優花!と叫んだら周りのみんなから白い目で見られた件について。
「剣ちゃん…」
んーん...
女の声?
っておふくろ!?
なんか急に若くなってね!?
「なぁにお母さん?」
これは…
昔の俺か!?
これは夢!?
「剣ちゃんに妹ができたの」
妹!?
今の俺に妹なんていねーんだけど…
「ホント!?じゃ僕お兄ちゃんになるの?」
「そうよ…生まれてきたら剣ちゃんが守ってあげてね」
なんか懐かしいきがする…
前にもこんな話をしたような。
「名前は決まってるの?」
名前は…
何でだろう。俺はその子の名前を知っているような気がする。
思い出せ。思い出せ。
....
....
....
そうだ!思い出した!名前は…
「優花!!」
…
周りの目が痛い。俺は周りの頭おかしい奴を見る目のおかげで夢から覚めたことに気づいた。
電車に乗ってる人たちのほぼ全員が俺のほうを白い目でみている。
もちろん龍も。
「優花って誰だよ(笑)」
龍がにやけながら聞いてきた。
俺はとにかく恥かしくて龍の言葉を無視した
そのあとすぐにアナウンスが流れる。
{次は~品川ぁ~品川ですお降りの際は足元におきお付け下さい}
そのアナウンスから少したち、駅に到着すると。先ほどの事もあり早くこの場所から抜け出したい一身で無言で席を立って誰よりも早く降りた。
電車を降りると龍がニヤニヤしながら。
「次だぞ…優花ちゃん…(笑)」
俺は無言で龍の横腹を思いっきりぶん殴った。
ーーーーー
「あぁ…まだいてーし」
当たり前だ。
本気で殴ったからな。
「なんだよそのドヤ顔…てか明日行くんだろ?」
龍は苦しそうな顔で言った。
「あぁ」
「じゃあ明日また連絡して」
「何でお前まで来る感じになってんだよ」
「えっ!一緒に行かないの?」
龍と一緒にあそこに行くのはちょっと嫌だったが、こいつがいればテンパんなくて良いかなと思い。
「まぁいいやまた明日な」
と言って俺は龍に背をむけ家のに向かった。
そして家に着いた俺は飯も食わずに布団にはいった。
今日一日色々あったな。
ゲームのために秋葉に行って、そこで不良に絡まれて。
そいつらボコッて警察に追われ、入った店に妹が居たり。
最後は変な夢のせいで恥ずかしい思いをして。
そういえば俺、優花って叫んだんだよな。
今になってみたら何で名前が分かったのかも不思議だし。
考えても出てこない答えに目を瞑り今日出会った彼女の事を思い浮かべた。
あの子の名前が優花だったりしてな。んな訳ねーか。
会ったらなにを話そう…
まずは名前だな。
それから.....
.....
.....
うん!
なるようになるっしょ!
明日のために早く寝ちゃうべ。
そんな事を考えながら俺は深い眠りについた。