属性付与

「ところで、属性付与武器って?」

 武器とはほぼ無縁の生活をして来た俺である。当然、属性付与武器とは何ぞや状態である。まあ、おそらく、「○○属性の攻撃を当てる事が出来る」という事だとは思うが……。そのあたりの説明プリーズ。


「え、お兄ちゃん知らないの?」「え、知らなかったのですか?」


「うん。差し支えなければ、説明して頂けると助かるっす」


「フラウちゃん! 説明ヨロ!」


「私が? はい、分かりました。えっと、属性付与武器とは読んで字のごとく『特定の属性が付与されている武器』のことを指します。一定以上の経験を有する。鍛冶職人に頼めば既存の武器に属性を付与してもらう事が出来ます。まあ、つまりは鍛冶の熟練度が一定以上になると、『付与』という魔法?スキル?を得ることが出来て、それを使って属性を付与してもらいます」


「なるほど、なるほど」


「で、肝心の効果ですが、詳しく話すと結構説明が大変です。ですので、すごくざっくりと言いますと、属性付与武器には二つの効果があります。一つ目、『物理攻撃によるダメージの1/4を、属性魔法攻撃にする』。二つ目『対象属性のダメージを5%上昇させる代わりに反対属性のダメージは10%減少する』。この二つです」


「えっと?」


「つまり、一つ目の効果は物理攻撃タイプの職種にとって重要な効果ですね。『物理攻撃しかできない人でも、属性魔法を出すことが出来る』という事です」


「なるほどな。物理防御が高い敵に有効って事か」


「はい。次に、二つ目の効果は魔法攻撃タイプの職種にとって重要な効果ですね。『付与された属性の属性魔法を使うとダメージが伸びる。逆の属性魔法を使うとダメージは小さくなる』という事です」


「うんうん。ちなみに、反対属性とは?」


水←→火


風←→土


光←→闇


雷・木・金は三すくみ


「こうなってます。雷の反対属性は金属性です。金の反対属性は木です。木の反対属性は雷ということです」


「すごくよく分かった。ありがとう。で、このシュレディン魔石ってのは……」


「どの属性が付くか不明って事なんですよね……」


「どうしよう?」


「記念にスクショだけとって、使ってしまうのが良いのではないでしょうか?」


「このレシピ、公開してもいいかな?」


「いいと思いますよ。革新的な技術でもないですし……。まあ、でも。こんな配置を試そうとする人なんていないでしょうから、そう急いで公開しなくてもいいのではないかと思います」


「分かった。じゃあ、フラウの提案に従うとするよ。リオカもそれでいい?」


「うん。いいわよ~。あ、そのスクショ、後で頂戴! ブログに載せたいから」


「へいへい~。よし、写真撮った。これでよしっと。で、使うというのは?」


「私たちの武器に付与ですかね。ひまわりさんの所に行きましょう」


「アイアイマム」



「こんにちは~ひまわりさん! いつも兄がお世話になってます。」


「いや、逆だろ。俺が『いつも妹が世話に……こんなガキっぽい奴ですが、どうか温かく見守ってやってください』って言う場面でしょ!」


「なにを~!! やんのか、こらあ! と、冗談はここまでで。前に頼んでいた件、お願いっします」


「あ、はい。付与ですね。じゃあ、さっそく。っとその前に。料金はどうします? セイさんから借りていた分からでいいですかね?」


「いや、今回のは俺のではないから。リオカが出す」

 借りていた分というのは、綿菓子機の時に多めに払った分である。初期投資として多めに料金を支払った俺は、武術大会後に返済してもらうはずだった。だけど、よく考えたらお金をあっちにやったりこっちにやったりするのは面倒なので、『いつか俺が何か作ってもらう事があったらその時タダにしてくれ。ああ、あまりに高い品物はちゃんとこちらが払うぞ。』とお願いしたのだった。もちろん、これはリオカの事情なので、俺が出すのはおかしい。


「そうですか。ああ、そういえば。『付与』の熟練度上げの為にも、今は格安で受注してます。セイさんも属性付与武器が欲しくなったら言ってくださいね!」


「おう、そうなのか。その時は頼む」

 正直、そんな機会はないと思うが、それをわざわざ言う必要はなかろう。


「で、ひまわりさん。まずはこれを使って頂けます?」


「シュレディン魔石……ですか? へえ、こんなものが」


「それを先に消費しちゃいたくて」


「そうですね……。こんなガチャみたいな属性の魔石は始めてみました。いったいどこで?」


「私が持ってた闇属性を除く全属性の魔石を代償に錬金したら完成しました」


「……ご愁傷様、と言うべき?」


「ほんとショックです……」


「ま、まあ。使っちゃいますね。この武器に付与すればいい感じですか?」


「あ、はい。これです。お願いします」


「それじゃあいきます。『付与』……!」


 一瞬、魔石と武器がピカっと光り、次の瞬間魔石は消え、武器には特殊効果が付与されていた。


<特殊効果>

魔石付与「資金」:この武器でとどめを刺すと、アイテムドロップ率5%上昇。代わりに得られるベース経験値が10%減少する。


「へえ。面白い。『資金』の反対属性は『経験』なのか。別に反対とは感じないけど……。うん、あまり気にしちゃいけないな。ってどうした?」

 振り返ると、ひまわりさん、フラウにリオカが固まって動かなくなっていた。


「「「なんじゃこれえ!」」」


「び! びっくりした!」


 三人の叫びに腰を抜かした俺であった。





いつも本作を読んでいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] 逆に経験値アップ&ドロップ率ダウンも有るのかな?
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