81 魔法教室『念話』許可
魔法には念動、念話、透視、千里眼、なんて物があります。
超能力の物語の中にもあるし、超能力として実際存在しました。
魔法とどこが違うのかと言えば、ずっと魔法の方がはっきりとした効果があり、簡単にできる事でしょうか?
透視、千里眼などは実際に見る事の延長の様に慣れさえすれば普通に使えます。
大体、五感の延長のような物です。
念動は見えない手を使う感じでしょうか?
そうしようと思えば、実際に手で触っているような感覚さえ感じられます。
もっとも、私は触りたくないから念動を使う事が多いので触感は求めた事がありませんが。
『引き寄せ』の反対の作用で今持っている物をどこかに転送させる事もできます。
お買い物で荷物が増えた時にとっても便利。
念話は携帯電話が必要無くなりますね。
でも、便利なこれらの魔法は同時に犯罪にも利用できます。
透視、千里眼なんて、覗き魔にとっては物凄く都合の良い能力だし、スパイなんて職業の人にとっても垂涎物でしょうね。
触感のある念動も、痴漢をしようとする人には嬉しい能力かな?
魔法世界には普通に有った魔法なんですが、アチラではちゃんと防御する方法があったのかな?
私としては魔法を撥ね返す防御陣しか考え付かなかったんですが。
「野放しだったわね~。
する方もされる方もあまり気にしなかったのかしら?
大体、魔法使いにそんなことしたら即バレて命に係わるからする人は居なかったけどね」と、小夜ちゃん。
ここに来ている前世持ちは全員魔法使いなんだから参考になりません。
これらを魔法教室で教えるべきか悩みどころです。
魔法教室の為に破廉恥な犯罪が増えたと言われるのも嫌ですよね~。
あ、念話は大丈夫だと思いますよ。
他人にいきなり念話を通すなんて出来ませんから。
これを犯罪に使われると言ったら、普通の携帯電話でも同じでしょ?
念話が一般的になったら携帯電話が必要無くなるかと言えば、そうでもありません。
今の携帯電話は電話機能はオマケみたいな使われ方をしてますものね。
念話は教えるべきかな~?
と、いう所で問題発生。
念話は多分ネットでは教えられません。
教師と生徒の身体の接触が必要なんです。
身体の接触と言ってもイヤラシイ意味じゃ無いですよ。
握手とか、そんな物です。
握手して(頭をナデナデでも良いですよ)、先生から生徒へ念話で話しかける。
それで繋がります。
一旦念話で話す事が出来れば念話を使えるようになっています。
繋がりを双方どちらからでも永久的に切る事も可能です。
そうじゃないと先生と生徒の間で念話登録が繋がったままになりますものね。
「一度だけ、オープン魔法教室を開催すべきかしらね?
人が押し寄せて収拾がつかなくなっても困るけれど」
『魔法少女の魔法教室』の企画会議で小夜さんは思案顔。
「コミケみたいに大きな会場を借りて?」
デイビス君が何故かワクワクした顔をしています。
魔法教室の映像とインターネット担当のデイビス君は実はオタクです。
アメリカに居た頃から日本のコミケに参加したくて堪らなかったのだそうです。
魔法教室はコミケじゃ無いんですが?
『魔法少女の魔法教室』は最近人気が凄まじく、魔法少女のコスプレをしている人も結構居るのだそうです。
オープン魔法教室なんて開いたら、その手の人達が押し寄せて来るのを楽しみにしているんじゃないかな?
「うん、総理に丸投げしちゃおう」
小夜さんがすっきりした顔をして言った。
「こっちが責任とらなくて済むし~」
ですって。




