体育祭1:白樫薫子
・愛知県体育館にて
ついにこの日が来たぞ!!
体育祭!!!!!!
青い空が眩しい……と言いたいところだけど、
愛知県体育館は完璧室内だから関係ないのだ。
運動嫌いのルコにとって、体育祭なんて地獄と言っても過言では無い。
だが、しかし!!
生足!!体操服!!青春!!
全部が詰まった体育祭は同人のネタ探しには持ってこいなのだ!!
座席は学年問わず自由席とあって、運動部の子や陽キャたちはも前列に行きたがるからかなり早い時間に場所取りするらしい。
反対にまったり部の皆はCブロックの後ろの方でお菓子を食べながらお喋りして、自分の出番になったら競技をしに行く自由なスタイル。
ルコは現在Cブロックを探して会場内を練り歩いてる
けど、階段を上がるだけでもう息切れしそうなのだ……。
開き切った会場はメインアリーナがすっごく広くて、
姫奈「ルコー!!」
薫子「……!!」
名前を呼ばれて振り返れば、ヒナピーが大きく手を振っているけど……!?
す、スタイルが神がかっている!?
た、頼むヒナピー!!
ババンゲリオンのスーツを着てくれー!!
短パンの裾をこれでもかと巻き上げて超ミニに仕上げてるから、ヒナピーの太ももの隙間から向こうが見える!!
それに体操服をアレンジしてへそ出しですと……!?
ポニーテールはいつもよりも高い位置で今日のヒナピーは神々しすぎる!?
薫子「…………」
志保「白樫先輩?」
一子「薫子先輩おはようございます!」
薫子「……オハヨ」
呆然とするルコの前に現れた2年だけど、あずにゃんは
上下長ジャーで超イケメン、そしてイッチーも今日は珍しくポニーテールで……。
体育祭、神イベントかもしれない。
薫子「……?」
姫奈「1年?えっとねー、ゆりと夕子が放送委員で最初の方は競技のアナウンスなんだって!まいはわかんない、現在行方不明」
なるほど、2人の可愛い声がこの広い体育館に響くんだね。
それはちょっと楽しみかも……とルコも荷物を足元に
置いてヒナピーの横に腰掛けた。
一子「先輩たち種目何に出るんですか?」
姫奈「ウチらは玉入れと大玉転がし!」
志保「玉ばっかりですね」
姫奈「ウケる!確かに!2人は?」
志保「借り物競争とリレーですね」
一子「私はパン食い競走とリレーです!」
__り、り、リレー!?
そんな体育祭の目玉競技なんてルコは一生縁がないから一生懸命応援するのだ。
今日はルコ、応援真剣部なのだ。
プログラムナンバー表の皆が出る競技に丸を付けとこうとペンで星マークを付けていたら、
〝みなさーん♡♡選手宣誓するから並んで__
いったぁぁぁぁい!!!!〟
〝何であんたは頭から読めないのよ!!3年生から順に
アリーナまで降りてきて各クラス担任のいる場所に整列してください、でしょ!?〟
〝だそうでーす♡今日は私たち放送委員がキュートな声をお届け___♡〟
ブチッと切れたマイクの音。
今日は何回にゃんにゃんファイトが響き渡るのか……。
予想するルコの横で、あずにゃんがクスクス笑ってる
けど珍しい……。
あずにゃんって笑うことあるんだ。
姫奈「どしたよしっぽ、珍しくご機嫌じゃん?夕子の声にウケた?」
志保「面白いですよね、あの子」
姫奈「夕子は見てると……聞いてると?元気出るのは
わかる。んじゃ、ウチら先に集合だから行くわ」
ヒナピーにアリーナへ一緒に向かおうと手を差し伸べられて、ぎゅっと握ると可愛いオレンジカラーのネイルが見える。
ギリギリ校則違反だけど、こうやって手を繋いでたら
バレないかな。
行ってくるとブンブン手を振れば返してくれたのはあずにゃんだけで、イッチーは何だか浮かない表情をしていた。
薫子「……?」
姫奈「ルコー?どした?」
あずにゃんに任せておけば大丈夫かな……?
なんにも無いと首を振ってルコたちは整列しにアリーナへ向かったのだ。




