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12 飛行魔法と攻撃魔法

 「良いな、良いな」

チェリちゃんが凄く羨ましがります。

「私も飛んでみたい~~~~」

でも、可愛いチェリちゃんを地上1000mから突き落としたりなんてしたくありません。

「よし、チェリちゃん一緒に飛んでみようか」

私はチェリちゃんに手を差し伸べました。

私より早く魔法をものにしたんだもの、あんなスパルタ必要無いはずよ。


 「うっわ~~~~!飛んでる!飛んでる!」

触れ合っていれば、何の問題も無く私の一部として飛べました。

「チェリちゃん、魔素が体を巡っているのを感じる?」

「うん、感じるよ!麻代ちゃんの手から私の中に入って来て、私を飛べるようにしてくれてる!」

「じゃあ、それを私の手からじゃなく、周囲の魔素から取り込む感じにして見て?」

クンッと繋いだ手が上に引っ張られた感じがした。

「じゃあ、プールまで飛ぶよ。あまり高い所からじゃないから失敗してもプールに落ちて怪我をしないようにね」

地上1メートル位をフヨフヨ浮かびながら私達は谷に作られているプールに行きました。

深い所でも1メートルも無いプールの一番深い所の上空でチェリちゃんの手をそっと放す。

「わああああ、浮いてる!私ちゃんと飛べてるよ!」

チェリちゃんは最初は恐る恐る、でも10分もしない内に自由自在に空を飛んでいました。


 やっぱりー、あんな高空から落ちなくっても空は飛べるんじゃない!

私が小夜さんに文句を付けに行くと、「あらあら、でもお蔭てそうとう難易度の高い転移魔法を覚えられたでしょ?他のお掃除魔法その他もね」と、全然悪びれずにおっとりと笑う。

あれ?じゃ私チェリちゃんを怖がらせないようにしようとして転移魔法を覚える機会を奪っちゃった?


 「小夜ちゃん、あんたのはやはりやり過ぎよ。

麻代ちゃんが転移魔法をすぐに使えたのは一度でも転移を経験したからよ。

心配しなくても何度か転移を経験していれば才能さえあれば覚えるわ」と。由紀ちゃん。

やはり、やり過ぎだったんじゃないーーーー!

でも、やむにやまれず覚えたお掃除魔法その他は有難かったかも。

お掃除魔法から派生したお洗濯魔法でお気に入りなのにシミがついて仕舞ってあった服と、うっかり虫食いさせちゃったセーターを洗濯と同時に修理も出来ちゃったんだもの。

あの後、小夜さんに山の様な汚れ物を押し付けられたんだけどね。


 で、気絶騒ぎと新魔法の発現騒動で忘れられていると思ってたんだけど、攻撃魔法を覚えさせると言うのは冗談じゃ無く、チェリちゃんが自在に空を飛び回れるようになるのを待ってから、私達二人は攻撃魔法の練習です。


 小夜さんが結界とやらを張り巡らせた広場の木の板の的に向かって一番得意な魔法で攻撃するんだけど、チェリちゃんは小夜さんの見本の水の粒を的にぶつけると言う攻撃を見ただけでそれを土の粒に置き換えて飛ばしていました。


 う~ん、ボールをぶつける感じ?

最初はペチョペチョと粘土をぶつけて的に張り付かせていたような攻撃だったのに、段々とガスッ、パキッと音が変わって行き、バキィッと大きな音を立てて的の板が割れました。

「あ、麻代ちゃん、的を修繕して」と、小夜さん。

私の修復魔法で近づく事も無く、杖(孫の手)の一振りで大きく割れた板は逆回しのように元に戻りました。

もちろん、土の汚れも削れた後も消えちゃいます。

「うわぁ~、麻代ちゃん凄い!魔法使いみたいだ!」

はい、魔法使いらしいですよ私。

攻撃魔法が使える気がしませんけど。

まだ、どの属性の魔法も使えないんですが・・・。

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