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86 説明会顛末

 あれから何度も説明会と言う名の魔法講習会が開催されました。

様々な業種の企業向けだったのですが、段々と会場が大きくなっています。

最後の『その他業種』なんていう所になるとドーム球場になりました。

超有名グループのライブ並みですね。


 ドーム説明会の時はさすがに私一人では回らないので、他の魔法使いさんや魔法少女&魔法少年に手助けしてもらいました。

私の代わりは由紀ちゃんです。

さすがにゴスロリ少女の格好は恥ずかしいだろう、と思ったんですが由紀ちゃんはノリノリで熟してました。

その他業種は年配の方も多かったのですが、若い人達も多くて凄い騒ぎになりましたよ。

ちゃんと説明会、聞けたのかな~?


 実は、一番最初の説明会は参加しなかった企業が数社あったんですよ。

でも、その後の参加企業の躍進ぶりに青くなった企業主が政府に泣きついて別業種の説明会に潜りこませてもらうと言う顛末でした。


 まだ、魔法に置き換えにくい業種もあります。

でも、魔法を利用する事でさらなる進化が見込まれるそうです。


 実は、この説明会は参加するのが日本限定ではありませんでした。

一応、文句が出ないように外国の政府にも各企業へのオファーしてもらうように申し出てあったのですが、最初の説明会には外国企業ゼロ。

二回目以降も殆ど居ませんでした。

魔法を甘く見ているんでしょうかね~?


 魔法を使った製品が発売され始めてからは、政府の方に大量の抗議が来たようですが、ちゃんと告知しましたよね?

実は、政府は各国政府に告知すると同時にインターネットでも説明会の事は発表していたそうです。

こう言う抗議が来る事は見越してあったようですね。

それなのに、参加しなかった方が悪いと思いますよ。

外国政府の中には各企業への通達さえしなかった国もあったとか。


 それから政府は魔石を解放しました。

発電利用の目途が立ったからです。

もっとも、電気の利用率は日に日に下がっていると言う有様ですが。

既存の発電所に魔石を電気に変えるための施設を増設する事で簡単に今までの燃料と切り替える事が出来ます。

電気はまだまだ必要と言うのが政府見解で、私達もそう思います。

魔石や、魔素利用の発電はとっくに私達もやってますけど、一般の人にはまだまだ難しいと思います。

実は、電気属性の人なら、訓練次第で安定した電気を作り出す事が出来るんですよ~。

一般の人でもそろそろ魔物を討伐できるようになって、魔石を手に入れられるようになっています。

今までは殆ど強制的に買い上げでしたが、自己所有が許され、一般の買い取りも認められるようになりました。

そのために、魔石利用の家電(電気じゃありませんが)製品がどっと出て来ました。

密閉空間で使う事の多い照明器具など、光魔法の所有者でなくとも魔法陣や術式で使える物に使用されるようです。

LEDより便利で安い照明器具です。

でも、LEDも廃れません。

パソコンのバックライトなどに必要ですから。

LEDの様に精密な操作や色は魔法ではまだ無理なようです。


 最弱の魔物の魔石で小売価格3千円位ですが、冷蔵庫や保存庫を外部魔素を全く使わず1年位動かし続けられます。

かなり安いんじゃないかな~?

因みに買い取り価格は一個千円位だそうです。

実は政府のそれまでの買い取り価格は5百円だったんですよね~。

それを職業としている人もすでに出ているとか。

ただ、個人使用以外の販売は免許制で免許を持った買取販売店を利用しなくてはいけないとか。

魔石、魔素発電になって、さらに電気使用量も減った為に余剰になる予定の従業員を抱えた電力会社が魔石買取販売会社も始めるようです。

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