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【短文ミステリー】偽りの殺人(解決編)【難易度:★★】

(アンサー)



 ここは取調室。


 中には、榊田刑事と事件の被害者の妻がいた。


 榊田は至って落ち着いている。一方、彼女は何もかもが面白くない、という感じで聞いた。

「どういうことなんですか!?何で私が疑われなきゃいけないんですか!!私は見たんですよ!!主人が・・・殺される瞬間を!!」

「まあ、落ち着いてください。少し整理しましょう」

 いきり立つ彼女をなだめながら、榊田は一枚の紙を取り出した。そこには事件についてのあらゆることが事細かに書いてある。

「まず・・・強盗が突然窓ガラスを突き破って侵入してきた」

「・・・はい、おそらく」

「で、強盗が物色していたところ、主人とあなたが・・・部屋に入ってきたわけですね」

「はい。物音がしたので、不審に思って・・・」

「で、主人が抵抗したところ、強盗によって刺された・・・」

「はい」

「強盗は逃走した。逃走経路までは分かってませんが、大まかにそういうことでよろしいですね?」

「はい。何一つ間違っていませんが・・・」

「なるほど・・・」


 榊田は手を顎にやり、少し考えてこう言った。

「もう一度言います。犯人は窓ガラスから侵入したのですね?」

「はい。ほかに入るところなんかありませんよ?」

「分かりました・・・しかし、どうも不審な点が・・・」

「は?どこが不審なんですか!言ってみてくださいよ!!」

 また、声を荒げる。しかし、榊田にはどことなく焦っているようにも見えた。

「はい・・・あなたの言うとおりですと、強盗は庭から窓ガラスを突き破って侵入したということになります。しかし・・・」

 ここで榊田は一瞬視線を落とし

「そうですと、窓ガラスの破片はリビングに落ちているはずです。外から割ったのですから。しかし、実際には窓ガラスは『庭に落ちて』いましたよね?」

「・・・!」

「外から割ったのであれば、その衝撃で突き破っていく物の進路と同じ方向へ飛ぶはずです・・・つまり、外から破ったなら家の中に。それが庭に落ちているのであれば『家の中から割った』ということになります」

「・・・・・」


「もう一度聞きます。・・・あなたは、本当に強盗を見たのですか?」





【要約】

外から窓ガラスを突き破って侵入したのなら、窓ガラスが庭に落ちているはずはない。おそらく家の中から割り、偽装工作を図った、と榊田は考えていたのでした。


【お詫び】

更新が遅れてしまい、本当に申し訳ございません!!!高校生になったので、なかなか更新できないと思うので、気長に待ち続けてください・・・

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