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任務0 エピローグ

まだ拙い所もありますが、是非

読んでください。

2036年 4月25日 世界軍事連合本部 司令官任命式

今日のこの日を俺はずっと夢見て来た。

子供の頃からの夢、戦兵の司令官に俺はついになったのだ。


「日本戦兵一等兵 間神 蒼一(まがみ そういち)

本日をもって貴殿を第35中隊司令官に任命する!」


「はっ!」


これまでにないくらいキレイな敬礼を返す。多分今の僕の顔は嬉しすぎてニヤけているだろう。

これから始まるのだ。僕の司令官としての生活が今から始まる。僕は期待に胸を膨らませた。




2020年 4月27日 午前9時38分

全ての始まりは僕の5歳の誕生日だった。

日本の上空から突如、謎の機械生命体"機甲兵"が現れ、東京は壊滅的な被害を受けた。日本の国防省は陸軍、海軍、空軍の戦力を総動員し応戦したが、結果は大敗。日本国民は太平洋沖の人工島"シールダー"に避難を余儀なくされる。


それから5年、機甲兵は日本のみならず世界各国を襲撃し、各国もまた大敗。人工島を形成、避難をした。


機甲兵に占拠された世界を取り戻す為、各国は共同戦線を張ることを条約で締結。"世界軍事連合"が発足した。


そして2026年、機甲兵に対抗できる唯一の兵器が誕生する。その名も"戦兵(ドールズ)"。機甲兵の構造を解析し、自律型アンドロイドとして再現したものだ。見た目は人間そっくりで外見だけでは兵器だと分からないが、ひとたび戦いとなれば戦兵(ドールズ)に勝るものはない。


世界軍事連合は戦兵の戦闘部隊を編成し、各国に派遣。世界を取り戻す為、日夜、機甲兵と戦いを繰り広げている。


僕、間神 蒼一は戦兵を指揮する司令官の候補生として連合の戦兵部隊に入隊、そして今日ようやく俺は司令官になる事ができたのだ。


「いや~まさか僕が最前線の東京支部に派遣だなんてね~。こりゃあ大変だな~」

「本当に大変だって思ってるか?」


司令官任命式が終わり、俺は同僚の坂田 康介(さかた こうすけ)と話をしていた。


「思ってるよ?東京支部って言ったら機甲兵がうじゃうじゃいる激戦区。これから苦労しそうだな~」

「まったく・・・、新人の司令官が即東京行きなんて普通ありえないぞ?・・・・・・さすが"千機斬り"だな。」

「その話はやめてくれよ。・・・あまり良い思い出じゃあないんでね。」


腰に差した刀をさすり、蒼一は顔を逸らした。康介もバツが悪そうに黙る。

数秒ほどの沈黙。耐えかねた蒼一は笑って康介の肩を叩いた。


「まぁ、大変だろうけど僕なりに頑張ってみるよ。またね、康介。」

「あぁ、頑張れよ蒼一。……死ぬなよ」

「もちろんだよ。次会ったらまた飲みに行こう。」

蒼一は康介に背中を向けたまま手を振り、その場を後にした。


(東京、か・・・)

康介と別れ、蒼一は新しい職場"東京"へと向かうためヘリに乗っていた。

東京支部は連合全支部の中で1、2を争う激戦区。好んで東京に行こうなんて奴はいないだろう。

(でも僕は、いや()は、行かなければいけない。この戦争を終わらせる為に・・・)


「間神司令、そろそろ着きますよ」


ヘリの操縦士が外を見るよう促す。窓の外に見えたのは、東京湾に浮かぶ軍艦のような島。あれが東京支部。この戦争の最前線だ。


「さぁ、頑張るか!世界の平和の為に!」


蒼一はこれから始まる戦いに向けて気合いを入れ直した。

彼はまだ知らない。後に自分が世界を救う英雄になろうとは、まだ知る由もない・・・・・・・・・












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