プロローグ
久しぶりに新しい小説を投稿です。
今回も最後まで書ける様に頑張ります。
前々作とは違う地球の物語です。
その日、空にはオーロラ。
オーロラって言っていいのかな?
世界中の空を巨大な光のオーロラが覆った。
それは、昼だった場所でも、夜だった場所でも、ハッキリクッキリと見えて、夜だった場所は一時昼間のようになったらしい。
私の居た日本は朝だったんだけどね。
オーロラはやがて、空気に溶ける様に消えて行ったけれど、何かが変わった。
空気自体以前と違うと感じる。月曜日の朝だったんだけど、すでに会社に行くために家を出発していたパパが歩いて帰って来た。
バスが止まってしまったみたい。
故障とかじゃ無くパニックになった運転者が多く居たために車が止まり大渋滞になったみたい。
我が家から見ると町の反対側に位置している私の通う女子高もバスで行くので出発を見合わせている内に学校から臨時休校のお知らせが来た。
そして、その日から私は学校に行っていない。
次の日には社会は正常になっていつもの日常が返って来たんだけど、何か世界が根本的な部分で変わってしまったような、それよりも私自身が変わってしまったような変な気分がして落ち着かなかった。
まあ、私がやっているのは部屋に閉じこもってインターネットやチャットをしているんだけど。
ママはヒステリックに学校に行きなさいと騒ぎ立て、パパは私ほどでは無いのか酷く不安そうで落ち着きが無いけれど、一応会社には行っている。
ネットで調べて判ったんだけど、私の様な違和感や不安感を感じている人が結構居るみたい。
異世界に地球ごと転移しちゃったと言う人さえいる。
周りに何か変な事が起きている訳では無いんだけど。
オーロラが見えて、世界が変わったと感じてからしばらくして、学者の人が空気中に今まで無かった元素を見つけたと発表した。
毒では無いし、何なのかは全く判らないそうで、これからの研究で徐々に明らかにされて行くそうだけど。
そうしている内に田舎に居る曾祖母ちゃんから連絡が来た。
手紙や電話じゃ無く、ネットでだ。
実は曾祖母ちゃん、家の両親に嫌われている。
狂ってる、ボケてる、中二病なんて酷い事を言われてる。
でも、私は曾祖母ちゃんが大好きなんだけどね。
曾祖母ちゃん、私に自分の家に来るように言っている。
私の不安感や違和感は訳がある事でこれから世界が凄まじい変わり方をするのだと言う。
私は即座に曾祖母ちゃんの家に向かう事にした。
曾祖母ちゃんの家がどこなのか、一度も行った事が無くて知らないのだけれど、まあ何とかなるでしょう。