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The Memoirs 9th(回顧録 第9部)「これが、世界の選択か」  作者: 語り人@Teller@++
第五章「デジャヴュの片鱗」
29/46

第23.5話『Administrator’s Concern』

[あらすじ]

 カークの行動を謎の場所から見つめる謎の人物。

 カークの身に想定外の事態が起きていることを知った『彼』は、ある1つの懸念を示すのだった。


第23.5話『Administrator’s Concern』

――――――――――――図書の都 (クリエイタールーム)。

「これはマズいことになったな」

 霧がかかった空間にて、玉座に座った1人の男が呟く。黒いアフロヘアの男は虚空に投影された映像から1人の青年、カークが自室のベッドで眠っている姿を見つめている。

「並行世界の記憶の引継ぎ……。何度も繰り返している内に、初期化イニシャライズに不具合が生じて消しきれなかったのか?

 やっべ、世界を修復しようとして余計なバグ生み出しちまったよ」

 男は頭を右手で掻きつつ、訳の分からない独り言をする。


「どうするかねぇ? 緊急でもう1回初期化してみるか……?

 いやでも、これでどうなるかは確認した方が良さそうだな」

 男が立ち上がると、周囲を覆っていた霧が晴れる。


 そこには直径200mの円卓の闘技場と、それを囲むように存在する玉座があった。玉座はそれぞれ高さが10mある巨大なもので、闘技場を外から囲むように全部で12個あった。

 そして円卓の玉座の隅に、まるで余計な物のように置かれた小さな2mほどの玉座。その前に男は立っていた。玉座の上部にはローマ数字で「XIII」と書かれている。


「とりあえず、もう1周様子見してみるか。これで彼が満足するか、それとも」

 男は再度、眠るカークの姿を凝視する。

「彼には無限の可能性を紡いで欲しかったが……もし他世界の記憶が『選択』を狭めるならば」

 そこで男は言葉を切り、続けてこう呟いた。


「実験は失敗……中止して別の案を考えるしかない、か」


 男が玉座の後方に去ると、周囲は再び霧に包まれた。


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