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記入者17:白樫薫子




……。


………………。



ルコ、今世紀最大のピンチ。


何故かと言うと、ルコは現在古いロッカーの中に閉じ

込められている。


もちろんイジメとかではない。


ただ……、ただ!!!!


ルコは推しとロッカーに閉じ込められました、みたいなシチュを体験したかっただけなのに!!



薫子「…………」



1番乗りで来た旧音楽室の古いロッカーを見て、当分誰も来ないだろうと挑戦したのがまずかったのだ。


よりリアルに近づいたイラストを描いてペケシブに

載せるにはやはり己が体験しないと臨場感が伝わらない……。


そう思って胸も尻もキツキツに詰め込んだけっか1ミリも動けない。


ルコのサイズじゃロッカーを1人で占拠してしまうだけで推しが入る余地、無し、無念。




夕子「きゃーーー!!!♡♡素敵♡♡おとぎ話みたい♡♡」



いいなぁ……。


ルコも見たい……。


でも今は出たくない……。


珍しくあずにゃんが超早めに来たから助けてもらおうと思ったのに、直ぐに1年生が来ちゃってオタクの恥を

晒せず静かにロッカーに収まっている。



……こんな時は別のことを考えて現実逃避するのだ。



そもそもイラストを描く以前に、こんな狭いロッカーじゃルコみたいな肉まんと推しなんて2人も入れない。


推しとロッカーに詰められるのはどの支部の漫画も

ヒナピーくらいのカリカリギャルばかりな理由がようやくわかったのだ。


更には男側の気持ちが痛いほどわかる。


細くて綺麗なヒナピーみたいなギャルと密着、絶対

いい匂いがするしこう触ってはいけないところに手が

伸びて___。



志保「やだ、どっちもは食べられないわよね」


夕子「食べれます!!食べます!!!みんなで食べれば___」



ルコもヒナピーを食べたいと涎を垂らしていたけど、



一子「し、志保ちゃん!!」



……破廉恥な妄想している場合じゃないのだ。


新たに部室に入ってきたのはイッチーで、次々後輩が

やって来てルコ本当に大ピンチ。


イッチーの可愛らしい声は聞いてるだけで癒し、お姉さんボイスASMRとかやらないかな……じゃなくって。


ルコはどのタイミングでここから出るのが正解でしょうか??


もうここまで来たらサプライズとか言って無理やり

飛び出すのが正解だったりしますかね??



一子「ど、どうして先に行っちゃうの?」


志保「元々一緒に行こうなんて言ってないじゃない?」


一子「でもいつも一緒に行くし、お掃除してたから

待っててくれても……」


志保「えっと、どうして?」



…………。


サプライズー!って出ていかなくて正解なのだ。


それにしてもこの神百合展開は何なのだ!?


冬コミ用の同人誌に備えてこのネタを是非聞かないと!!


息を潜めながらロッカーに入ったまま新刊への意欲が

掻き立てられるけど、



一子「……志保ちゃん、私何かした?」


志保「何も?」


一子「それならどうして……どうして最近冷たいの?」


志保「私はいつも通りよ」


一子「いつも通りじゃないよ!!」



シンと部室が静まり返ってしまった。


……雲行きが怪しすぎるのだ。


ルコはロッカーに潜んでいるせいでさっきから皆の会話だけしか聞こえないけど、最近どことなく2年生の

雰囲気がイマイチなのはわかっていた。


でも女子校という狭い世界で、この歳頃は特にお友達や全部が上手くいかないものでもある。


ヒナピーにも2年生は大丈夫かなって軽く話したけど、

やっぱりそこはルコと同じ意見で、ルコたちが無理やり介入したからといって解決するものではなくて……。


でも何となく、何となくイッチーの言いたいことも

わかるのだ。


あずにゃんの1番はずっとイッチーですっごく仲が

良かったのに、突然自分が1番じゃなくなるのは切ない

よね。



志保「いつも通りって何?私は私じゃない」


一子「……」


夕子「し、志保様!!その、いちい先輩はですね!!

志保様大丈夫かなって言いたいのであって___」


一子「もういい!!!」



イッチーの悲しい声が響くとバタバタと足音だけが

遠ざかっていき再び部室は静寂が訪れる。



美百合「……何あれ」


夕子「ちょっと!!!そんな言い方ないでしょ!?」


舞「えっと〜……梓先輩追いかけた方がよくないですか〜?」


志保「どうして?放っておけばいいわよ。さ、夕子

ちゃんクッキーどれにする?どれでも1番に好きなの

選んでいいわよ」



……。


………………。


あずにゃん、無敵の子。


同人誌では絶対追いかけさせないとイッチーの気持ちが救われない。



夕子「あの、志保様……」


志保「夕子ちゃん、いつもみたいに笑ってよ?」


夕子「……笑うって、」


姫奈「おつー!ねぇ、さっき一子とすれ違ったけど

大丈夫そ?」



その瞬間、ヒナピーの明るい声が聞こえてきて緊迫した雰囲気が和らいだ。



夕子「ひ、ひ、姫奈先輩〜!!!!」


姫奈「どしたよ?なんかあった?てかルコは?」



___ガタン!!!!!


ところが突然ロッカーの何かが外れて、ミチミチに

詰まっていたルコの体は急に外に追い出される。


べしゃ、と音を立てて床に転がると全員の視線が集中

していてルコは高校3年間で1.2を争う黒歴史を生み出した気がした。





⟡.· 10月6日 晴れ ⟡.·


ルコのターン!!


久しぶりなのだ、待たせたな( ' -' )つ

結局あの後みんなでクッキーをとマロングラッセを食べたけど、手が止まらなかったのだ……。

ロッカーシチュ、細くないと無理だとわかったのに無念なり……。

でもでも!!ダイエットは明日からやるのだ!!


好きな男キャラタイプ!?

キャラは細身銀髪!!

優しくてー、意地悪言わないのがいいのだ!

……ちょっとの意地悪は可(^_-)-☆

これ以上は性癖話になるからドロン!!



⟡.· ルコ⟡.·

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