第3記 診療所の朝と来訪者
なんとか年内にもう一本投稿できました。
ここは、私とシュンカお姉ちゃんとメディと暮らしている森の中の自宅兼診療所
「スズカおはよう、もうすぐ朝ごはん出来るよ。」
彼女は、メディ ドリアードで私たちと一緒に暮らしていて、薬草を使った治療をしてくれて、料理は私と交互にやっついて、今日は彼女の番なの。
「メディ、おはよう、今日の料理は、得意料理のスパイスの煮込みかな、朝早かったの?」
「昨日仕込んでおいたから、そこまで早起きじゃないかな。後は仕上げと、付け合わせのパンを焼いただけだし。」
「おはよう、いい匂いにゃ。」
「食欲そそるコン。」
「お腹空いたです。」
彼女達は、怪我をしていて最近治療が終わり、療養中の動物の娘達 人化すれば、人と同じように何でも食べれるようなるから、みんな今は人化していて、
猫のシャルルは、白色の猫耳と猫尻尾にBカップでつり目
狐のたまもは金色の狐耳と狐尻尾にDカップでたれ目
リスのくるみはりす耳と大きなりす尻尾のCカップでたれ目
なんだけど・・・。
「三人とも人化したらちゃんと服を着てって、前から言ってたじゃない、ちゃんと着てよ恥ずかしい。」
「えー、服着るの面倒くさいにゃ。」
「そうそう普段は服なんて着ないコン。」
「それに尻尾が大きくて着るのか大変です。」
「それでもこの姿になったら着るのが決まりなの。」
そう彼女達は、人化すると服を着ず全裸でいることが多いの、前回入院したとも注意したんだけど、結局直してくれる気はないみたいなのよね。
「ふわぁ~朝から~何騒いで~いるの~?」
「シュンカお姉ちゃんおはよう、シュンカお姉ちゃん、服が乱れているから、ちゃんと着てよね。」
彼女は私のお姉ちゃんの、シュンカ、ビンクの髪にFカップ、ビンクのネグリジェの服を着ているんだけど、その・・・かなり乱れていて、色々見えちゃっているの。
「みんな、もう朝ごはん出来たから早く席について」
「また~スパイス煮込みなの~私辛いの~苦手なのに~。」
「ちゃんと辛みを抑えたのも作ってあるよ、スパイスやハーブにこだわって、体に良いの作ったんだからきちんと食べてよね。」
「それに、食後には、昨日から作っていた、フルーツタルトも出すから楽しみにしててね。」
「なら~、フルーツタルト~だけ~食べるわ~。」
「メディがせっかく作ってくれたんだから、スパイス煮込みを食べてからにしてよね、それに、みんなで切り分けてたべるから、量は多くないわよ。」
「分かったわ~、スパイス煮込みも~食べるわ~。」
「今度、フルーツを、使ったスパイス煮込みも作ろうかな。」
「シュンカお姉ちゃんには、良いかもね、その時は、私も手伝うわね。」
「うん、その時は、お願いね。」
みんなで朝食を、食べた後、患者の娘達は、部屋に戻って、私達だけになったの。
「スパイス煮込みも~、フルーツタルトも~美味しかったの~。」
「シュンカお姉ちゃん、食べる前は、スパイス煮込み嫌がってたのに、あの後おかわりまでしたものね。」
「だって~、食べたら~、美味しかったんだもの~。」
「前作った時は、まだ辛かったみたいだから、今回は辛みをさらに抑えたから、気に入ってもらって良かったよ。」
『ごめんくださいですわ。』
「おや、診療所に誰か来たみたいだね、患者さんかな?」
「声の感じ~具合が悪い感じじゃない~気がするけどそれに~、この声~なんか~昨日~聞いたような~。」
「昨日話していた、ユニコーンだと思うよ、名前は確かレイラだったかな、こっちの自宅は初見だと分かりにくいから診療所の方に行ったのかも。」
「そうかもね、これ以上待たせるのも悪いし、行きましょうか。」
「ごめんくださいですわ。おかしいわね、森の動物に、聞いたらここだと聞いたのに、誰もいませんですの?」
「やっぱり~、昨日の~ユニコーンさんだ~。」
「シュンカさん、やっと会えましたわ、でもこの診療所には、居らっしゃらなかったみたいでしたけど、どちらにいらしたんですの?」
「やっぱ初見だと、分かりにくいよね、今は患者がいないから誰もいないけと、普段この診療所は、重症者の治療のための施設で、普段私達や、経過観察の人は、あの木の中にある家で、暮らしてるのよ。」
「まあ、木の中に家があったんですの?気がつきませんでしたわ、でもどうして木の中に?」
「それは、この場所から、診療所がはじまったからよ。」
「あら、あなたは誰ですの?」
「初めまして、レイラさん、私は、ドリアードのメディよ、二人から話を聞いているわ、不調が治って良かったわね。」
「ありがとうございます、わたくしは、レイラ・ユラン・セレニティですわ、あなたがメディさんでしたのね、薬草に対する深い知識感服いたしましたわ。」
「私は、ドリアードだから植物には、詳しいの、セレニティって確かユニコーンの中でも地位が高い家系だったはずだけど、そのご令嬢のあなたがどうしてシュンカの弟子になろうと思ったの?」
「確かにセレニティ家は、伝統のある家柄ですわ、でもわたくしは、ろくに魔法も使えなかった落ちこぼれで、家でも疎まれていたのですわ。」
「でも~、今は~魔法が~、使えるように~なったから~大丈夫~よね~。」
「それに、シュウカに、後で聞いたんだけど、ユニコーンのあの症状って、普通のユニコーンより、魔力が高い個体が発症するから、レイラは普通のユニコーンより、魔力が高いのよ。」
「そうだったんですのね、それは、知りませんでしたわ、あの後家に戻り、魔力を角に集められるようになったことをつたえましたのに、『落ちこぼれが、角に魔力を集められるようになったところで、魔法が使えるようになるわけないだろう、くだらない夢はみるだけ無駄だ』と言われて、頭に来て家出してきたんですの、もともとあの家にいても居場所など無かったから、未練も無かったのですわ。」
「ずいぶん思いきったことしたのね。」
「シュンカ、ここまでして来た彼女をほおっておけないし、彼女を弟子候補ぐらいにはしてもいいんじゃないかな。」
「そうね~私は~、人に教える~のは~苦手だけど~、それでも~良いなら~構わないわ~。」
「ありがとうございます、わたくし、頑張りますわ。」
こうして、この診療所に新しい住人が加わったの
最後は少し強引な終わりになってしまいました。
本当は、さらに続けるつもりでしたが、頭の中で文章を考えたら、結構なボリュームになりそうなので3つに分けることにしました