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17 測定

新学期早々、早速魔法の実習が始まった。

わたし以外のみんなは6年間魔法の基礎を勉強してきたのだから、いきなり実習があっても不思議ではない。

課題がわたしでも使える魔法だといいのだが。


「なあ、メア。メアの魔力は何属性なんだ?」

ヨハンが話しかけてきた。


何属性?

そもそも何属性があるのか知らない。

人によって違うのか。

自分で思っていた以上に何も知らないんだな。


「わからない。」

「は?わからないってどういうことだよ?貴族の子どもはみんな、生まれたときに魔力量と属性を調べるだろう?」

ヨハンが怪訝そうな顔で問い詰めてくる。


「ウィンチェスターの子は全員魔力がないから、調べる習慣がなかったんだろうね。」

「だろうね、って…。まさかメアも魔力がないのか?魔力もないのに魔法科に?」

「いや、わたしだけは魔力があるんだ。でも魔力量も属性も調べたことがない。」


きっと魔力量と属性がわからなければ、実習の課題に取り組むことはできないだろう。


わたしは先生に事情を説明して、今から魔力量と属性を調べることができるか聞いてみた。

「もちろんアカデミアにも魔力を測定する装置はある。ついてきなさい。他の者は先に始めておくように。」


先生に案内された先には、大きな水晶玉のようなものが置かれていた。

それに触れるように言われて、わたしはゆっくりと手を置いた。


すると、青色、赤色、黄色、緑色に、次々と色を変えて光った。

そして、急速に熱を持ち始める。


「…っ!手を離しなさい!」


先生に言われて慌てて手を引っ込めた。

光は消え、触れる前の状態に戻っていた。


「君は、取り替え子なのか?」

「取り替え子?それはなんですか?」

ユリシス先生はしばらくじっとこちらを見つめていたが、諦めたようにすっと目を伏せた。


「…まあいい。だが、あのまま触れていたら、測定の許容量を超えて貴重な装置を壊してしまうところだった。」

「そうなのですか。壊れずに済んでよかったです。」


「君の魔力の測定結果だが、全属性、つまり水、火、土、風の四つの属性を持っていた。魔力量は測定不能。ほぼ無尽蔵だ。」

ユリシス先生がいつも無表情で言い放った。


「そうですか。お付き合いいただき、ありがとうございました。」

「驚かないのか?」

「申し訳ありません。家庭の事情で、わたしには魔力に関する知識がほとんどないのです。でも、ユリシス先生も驚いていらっしゃらなかったではないですか。」

「…十分驚いている。」


無表情だったので全く分からなかった。


魔力の属性は一人一つが原則で、複数の属性を持つことは滅多にないらしい。


ちなみに、氷は水属性の派生、光は火属性の派生、草は土属性の派生、雷は風属性の派生となっていて、対応する属性を持っていれば、練習次第で派生属性の魔法も使えるようになるとのことだ。


普通、そこそこ魔力量の多い人でも大きな魔法を2、3回使えば、魔力切れで動けなくなってしまうそうだ。

わたしは魔力切れになんてなったことがないので、平均よりだいぶ魔力量が多いのだろう。

まあ、装置を壊しそうになって、あのユリシス先生が驚くくらいだから、相当に規格外なのかもしれない。

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