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ピンチ!

 クロロを使ったレシピをもう少し色々試したかったものの、手持ちのクロロが底を尽きた。今日の所はこれくらいで良しとしよう。

 ところで、ドクゼリを使った毒薬は既に発見されていた。


ドドド

ド水ド

ドドド

→毒薬:この液体を被れば、毒状態になる。敵だけでなく、パーティーメンバーも毒状態になる危険性がある。


 クールタイムなしの攻撃系アイテムが出来上がったそうだ。うげ~、怖い!!この配置って、ドクゼリのエキスを濃縮したって事だよね?ゲームだから問題ないけど、現実世界だと大問題だよ、これ。


 ともかく、俺も良い特許を獲得できた。経済的余裕が出来たら、何を買おうかな?現実世界での大きな買い物と言えば、家とか車だろうけど、この世界じゃあなあ……。

 待てよ。

 アクアシティは一見綺麗で美しい町だけれども、その実はゴーストタウン。住人が(おそらく)一人もいない。ということは、俺たち「旅人」でも家を購入できるのではなかろうか?商業ギルドに行って確認しようかな?いや、今すぐにマイホームが欲しい訳じゃない。このことはいったん保留だ。



 そういえば、今度の武術大会ってどんな感じなんだろう?PKが許可されていないこのゲームで、PVP要素があるというのはなかなか新鮮だ。どんな試合になるんだろう?


~~ちょっと妄想タイム~~

「そりゃあ!」

 マルベーシが剣を振る。アタッカーの彼女は敵に向けて一直線で向かう。


「ぐあ! き、貴様! なかなかやるな……!」

 同じく剣士であるクリムゾンがその攻撃を受け流し、反撃に出る。


「く!! この!」

 マルベーシの肩に攻撃が当たる。彼女のHPが1/4ほど減少した。クリティカルヒットでは無かった物の、なかなかのダメージを与えたようだ。


「お姉ちゃんをよくも!」

 何故かマルベーシを「お姉ちゃん」と呼ばされているリオカ。それはともかく、リオカが仲間の負傷に怒りをあらわにする。その気持ちの表れであろうか? ラビリンスこと、彼女の召喚獣がクリムゾンに攻撃を仕掛ける。


「な!! くそ、このウサギやろう! なんて機動力だ!」

 クリムゾンは剣士ということは、小さくてすばしっこい相手に攻撃を当てるのがどうしても難しくなってしまう。今もラビちゃんに翻弄されている。


「お姉ちゃん! 回復を!」「ああ、もう済ませた!」


 ラビちゃんが徐々にクリムゾンにダメージを負わせている間に、マルベーシは回復する。このままいけば勝てるか?


「フォトンの名のもとに、滅せよ! ファイヤーバースト!」

 な、なんだ!突然、クリムゾンの周りに火柱が立つ。火柱は竜巻となり、クリムゾンの周囲を焼き尽くす。


 炎に焼かれ、ヘナヘナとなっているラビちゃん。HPがかなり減っている。すぐに回復が必要だろう。召喚獣回復の魔法を使わねば。それにしても、さっきの炎は一体?


「助かったっす! サファイヤ兄貴!」

 彼がサファイヤ兄貴なのか。炎の魔法を使う遠距離アタッカー。つまり、魔術師である。あ、俺は「サファイヤ兄貴」に直接会ったことが無いので、彼の容姿は完全に俺の想像である。ちなみに、俺の妄想の中のサファイヤ兄貴は青色の髪の毛+眼帯=中二病という姿である。


「ミスはある。それを次にどう生かすかだ。ともかくお前は、回復薬を飲んでおけ。俺が足止めする」


 「了解!」


 戦闘は続くのであった。

~~妄想終わり~~


「あれ、回復薬があったら、延々と戦闘が続かないか?」

 回復薬の回復量が増えた分、PVPの対戦では決着が付きにくくなるのではなかろうか。そもそも、こうなってくると、「回復薬(大)をたくさん買った人が勝つ」ということになってしまう気がする。


 どうなっているのだろう?



 気になった俺は、武術大会のパンフレットを詳しく読んでみる。ふむふむ。


<回復薬等の「アイテム」は1kg以上持ち込むことが出来ない>


 へー。なるほど。そういう手段を取ったのか。なるほど、なるほど。ヒーラー(回復魔法に特化した魔術師)の回復魔法や召喚術師の召喚獣回復は共にMPを消費する。つまり、戦闘中に使用できる回数が限られているという事。それと同様に、アイテムを使用した回復にも回数制限を付けたという訳だな。


「ということは、微回復薬(大)がたくさん売れるだろうな! そして、それが意味する所は……俺に儲けが回ってくるはずということ。やったね!」



 ……と浮かれていた俺だったが、すぐに重大な問題を思い付いてしまった。


「あれ、という事はキャットフードが売れなくなるのでは……?」


 当日、無人販売所でキャットフードを売ればたくさん売れると思ったのだが……まさかその当てが外れるとは思ってなかった!



「やべ……!! 代わりの品を用意しないと、このままだと売り上げ順位が最下位になってしまう!」



 ひまわりさんに、自信がある風の連絡を入れてしまった手前、それは流石に恥ずかしい……。俺の心の中で焦燥感が大洪水を起こしたのだった。



いつも読んでいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします!!

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