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課外活動《プール6》:木下夕子

・7/26(土) 長島ジャンボ海水プール

帰りのシャトルバスにて




夕子「な、な、なんなのよあいつはー!!!!!」



あれからすぐにシャトルバスが来て乗り込んだけど、

志保様の彼氏とかいう苦労男!!!!


怒りが収まらなくて今後白い外車を見るだけで叫びたくなるわよ!!!



夕子「何様なの!?まだ若いのにマセラティだなんて

どこのアホのボンボンよ!」


美百合「うるさっ……何様もクソもないって、あれが

あの人の彼氏なんでしょ?」


夕子「あの冴えない男が!?志保様に!?そもそも何歳なのあのジジイ!!」


姫奈「落ち着いて見えるけど25?とかだったはず、院卒って言ってたよ」




___に、に、25ですって!?



25の男なんかろくでもないわよ!!


大体25の男が女子高生に、しかも17歳、セブンティーンに手を出してることがキモイのよ!!!


前の席の姫奈先輩が振り返って苦笑してるけど、本当に本当に本当に信じられない!!



夕子「25なんてジジイじゃない!!それが17の女子高生に手をだしてるなんておっかしい!!パパ活よ!!ロリコンのパパ活野郎!!」



口から火を吹けるなら吹いて焼き殺してやりたい!!



舞「夕子ちゃん落ち着いて〜」



隣の席で何かやけに嬉しそうな舞がポカリを渡してくれるので奪い取ってグビグビ飲むけど怒りが全然収まらないよ!


だって……。


だって志保様に彼氏だなんて!!


納得できるわけがないでしょ!?



美百合「てか何であんたがそんなに怒ってんの?」



通路を挟んで隣の席のゆりが欠伸をしながらこちらを

見た。


幸いにも帰りのバスは人もまばらで、もしうるさいと

言われようとも声を抑えることなんてできないくらいムカついてる。


いいわよね、女子高生はうるさい生き物なの。


今日くらいは許してよ!!



夕子「何でって……そりゃ腹立つでしょ?自分の憧れの人が冴えない男連れてたら」


薫子「…………」


姫奈「ん?あー、一子?大丈夫?気持ち悪いとか?」


一子「……」



姫奈先輩と隣同士に座るルコ先輩がいちい先輩を指差すけどあれから一言も話してない。


ずっと黙り込んじゃって……。



夕子「わかりますよ!腹立ちますよね!!殺してやり

たいですよね!!」



私は立ち上がって1人で座るいちい先輩の隣に腰を下ろした。



一子「……えっ!?い、いや、そうじゃなくて、」


夕子「あのクソ男!!どんな手を使って志保様を……

はっ!?も、もしかしてあのパパ活クソ野郎志保様を

脅してるんじゃない!?」


姫奈「いやいや、さすがにそりゃないって!!なんか

幼馴染?って前にしっぽが言ってたよ。そんで___」



姫奈先輩が言うにはあの苦労男と志保様の家は昔から

家族ぐるみのお付き合いをしていて、小さな頃からずっと一緒らしい。


しかも志保様はあの野郎のほぼ許嫁みたいな感じだと

聞いた私はプールバッグを両手でギリギリと握りつぶした。


実は志保様はやんごとなきお家柄のご令嬢らしくて、

許嫁がいてもおかしくないみたいだけど……。



夕子「いやーーー!!納得できません!!」


舞「夕子ちゃんてば〜納得できるできないの問題じゃ

ないよ〜。うちみたいな成金と違って〜良いお家柄ならもう決まっちゃってることだろうし〜」


夕子「そうじゃないでしょ!?それじゃあ志保様の気持ちはどうなのよ!!」


一子「そ、そうなの!!!」



突然大きな声を出して半立ちになるいちい先輩に、バスの中のお客さんが注目すると慌てて座り直した。



夕子「いちい先輩?」


一子「志保ちゃんって、全然わからないの!自分がどうしたいかが無いっていうか…全部どうでもよさそうなの。だから私……その……」


姫奈「……あーね?なんかわかるわ」


夕子「…………」



私は少しビックリしてしまった。


いつもベッタベタに仲良しのいちい先輩でも志保様の

ことがよく分からないだなんて。


確かに志保様ってミステリアスな方ではあるけど……。


部誌だって志保様は一文も書いてくれてないからいちい先輩だけじゃなく私だって情報が1つも分からない。



でも私は……。



ほとんど一目惚れだから志保様が志保様である限り、

誰が何と言おうと大好きなんだけど、志保様のお気持ちはちゃんとあの苦労男にあるのかしら。


そういうのがきちんと分かれば……。


分かれば……。


………。



いーや!!


分かったからといって諦めたくなんかないわよ!!!




美百合「でも良かったじゃん。すでに貰い手がいてさ、あの人男っぽいから結婚なんて___」


夕子「あんた東京出身とかいいながら本当は九州の女

でしょ!?なんてこと言い出すのよ!!」


舞「今回は海棠の言う通りかな〜」


夕子「舞も信じらんない!!」



2人にムカムカしながら私は頬をふくらませた。


志保様に彼氏がいて、しかもそれが許嫁かもしれない。


それは志保様が望んだことなのか。


それとも、誰かのためなのか。


夕子も志保様の本当の素直な気持ちを知りたいとバスでモヤモヤしながら名駅まで過ごした。





7/26 土曜日♡


みんなでプールに行きました!

夕子がプールで1番可愛かったです♡♡

でもそんなことより何ですかあの冴えない男!!

志保様、今すぐ別れてくださいね。

別れたらこの部誌にすぐ、書いてくださいね。

プールは超超超超超超楽しかったです!!!!


p.s.

ルコ先輩が書き忘れてるから夕子が質問答えます♡♡

ストレス発散方法→歌う!クッションをパンチ!


質問

・蛙化する瞬間大募集!!


♡ゆうこ♡

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