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三題噺  作者: 緋室井 茜音
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唐揚げ 手錠 人工――『唐揚げといちごバンツ』

 唐揚げ……それは鶏の肉を揚げた食材。唐揚げの歴史は古く初期の頃は『空揚げ』と呼ばれていた。空揚げは、江戸時代初期に中国から伝わった料理である。

 そのため中国風の揚げ物の意とすることもある。つまりは、鳥を揚げたものが唐揚げとは限らないがどうも最近のスーパーのコーナなどの表示は、唐揚げとなっている。まぁそんなことよりも俺は唐揚げが好きで仕方がないのだ。

「なにブツブツ言ってるの?」と立っている女性は俺に向かって言った。

「いいや、唐揚げを作ってくれるなんて、思ってもいなくて」

 女性とは別に付き合っている関係ではない。

「そう、あんた唐揚げ好きって、ま、前言ってたじゃん?」

 そういえばそんなことも言ってたような気もしなくはない。

「あ、人工調味料は入れてないから、素の味を楽しめるよ」

 なんと、こいつ馬鹿だと思っていたが、まさか、人工調味料を使わずして唐揚げを作るという高度なテクニックを持っていたとは……


 今日はこないだの歴史の中間テストを教えたお礼ということで、タダ飯、それも女の子の手作りが味わえるということで、彼女の家に来ている。

 彼女は部活の仲間だ。歴史の教員で顧問の先生から

「今度歴史のテストで赤点を取ったら、しばらく活動禁止で、補修の地獄を味わしてやる」と脅かされ、彼女から、相談され勉強を教えることとなった。

 俺の父親が歴史の教員で、俺も歴史が得意ということもあり、助けを求めに来たのだろう。

 しかし教えるのが大変だった……

 

 この女は理系のセンスは高いというのはわかるのだが、どうも文系に関しては本当に頭が悪い。

 まずなんで鎌倉幕府の年号も知らないんだ……いちごバンツで鎌倉幕府ってなんてマイナーことは知っている……

 そんなことよりいちごバンツ(1582年)は本能寺の変だろ、もう鎌倉幕府とっくに終わってる。これだけではない、この女年号の数字を見るとすぐに完全数やら、何やらと言い出すし、本当に大変だった。


 しかし、だが楽しめたこともある。俺の学校の歴史の試験は少し変わっていて、先生の趣味の問題が出される。

 毎度の趣味問題は高難易度だが、解けると15点という解ければ美味しい問題だ。

 今回は『人間の自由を制限させる道具』の歴史という範囲だった。

 授業が終わり、放課後図書館で勉強をしている時に質問した。

「おい、あの範囲の意味わかるか?」と俺は彼女に聞いた

「えっと?人を捕まえるものでしょう、紐とかで、縛ったりする」まぁなんだが半分しか理解できていない内容が返ってきた。

「まぁそうなんだが、じゃあここは大丈夫そうだな?」と言って次のページに進もうとすると「ごめんね、やっぱり、よくわかってないの、どういう問題が出るか教えて――お願い」俺は、人に頼み事をされるとどうも断れない性格らしい、

 昔の手錠について教えることにした。

「自宅に天正時代の手錠のレプリカがあるから、それ使って、歴史を説明してやるよ」


 それから家で、レプリカを使っての説明の最中にまさかその手錠を自分の手に付けるとは思わなかった。

「お前馬鹿だろ」と俺は呆れていた。

「ごめんね、どんなのか確認したくて、えへへ」と笑いながら俺に向かって言った。

 駄目だ、こいつ底抜けな馬鹿だ。

 まぁそれからすぐに親に電話して、鍵のありかを聞いて、あったから良かったものを、一時はどうなるかと結局、俺は親に怒られたわけだが。


「美味いな、人工調味料無しってこんなにも美味いのか」

「良かった、よければまた作るけど――他にも作れるわよ、料理は科学だもの」とニッコリした顔で俺に言った。

「科学、そうだな」そういえば――『人間の自由を制限させる道具』についての範囲は勉強したが試験には出なかったな――理由はわかるが……

 まぁでも女の子の拘束が見れたのは、良い思い出だ。


「さっきから、どうしたの?ニヤニヤして」と彼女が言うが、俺は「なんでもねぇーよ」と言って唐揚げを食べた。





 



なんか、いちごバンツで本能寺の変を覚えた人とかいるんですかね……


周りに一人もいなくて、それで覚えたこと言ったら、ドン引きされた記憶が……


今回も、青春系でなんかリア充爆死しろやーって作品となっています。

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