6話♪入れ替わり
ここで話は、急展開!!
なんと、陸と夜朝が・・・!!!
+入れ替わり+
夜朝は、お風呂から出てきて、着替えているところだった。
「フフフ・・・。この石を置けば、夜朝の幸せは終わりね・・・。」
その女は、人目につかない公園の、怪しげな魔法陣のそばに立っていた。手には、透明の石を持っている。
すると、その女は、魔法陣の真ん中に歩み寄った。
手に持っていた石を静かに置いた。
すると、まばゆい閃光を発した。
夜朝は、いつの間にか、見たことが無い部屋に来ていた。
「んん・・・?ここ、どこ?たしか、着替えていたはずじゃ・・・。」
カサ・・・。
夜朝は、そばにあった紙に気がついた。
夜朝と陸の体を交換した。
戻す方法は、2つしかない。
・陸と、両思いになる。
・空の前で、キスをする。
「なに・・・これ?」
急いで、そばの鏡に駆け寄った。
と、思うと、駆け出していた。
と、いうよりも、引き寄せられているようだった。
『足、速くなってる!!』
と、考えているうちに、もう、夜朝の家の前に来ていた。
今は、親がどちらとも、仕事で出ている。
―バンッ!―――
そのまま階段を駆け上がる。
「陸!!」
陸は、夜朝の姿で、呆然と立ち尽くしていた。
「夜朝・・・。」
それを見た夜朝は、赤面した。
そして、近くにあったワンピースを投げつけた。
「早くそれ着て!!」
顔をそむけながら言った。
陸は、下着しか着てなかった。
「あぁ。」
陸は、顔色ひとつかえず、ワンピースを着た。
夜朝は、ムッとした。
『ちょっとは、恥ずかしがったりしなさいよ!』
陸が、恥ずかしいのをこらえていたのを、夜朝は知らない。
「これからどうするの・・・?」
「両思いになるか、先輩の前でキスするしかないだろ?」
「そんなぁ・・・・。」
夜朝は、泣いた。
「な・・・・泣くな。」
陸も、ろこつに嫌がられて、泣きそうだった。
「じゃあ、このまま一生、生きていく?」
「・・・イヤダ・・・。」
夜朝は、うつむく。
しばらくして、陸を見ると、険しい顔で、何かを考えていた。
夜朝は、怖くなって、見なかったことにした。
「しばらく、このまま生活するしかないな。」
「え・・・。」
「まあ、何とかなるだろ。」
さっきの表情からは、思ってもいない軽い言葉だ。
「じゃあ、私が・・・陸のフリをするってこと!?」
「まあな。」
「陸、ちゃんと、私のフリ・・・できる?」
『ムカッ』
陸は、何とか抑えた。
「メアド交換しようよ。」
「い・・・良いけど・・・。」
夜朝の突然の言葉に、陸は、戸惑った。
―ピピピピッ―――
「はい。」
「あ・・・・センキュ・・。」
まだ動揺しているようだ。
すると陸は、思い出したように、夜朝に言った。
「これから呼び捨てな。」
「え・・・。」
「じゃあ、今からな。」
陸は、断られる前に話を進めた。
「もうそろそろ帰るね・・・。」
「あぁ。」
「っていっても、り・・陸の家に行くから・・・。なんか変な感じ。」
「じゃあな。」
「うん、バイバイ!」
その言葉を交わして、今日は、別れた。