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不老不死の兄と純血魔法使いの妹の日常  作者: ロラン
日常編(カイム)
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ギルドと受付嬢

魔法学院を後にした俺達はギルドに向かっていた。


「はぁー、流石にすぐには教えてくれないかー」

「しょうが無い、お前の魔力はちょっとブレるだけでいろんなものに被害が行くからな」


落ち込むミネアを慰めるようにしながら、俺たちはギルドへ向かう。

ミネアはギルドに行くのは始めてだな…これも良い体験になればいいんだが。


「ギルドってどんなところなの?」

「簡単に言えば、いろんな人からの依頼が集まる場所で、俺たちのような人にその依頼を紹介する場所だよ」


へー。と言うミネア、辺りを見回しているため話を聞いているのかどうか怪しいところだが。


暫くして、俺たちはギルドに着いた。

ギルドの扉を開けて中に入ると、辺りを見回す。

冒険者らしき格好の人や、シスター、メイドやはたまた獣人など多種多様な人が集まっている、久しぶりに見るが変わってないな。


「あら、お久しぶりですね」

「久しぶりです、アリュールさん」

「アリュールさん?」


そう言って頭をお互いに下げる。

この長身に眼鏡を掛けた黒髪ロングの女性がアリュールさん、このギルドの受付の一人だ。とミネアに説明をしながら仕事があるか聞いてみよう。


「今日は依頼があるか気になってきてみたんですけど、ありますか?」

「そうですねぇ、カイムさんのみなら火山口の調査、毒ガス地帯の浄化、ドラゴンの巣の破壊など危険なものがありますけど…そちらの子は?」


アリュールさんがミネアを方を見て訪ねる。

そういえば、ミネアはここが始めてだな、紹介しよう。


「俺の妹のミネアです。魔法使いなんですよ」

「始めまして!ミネアです!兄がお世話になってますー」


あらあら、始めまして。とアリュールさんも微笑みながらお辞儀をする。


「アリュールさん。さっき依頼の内容聞いてて思ったんですけど、危険な任務が多くなかったですか?」

「そうですね。カイムさんは死ぬ心配がないので普通人がいけない危険地帯を昔担当して貰ってたんですよ」


…妹に過去の話は辞めて欲しいな。

話を遮るか。


「お話し中のところすみません、今俺たち二人で受けれそうなのってありますか?妹は魔法使いなんである程度の事ならできますよ。」

「んー、そうですね…では人食い怪鳥の狩猟、なんてどうですか?」


受けます。と一言伝えると一つの封筒を手渡される。


「今回の依頼主さんの情報と場所が書いてあります。こちらに紹介状も入ってますので手渡ししていただければ」

「分かりました。ありがとうございます。これからも来ると思うので、よろしくお願いします」

「いえいえ、此方こそ。しかし何時振りですかね、カイムさんがここに来るのは」


そういえば何時ぶりなんだろう、数年は来てなかったような。

アリュールさんに挨拶をしてギルドを後にする。


「昔はここで働いてたんだね、知らなかったよ。怪鳥なんてさっさとやっつけちゃお!」

「あぁ、ずいぶん前の話だけどね」


今回は随分やる気だな、前回外で待たせたからかな?

久しぶりのギルドの依頼、気合いを入れなきゃな。


そうして俺たちは城下町を後にし、依頼主のいる村へと向かった。

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