再会が最低すぎる件について。
お花畑に到着。
....うん。
花の一本も置いてねぇー。
鏡の横に気持ち悪いポスターが張られてる以外は完全にトイレだ。
何々?『シスシス来月ののツンデレdeyは4のつく日だよ!いつも優しい女の子がツンとする姿に~萌萌キュンッ!』
あぁ?
シスシスって何だよさっきから。
こんな糞みてーなポスター張る前にお花畑って言うくらいなんだから飾り花の一本や二本置いとけや!
あぁ腹が立ってきた。
ここに来て何度イライラしただろう。
「おい龍!てめー何であんな狂った奴連れて来たんだよ!何が俺に任せろだ!
ただ異常者連れてきただけじゃねーか!」
軽い八つ当たりを含む怒りをぶつける俺に対し龍は俺の肩を自分のほうに寄せながら。
「にゃんちゃん、昨日ここに居て麻衣ちゃんとチョー仲良しなんだってよ!」
しるか。
そんな俺の知らない奴とあの猫耳が仲いいからって何で俺のとこに連れて.....
っっ!!!
いやっ待て。
まさか!?
「龍!まさか麻衣ちゃんって....」
麻衣ちゃんって昨日俺が会った妹の事か!?
そう続けようとした俺より早く、ニコッとした笑顔で。
「あぁ!」
うおぉぉぉ!!龍!でかした!
お前って奴は本当最高だぜ!!
俺は龍の両肩をがっちり掴みながら。
「龍!でかした!お前はやっぱり俺の親友だよ!」
と都合の良い言葉を言い放ち猫耳の所へ向かった。
「なぁ猫耳っ!昨日の....いや、麻衣ちゃんは今日は来ないのか!?」
必死に聞く俺に猫耳はにやけながら。
「ほー。麻衣を好きににゃるとわ、お兄さんもお目が高いの~」
「ちげーよ馬鹿!あー。もう焦らさないで教えてくれよ!
俺は彼女に会いにここまで来たんだ!今日は来るのか?来ないのか?」
少し強張った顔になった俺に対し、猫耳は高笑いしながら入り口のほうを見る。
「にゃ~っはっはっは彼女にゃらあ・そ・こ・なのにゃ!」
「.....え?」
俺は猫耳の見てる方向をおそるおそる見る。
彼女は入り口前のレジに隠れるように座っていた。
あ、会えた.....
やっと会えた.....
一日振りにもかかわらず、長い間ずっと会ってなかった気分だ。
......
......
あれ?....何で俺泣いてんだ???
すぐさま涙をぬぐう。
「ちがっ。目にごみが、、、」
やばい女の前で涙!?!?
かっこ悪すぎる。
しかも彼女の前で。
麻衣は俺の顔をのぞきながら昨日とは違うやさしい声で言った。
「お帰りおにいちゃん!あれ?泣いてるの?大丈夫?」
昨日はあんなに冷たかったくせに俺が泣いてるからって優しくすんなよ!!
情けなさと恥ずかしさで押しつぶされそうだ。
と、彼女はハンカチを差し出しながら。
「はいっ!」
「っっっっ!」
くそ!!
そんな同情されたら....
もうだめだ....
「そんなもんいらねーよ!!!」
そう言って俺はこの場から逃げ出し、外に出た。
くそっ!くそっ!
せっかく会えたのに。かっこわりぃ所さらして、彼女には同情されて。
元々俺みたいなヤンキーが来るような場所じゃなかったんだ。
ふっ。やっぱり地元から出るとろくなことがねーな。
あの時学んだはずなのに。
「くそッくそッ...」
バンッ
外に出てすぐめがねのオタクみたいな奴とぶつかる。
「てめー邪魔なんだよ。ぶっ殺すぞこのオタメガネ!!」
鬼のような形相の俺にオタメガネはこいつに関わったらやばい!
と察したのか。
「ひゃ...すいませんっっっ!」
と謝り、逃げるようにその場を去っていった。
「くそ...こんな街...くっそーーーー!!」
駅に向かって走る。
脳裏にある麻衣の事を考え無いように、全力で。
ハァハァ。
くそ.....くそっ....
(お兄ちゃんはいっ)
そう言いながらハンカチをさしだす麻衣の姿が頭をよぎる。
「もう二度とこんな街来るかーっ!!!」
人の目も気にせず大声で叫んだ。
ゼェゼェになりながら秋葉原駅に到着。
到着してすぐに龍から着信が入る。
しかし、今は取れない。
だって、龍はまだ麻衣と......
着信コールが鳴ってる電話をそのままに電源を落とした。
鳴り終わってから電源を落とさなかったのは龍に今は話したくない。
と言うことを遠まわしに伝えるためだ。
そしてすぐに電車に乗り込んだ。
12時過ぎだと言うのに空席がぽつぽつとある車内。
座ってた人が少しずつ席を立つ。
・・・嫌な予感がする。
そう思った直後に車内にアナウンスが流れる。
「えー。ただいま秋葉原から00に走行中の車両が人身事故のため緊急停車いたしました。それに伴い中央線全車両に遅れが出ています。」
最後の最後までついてねー。
あとどれ位で発車するんだろうか....
(お帰りなさい!お兄ちゃんっ!)
うるせーっ!
(お帰りなさい!お兄ちゃんっ!)
だまれっ。
(お帰りなさい!お兄ちゃんっ!)
うるせーうるせぇっ!!!




