1章 悪夢の始まり ~ep3~
なんだろう草木の香り、やわらぐような感情。
俺はその中でのんきに寝そべっていた。
「ん?よく寝た気がするなぁ。っておお!?」
そのときには辺り一面何もないかのような草原が広がっていた。
「このにおいといい、風といい、空気のおいしさといい現実と変わらないな」
そう言うと前の方に小さいが町みたいなのが見える。
「よしあれを目指していけばいいのかな」
まわりを見渡しているといかにも今始めたばかりですって人たちが町に向かって歩いて行ってる。
「そういやここらへんはモンスターとか出ないのかな」
そんな疑問もちつつ歩いて町に向かった。
「まさかオンラインゲームでランダムエンカウントとかないよなぁ」
そう思いつつ町に出向いて行った。
そうそう俺はまだ職業について全然触れてなかったな。
結局自分でもなににしようか分からなかったか『剣士』にした。
ほかにも『魔法使い』『盗賊』『僧侶』『銃士』『格闘家』『錬金術師』なかには『商人』なんてのもあった。
どんなRPGでも使いやすいのは基本攻撃職である剣士や戦士といった職業だ。
それだけの理由かと聞かれるとあと剣を自由自在に動かしている自分もみてみたいなぁと思ったからだ。
それにしても距離といい結構かかりそうだなこりゃまじ
1時間半ぐらいかけてようやくけっこうにぎわう町に到着した。
そしてまったくモンスターが出てこなかった。多分最初の町までなにもでない仕様なのかな?
よく考えれば武器、アイテム、金すらない・・・
たしか最初の町に着いたら青い屋根の家に行けって言ってたな確か、
どれだどれだと探していると一軒だけがやがやしているのが見えた。
青い屋根、まちがいないあの家だな。そりゃ今日発売されて最初に行けと言われたところは
絶対に込むよなぁ。その覚悟しておけばよかったなぁ。そう思いつつ入ってみるとおじいさんの周りで、
なにやらがやがやしている。たしかあれは・・・そうそう長老だっけ?長老に初心者グッズをもらうとか
どうとかいってたような、話しかけると意外に一瞬で振り向き
「よく来たな我が国の勇者よ、そなたに冒険者の基本のアイテムを配りながら説明してやろう」
あ、そうかこれはゲームだったんだ。それはそうだろなそんな聖徳太子みたいなことこのじいさんに
できないよな。まぁかなり不審に思っているのは俺だけなのか?
そうして長老からアイテムについて様々なこと学んだ。
食料から武器の修理、テント、スキル書、回復アイテム、素材などなど
今聞いただけじゃ覚えられないような気がする・・・
まぁ初心者支援としてはかなりありがたいぐらい多くもらった。
「それでそなたには10万トルやろう」
じゅ、じゅうまん!?それは結構な大金だと思うが・・・いいのか!?
「あ、ありがとうございます。」
そのときであった全員に対してのメッセージが届いた
「みなさん楽しめていただけているかな?」
製作者が書いているのだろう。オーとかそこらへんで聞こえてくる。
それが最初で最後の製作者の文だともしらずに
そしてこれが悪夢のはじまりだともみんなしらずに
この最後の終わりかたが自分なりに頑張った気がする。