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モンスターの食事

いつも読んでいただきありがとうございます。

また、誤字報告すごく助かっています!


今後とも本作品をよろしくお願いします!

 "タマちゃん"ことフラウの召喚獣に魚の切り身を食べさせたら、微々たる量ではあるが回復したそうだ。


「すなわち、召喚したモンスターは食事によっても回復するという事なのか」


「それが必ずしもそうとは限らないのよ。例えば、私のラビちゃんに猫じゃらしを食べさせても回復しなかったわ」


「ほう?」


「私が思うに、各モンスターには"好物"的な物があって、それを食べた時だけ回復するのではなかろうかと」


「なるほど、なるほど。猫キャットである"タマちゃん"は魚が好物だから魚を食べると回復したけど、ホーンラビットである"ラビちゃん"は猫じゃらしがあまり好きではないから回復しなかったという訳ね」


「そうそう。だから、お兄ちゃん。早急ににんじんを探して頂戴ね!」


了解(りょか)了解(りょか)。もしかしたら、NPCの店に売ってるかもしれないし、ちょっと探してみるわ~」


「ありがとう!」


 それにしても、これはなかなか興味深い発見だ。というのも、魚の切り身を鑑定してもただの「魚の切り身」であって、「猫キャットの回復に使う事が出来る」のような描写は無かった。

 ここで、スキル『鑑定』は(NPCも含めて)全プレイヤーが一律に持っているスキルであり、熟練度の概念が無い。だから、『鑑定』の熟練度が足りなかったという訳ではない。


「もしかすると、鑑定のサブスキルが存在するのかもな。何か心当たりはないのか? 『モンスター図鑑』みたいなサブスキルがあったりしない?」


「少なくとも、私は知らないわね……。掲示板をよく見てるフラウちゃんなら何か知っているかも。早速電話してみるね!」


「まあ待て。ひとまず食事を終わらせよう。急がないとログイン遅れるぞ」


「それもそうね。ログインしてからどこかで会おうよ」


「オーケー」



 本当は自分の研究を優先させたいんだけど、妹の頼みを断ることは出来ない。決して、錬金台でゴミを生成するのに飽きたって訳じゃあないよ。


 ……疑いの目を向けないでくれ!俺はただ単にシスコンなだけだ!!


 あれ、疑いの目から白い目に変わった気がする。



 ログインしました!集合場所は召喚術師ギルド本部の前だ。


 召喚術師ギルド本部の前に行くと、香が手を振っていた。まだフラウは来てないみたいだな。


「おーい、お兄ちゃん! こっちこっち!」


「おう。香……じゃなくてリオカだけか」


「そうみたいね。フラウちゃんもすぐ来ると思うけど」


「りょーかい。それにしても、人が多いなあ。へえ、変わったモンスターを連れている人がいるなあ」


「そうね」


「あれは? モルモット?」


「エスケープラットね。小動物好きには人気のモンスター。敵の時は、逃げ足が速いから倒すのに苦労するわ。味方の時は、そのスピードを生かして敵を翻弄する役目を担う場合が多いと聞くわ」


「お前は持ってないの?」


「まだ捕まえてないわ。それに、今の熟練度じゃあ同時に召喚出来るモンスターは一体だけだから」


「なるほど。今は収集よりもラビちゃんの育成に力を注ぐべき段階なわけね」


「Yes」


……

………


「うわ! なにあれ? カッケーー!」


「オオトカゲね。そのまんまの名前だけど。防御力が高いし、攻撃力も高いしで仲間にするのが困難なモンスターの一種よ」


「へえ。じゃあ、あの人は上位ランカーなのか」


「ええ。確か、おっきなクランに所属しているらしいわ」


「大きなクラン? もしかして、アルカディア?」


「ああ、そうそう。そんな感じの名前の」


「クリムゾンが入ってるクランだったような気がするぞ……」


「ということはあの人も中二病?」


「かもね」


……

………


 3分後くらいにフラウが姿を現した。

「お待たせ~! あ、セイさん。こんにちはです! もしかして、魚を?」


「こんちは! すまない、まだ捕まえることが出来ていないんだ。どっさり捕まえれるものではないもので……」


「あ、そうなんですね。結構大変なんですか?」


「水瓶を水中に沈めて、引き上げたら3/20くらいの確率で魚が入ってる」


「ええ、そんな風に捕まえていたんですね……じゃあ、この前頂いた20匹の切り身も……?」


「そうだな。10分くらい延々と水瓶を沈めては引き上げる作業を繰り返したな」


「うわあ……大変なんですね……。それは失礼しました」


「あはは、まあ俺の場合、レベル上げしているわけじゃあないし、どんどんこき使ってくださいな」

 本当はレシピ製作で忙しいけどね!

「さて、そんなわけで、魚を手に入れるのも簡単ではないんだ。そこで、色々聞きたいこと/検証しておいて欲しいことがある」


1)『モンスター図鑑』みたいなサブスキルがあると聞いたことがあるか。モンスターの好物を知ることが出来たりするスキルのことだ。

2)モンスターの好物でないと全く回復しないのかそれともごくごく微々たる量は回復するのか。例えば、"ラビちゃん"に猫じゃらしを与えても回復しなかったと聞いたが、0.1くらいは回復しているかもしれないと疑問に思った。

3)焼き魚と生魚で回復量に差があるのか。調理しても回復効果が残る/上昇するのであれば、色々料理してみたい。

4)ギルドで買う事が出来る魚型モンスターの肉でも回復するのか。

今のところはこれくらいかな?


「なるほど、なるほど。確かに調べなくてはいけないですね。魚の入手がかなりの手間がかかると知った以上、出来る限り代替手段を見つけたいですね」


「ああ。生の切り身と焼いた切り身を一匹ずつだが持っているから、魚の検証にはこれ使ってくれ」


「ありがとうございます!」


「いえいえ。それじゃあ、俺はにんじんでも探しに北の商店街に行くよ。あ、めっちゃ話変わるけど、香、夕飯何がいい?」


「うーん、魚の話聞いてて、魚食べたくなった~」


「オーケーだ。ではまた」


「はーい。それじゃあ、フラウちゃん。私たちはギルドで肉を買ってからレベル上げの続きとしましょうか」






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― 新着の感想 ―
[一言] うさぎなら、タンポポが好きでは無いかな? 人参より…………………………
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