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キスのマホウ  作者: 華代
5/5

7話♪好きだから分かる

+好きだから分かる+


―ピンポーン―――

「はい。」

「夜朝、おはよう。」

「あ・・・。おはようございます。」

「行こうか。」

「はい・・・。」

―沈黙―――

「なんか、今日の夜朝・・・、変。」

「き・・・気のせいじゃないですか?」

『空先輩・・・するどいな・・。もしかしたら、気づかれるかも・・。』

「じゃあ、また後でな。」

「あ・・、はい。」

陸は、自分が持っている最高のスマイルを、見せた。

―ガタッ―――

「おはよ、陸。」

こそっと、夜朝がつぶやく。

「はよ。」

「どうだった・・・?」

夜朝が、心配そうに覗き込む。

「疲れた。空先輩、するどいから、気づくかも。」

「ほんと・・・?」

「心配するな。」

夜朝は、何故か、その一言で気持ちが落ち着いた。

〜お昼休み〜

「夜朝!」

空が飛び込んできた。

夜朝は、目を合わせないように、違う方向を向く。

でも、緊張していて、ぎこちない。

空は、陸を見つめる。

『ドキッ・・・』

夜朝は、ますます緊張した。

『耳たぶ・・・触ってる・・。夜朝、最近変だし。もしかして・・・!!』

空は、気づいた。

「陸君、ちょっと良いかな?」

「あ・・・はい。」

『バ・・・レタ!?』

〜裏庭〜

「君、もしかして・・・夜朝?」

「え・・・。」

「分かるよ。緊張すると、耳たぶ触るくせ、あるよね・・・?」

思わず、涙がこぼれた。

「分かって・・・くれたの・・・?」

「うん。すごく、好きだからね。」

優しい笑顔。

「で、何でこんなことになったの?」

「あ・・・あのね・・」

―キーンコーンカーンコーン―――

「今日、帰り、家来て。」

「うん・・・。」

〜教室〜

「ねえ、陸・・。」

「なんだよ。」

夜朝は、陸に、耳打ちをする。

「空先輩に・・・ばれちゃった・・・。」

「マジかよ・・。」

頭を抱える。

「帰りに、空先輩の家・・・よる事になったの。」

「分かった。」




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