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課外活動《デート!?1》:木下夕子

・8/16(土) 栄パルコ東館エレベーターにて





夕子「まったくゆりったら……生理ならそう言えばいいのに」



まだ20分も残ってたのに途中で帰るなんて、よっぽどイライラしてたのね。


800円なのに1000円置いて帰ったから、残りの200円は今度会った時に渡そうと思ったけど……。


300円のイヤリング屋さんが名駅地下にあるのを思い出して悪魔の夕子が顔を出して……。



使っちゃいなさいって囁くのー!!




えぇ!?


ダメかな!?


どうしよっかなぁ……?


でもまだ夏休みはあるし?


デート♡♡の予定が入らないとは限らないし?


一旦見に行くだけ見に行くってのも手よね!!


PARCOの地下1階からエスカレーターに乗って、上に上がっていくと、韓国アイドルグッズのポップアップ開催中と広告が見える。


韓国ねぇ……。


それにしても昨日の韓ドラはやばかったなー。


私が今ハマって見ている韓ドラ〝夏のソナタ〟はヒーローの御曹司が最愛の人を亡くすところから始まるの。


その最愛の人とはヒロインのお姉ちゃん。


ヒロインである妹がトラックに轢かれそうなところを庇った姉の死を悲しむ2人は慰め合うように付き合うい始めるんだけどそれはもう見事なすれ違いで……。


でもその韓ドラを見て私は確信したの。



絶対絶対絶対絶対、志保様も同じだってね!



あの冴えない男が普通に生きてて志保様を捕まえられるわけないもの!!


昨日はヒーローもヒロインも段々と心を合わせていくのに、お互いが信じられなくてエスカレーターを駆け上がり抱きしめ愛を誓うシーンで寝落ち。


それにしても白熱した演技で綺麗なキスシーンだったなぁ……。


思い出してもうっとりしちゃう♡♡



___そう、まるであんな感じ。



ちょうど夕子が乗る反対側の下りエスカレーターでナイスタイミングなのか再現VTRのようにそれはそれは熱烈に……キスを……。



………。


………………。



夕子「ちょっと離れなさいよ!!この節操なしイカレ男ー!!!!」



瞬間、気合を入れて叫ぶとエスカレーターに乗った全員が私に注目して私のの指さす先に視線が集まった。



志保「……夕子ちゃん?」


夕子「ここは日本でしょうがっ!節操のない男ね!!なーに白昼堂々こんなエスカレーターで志保様にキスしてんのよ!!!!〝昼間から女子高生彼女とキスする俺〟に酔ってんじゃないわよ!!!」



私の大声にエレベーターに乗った客は全員クスクス笑っていて、当の本人であるあの冴えない男は慌てふためき軽く私を睨みつける。


逃がさないわよと私はエスカレーターを駆け上がって、すぐさま反対側に飛び乗り逆走した。




夕子「志保様!!」




志保様の横にいる男を突き放し、志保様に汚れがないか確認しながら全身をパッパッと手で払う。


はー汚らわしいったらありゃしない!、!



「き、君___」


夕子「何よおじさん」


「お、おじさん!?俺は___」


夕子「言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよ!!俺たちは付き合ってるんだからキスの1つや2ついいだろって?言い訳ないでしょバカ言わないで!!大してかっこよくもないくせにこんな真っ昼間のパルコのエレベーターでチューチューチューチューネズミじゃないんだから!!恥ずかしったらありゃしない……」


「い、いや、キスなんて……」



上から下まで見るけどやっぱり地味でセンスがない。


ポロシャツに麻のパンツなんて若いのにおじさんみたいなセンスの男なんて早く別れた方がいいと志保様に向き合うと、



志保「……夕子ちゃん今日も元気ね」


夕子「もちろんです!さ、志保様行きますよ」


志保「えっ」



私は志保様の手を掴んで逃げるように思いっきり走り出した。




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