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記入者16:海棠美百合

・旧音楽室にて




夕子「……終わったわ」


美百合「色んな意味で、でしょ?」



夕子は普段使わない頭を使ったせいかげんなりして

自分の机に伏せっている。


結局全く勉強せずにテストを受けてたけどほんとどんな神経してんのかしら?



夕子「わざとあんな難しい問題ばっかりにしたのよ!!先生の意地悪……まぁ、いいわ♡♡だって今日は〜♡♡」


舞「夕子ちゃんの好きな長崎堂のカステラとマロングラッセだよ〜」


夕子「舞、ありがとう!!秋って最高よね。芋に栗に

おいしいものばっかり……早くまったり部でお茶にしましょ♡」


美百合「ほぼ白紙だったくせによくその切り替えできるわね」



まぁ、いいわ。


やっとテストも終わったし、文化祭までの間少しは

この子にも息抜きさせないと。


早速夕子は鞄を肩にかけて張り切って私と楠木の手を引いて旧音楽室て向かうけど、あそこに行くのも久しぶりな気がする。


頬をピンクに染めて子供みたいにスキップして歩く夕子の顔を見ると、あのデカ女の顔が急に脳裏に蘇ってイライラしてきた。


体育祭での出来事がフラッシュバックして、思わず夕子の手を強く握り返す。



夕子「___痛い痛い!!美百合!何なのよ!!」


美百合「丸い手だから細くしてやろうかなって」


夕子「は、はぁーっ!?私がデブっていいたいの!?」



夕子は怒って手を振り払い先を歩いて行ってしまう。



舞「夕子ちゃんがデブなら〜お前は巨デブだろうが〜」



その背中を小走りで追いかけようとする楠木が私にしか聞こえないレベルの呟きを残してもう一度夕子の手をしっかり繋いだ。


こいつも腹立つわね。


まぁでもあの男女(おとこおんな)よりはマシよ。


あいつが見せつけるように夕子の額にキスしたあの日から何度もその光景がフラッシュバックする。


テスト勉強中もテスト中も、何度シャープペンの芯が折れたかわからないわ。


しかも夕子はあんなちょっとだけ、たかだか皮膚が触れたくらいのことを本気にしてデートプランまで考えていて……。


あのバカみたいなデートプランが書いてあるルーズリーフをいつか破り捨ててやると早歩きで夕子を追い越し重たいドアを開くと、



夕子「し、し、し、志保様!?!?」


志保「あら、夕子ちゃん」



……。


何だこのクソ女。


あら、じゃないわよ白々しい。


私と楠木も夕子の隣にいるだろうが。


眼中にありませんよみたいな澄ました面しやがって。



夕子「やだ志保様!!今日はお早いんですね♡♡

まったり部にやる気で嬉しいです!!」


志保「その名の通りくつろぎに来るのもありよねと

思って。はいこれ、夕子ちゃんにあげるわ」


夕子「ええええっ!?な、なな何ですか!?夕子への

指輪とか!?開けていいですか!?」



夕子はデカ女とは不釣り合いの可愛らしい紙袋を受け

取るために小走りで部室へと入っていく。


その姿を見た横の楠木はコメカミに血管が浮きまくっていて、その気持ちも分らかなくはなくてギリと爪が

食い込むくらいに拳を握りしめた。



…………。


……いや、何がわからなくはないのよ。


無性にモヤつく気持ちをその瞬間夕子のきゃんきゃん声が切り裂いた。



夕子「きゃーーー!!!♡♡素敵♡♡おとぎ話みたい♡♡」



袋の中に何が入ってるのかと私と楠木も部室に入って

覗き込むと、夕子の手には水色と銀の缶。


大はしゃぎの夕子がカパと蓋を開ければ、夕子好みの

葉っぱや小鳥の形をした色とりどりクッキーが入っていて悔しいけどオシャレの一言に尽きた。


いちいち気取りやがって、本当に腹が立つわね。


私の気も知らないで夕子は馬鹿みたいに嬉しがって

飛び上がっている。



夕子「嬉しいー♡♡志保様オシャレすぎます!!

これどうしたんです?」


志保「ミッドランドの地下で見つけたのよ。夕子ちゃんが好きそうだなって」


夕子「ウソーっ!!やだ、志保様ってば夕子のこと

めちゃくちゃ好きじゃないですか♡♡」


志保「んー?どうかな」



…………。


はぁ????


今までお菓子の1つも持ってこない図々しい女だったくせになんなの?


腰に手を当てわざとらしく小首を傾げる男女を睨みつけた。



舞「……夕子ちゃんマロングラッセは〜?」


夕子「え?あ!!そうだわ!!そっちもあるんだった!!」



アホの夕子の言葉に楠木が固まりながら自分の持ってきた紙袋を差し出すけど、それもどうせ夕子が食べたいって騒いだからわざわざ楠木が買ってきたものなんでしょ?


さっきまで芋だの栗だの浮かれてた癖に秒で忘れるってどういうことなの?


……これのどこが人一倍察しがいいのよ!!


どんよ、どん!!


鈍感で超ニブでこっちの気持ちなんて全く分からない

バカ夕子。



志保「あら、どっちもはさすがに食べられないわよね」


夕子「食べれます!!食べます!!!みんなで食べれば___」



どんだけ食べるつもりなのよと呆れて口を挟もうとした瞬間、



一子「し、志保ちゃん!!!!」



息を切らしてもう1人の2年が駆け込んできた。




10月1日(水) 晴れ


全然書いてないから書けって夕子が言いました。

書くことないし、まだ1回も書いてない人いますよね?

はあ?好きなタイプ?を書け?

別に特にないけど……自分より勉強できないくらいが

ちょうどいいわよね。


1年A組6番 海棠美百合

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