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記入者15続:榊原姫奈

・旧音楽室にて



山王女学園の文化祭は10月半ばに開催されるんだけど、これがかなり楽しいと好評で他校からもいっぱい人が

遊びに来る一大イベントなんだよね。


各学年、各クラスが自由に趣向を凝らした出し物を繰り広げるんだけど、



姫奈「うちらのクラスは出店やるよ!駐輪場でフランクフルトと肉巻きおにぎり売るんだ!」


薫子「…………」


姫奈「ルコは作るほうなんだよね。アタシは客の呼び

込み!!」


夕子「え!?姫奈先輩が客呼びしたら殺到しますよ!?変な男がいたら困るからパンチの練習しとかないと……」



夕子がシュッシュッとあんまり痛くなさそうなパンチを繰り出すからツボでつい笑っちゃう。


何となくゆりの方が強そうとチラっと見たら言いたい事が伝わったのがじろっと睨まれちゃった。



舞「私たちのクラスは〜夕子ちゃん発案の和風喫茶やるんです〜」


姫奈「え!何それ楽しそう!」


美百合「何か袴風の?着物だっけ?それ着てあんみつ

だの抹茶だの出すんですって」


夕子「癒しを提供するの!!10月もまだ暑いだろうし冷たくて甘いものが食べれたら1位間違いなしよ!!」


美百合「どーだかね。自分がチャラチャラした服着たいだけでしょ」



ゆりは冷たく鼻で笑ってるけど、夕子の提案した和風喫茶は意外といいとこついてると思うけどな。


実はウチの文化祭は学年ごとに売上や繁盛具合を文化祭実行委員が見て順位を付けるんだよね。


1位のクラスには全員にスタバ500円券っていう絶妙に

嬉しい特典付き。


だから夕子がものすごく張り切ってるのも分かる。



舞「……スタバくらい私が毎日買ってあげるのに〜」


夕子「もうまいったら……お金は大切なの!もっと

大事に使わないと」


美百合「それあんたブーメランすぎ、今月もう無いん

でしょ?お小遣い」


夕子「ゆりっていちいちうるさいんだから!!!てか

夏休み終わってから何でそんなに毎日イライラしてるのよ!!」



アタシは笑いながらまぁまぁと頬を膨らませて拗ねてる夕子を宥めるけど、内心ちょっといじめたくなるゆりの気持ちもわかるんだよね。


夕子は全部のリアクションが大きくて、素直で、どんな事でもしっかり返してくれるからなー。


ルコはこの2人を……なんだっけ?


なんかかぷ?かっぷ?みたいに言ってたけど要するに

喧嘩するほど仲がいいってことよね。



薫子「…………」


姫奈「んー?あーね?10月の文化祭の準備……まあ服

とか看板とか作るのと並行しつつ、先にあるのは体育祭だよねーだって」



アタシがルコの言葉を代弁すると夕子が拳を握って気合いを入れた。



夕子「これも絶対勝ち抜かないと!目指せナンバー

ワン!」


薫子「…………」


夕子「ええ?ルコちゃん先輩体育嫌いなんですか?」


美百合「そりゃそんなだゆんだゆんの体じゃ___」



ゆりが意地悪く言いかけた瞬間、夕子の練習した甲斐

あるパンチが炸裂した。


ルコは慌ててゆりに駆け寄るけど、まあ、ちょっと

言葉がストレートすぎたよね。



姫奈「体育祭オレンジメイクにしよっかなー」


舞「姫奈先輩目立ちそうですね〜」


姫奈「目立たないって!あ、てか体育祭って県体で

やるじゃん?座る位置自由だからこのメンバーで座る?」


夕太「天才ですか!?そうしましょうよ!!やばい楽しみが増えたわ!あ、それならお弁当交換とかも__」



アタシがふと思いついたように提案すると夕子の声が興奮して一気に弾む。


高校3年目にして初めて心から楽しめそうな学校イベントにアタシは自然と笑顔がこぼれる。


ミントティーの清涼感に包まれながら今後の予定が

めっちゃ楽しみになった。




9/5 ☆HINA☆


書くの久しぶりー!!

2年生は2人とも来なかったから、体育祭はまったり部で

固まって座ることになったよ!

お弁当交換とかしよって話にもなってるからよろしく!


夏休み終わっちゃったねー。

相変わらずここに何書けばいいかわかんない(笑)

うーん。

ここ最近で1番面白かった話でもする?


アタシはルコの代わりにエロ本買ったこと!!(笑)

ルコは大喜びだったけど、すごいありえない内容で

なんかある意味夢いっぱいの本だった!!



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