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課外活動《プール2》:海棠美百合

・7/26(土) 長島ジャンボ海水プール 波のプールにて




夕子の顎が地面に着くんじゃないかってくらい開いてて全然閉じないから私が無理やり手で閉じさせる。


でもまぁその気持ちもなんとなく分からないでもない。


櫟先輩の真っ赤なビキニはいいとして問題は男役よ。


あの真っ青な紐みたいなビキニはなに?


顔が小さいのはわかってたけど、脱ぐと分かりやすく

驚異的なスタイルで胸が特にある訳でもないのにあんなのパリコレモデルじゃん。


周りの老若男女を問わず全ての視線が2人に集中してキモいくらいよ。



姫奈「すごいなしっぽも一子も」


夕子「す、す、す、スタイルが……」


一子「お待たせしました!すみません……日焼け止め

塗るのに手間取っちゃって……」


志保「私が背中塗ってあげてたら一子が動くから」


一子「だって志保ちゃんが変な触り方するからぁ……」




おお、キモいな。


ナチュラルにキモい。


なんて言うかねっとりしてんのよね。


何でこうもこの2人はいつもベタベタねちゃねちゃしてんのよ、納豆かっての。



夕子「志保様♡♡私も日焼け止め塗って欲し___」


志保「やだ」



男役はけんもほろろにつれない態度で、この人が櫟先輩にしか興味無いのなんて丸わかり。


それなのにやっぱ夕子はバカだからそれが分からない。


はぁ……バカすぎる。


やっぱり私がついててあげないと……



………。


……………………。



何でよ?




一子「夕子ちゃんの水着可愛いね!ピンクのフリフリだ!」


夕子「…………い、い、い、……悔しい……」



自分の感情が理解出来ないでいる間に、すげぇ美乳の

持ち主である櫟先輩が夕子を褒めていた。


櫟先輩の体を舐め回すように見てからギリギリと歯を

食いしばる夕子にさすがに気の毒に思う。


櫟先輩は本気で夕子を褒めてるんだろうけどその美貌で言われても……よね。


結局夕子がビキニを辞めてワンピースにしたのは正解だったのかもと2人を眺めた。



美百合「良かったじゃん。櫟先輩とビキニ被らなくて」


夕子「ど、どどどういう意味よー!!!!!」



……どういう意味って……おかしいな。


慰めてるのに通用せず夕子は頬を膨らませて楠木に抱きついた。



姫奈「まーまー!!ほらみんな揃ったことだし早く行こ!!どっから入る?てか浮き輪持ってきた人ー!」



すかさずギャル先輩が気を利かせて私たちの背中を押してくれて、早速プールへと向かった。




_________


_______________





夕子「もう足がつかないー♡志保様ー♡夕子の浮き輪

押してください♡♡」


志保「やだ」


姫奈「ルコ泳げないんだからちゃんと捕まってなよ」


薫子「…………」



1番最初に来たのは波のプール。


定期的に波が訪れる海のようなプールは奥に行けば行くほど深くなっていって、私たちは今かなり深いところで浮き輪で浮いている状態だ。


児ポ先輩と櫟先輩、そして夕子が浮き輪に乗っていて

ある程度身長がある私たちはその浮き輪に捕まりながら押して泳いでいた。



一子「もう、志保ちゃん!紐ひっぱらないでよ!」


志保「浮き輪の紐と違えちゃった」


一子「うそでしょ。さすがにわかるよ!」



男役は櫟先輩のビキニの肩紐をわざと引っ張って、

イチャイチャベタベタ暑苦しい。


3年はどういう組み合わせなのか気が合うみたいで、

ボヨーンと乳で浮いてんのか浮き輪で浮いてんのか

わかんない児ポ先輩をギャル先輩が押してバタ足していた。



姫奈「何?攻撃がくるー!って?どゆこと?」


薫子「…………」


姫奈「ババンゲリオンね!プールのシーンあんの?」



こっちの意味不明な会話もとりあえずスルー。



夕子「それにしてもプールってサイコーね!浮いてる

だけで楽しいんだもん!ねぇゆり、東京だとどこのプール行くの?」



夕子がフラミンゴの浮き輪に腰掛けて足をブラブラしながら私に質問した。



美百合「さぁ?プールとか行ったことないし」


舞「ボッチかよ〜」


夕子「こら!舞!」


舞「ていうか〜海棠は何しに東京から名古屋に来たの〜?」



珍しく楠木からも質問を受け、答えるのはいいんだけど全部1から説明するのはめんどくさい。


端折って言うなら……



美百合「親と__」


夕子「ストーーーーップ!!!」



端折って言うより先に夕子のストップが入った。


そして身を乗り出した夕子にヒシと両手を包まれる。



夕子「辛かったのね……いいのよそんな辛いこと言わなくて!!」


美百合「……んぁ?」


夕子「舞、東京から名古屋なんてそりゃあもう複雑で

センシティブな理由があるに決まってるでしょ!?ダメよそんなこと聞いたら!!」



めっ、と夕子は浮き輪の右側にいる楠木のおでこにデコピンして謝ってくれるけど本当に全然大した理由じゃない場合ってどうしたらいいんだろう。



夕子「ゆりは東京で馴染めなかったの!!ほらゆりってふてぶてしいでしょ?友達なんかいなかったしそれに親の不幸まで……!!」


舞「あ〜だから心機一転〜」



2人は勝手に見当違いな話をし始めてそしてどんどん失礼な発言が飛び出すのにイラッときて、勢いよくフラミンゴをひっくり返し、楠木には思いっきり水をぶっかけた。





7月26日(土) 大晴れ


今日は課外活動でプールに来ました。

スク水を着たら夕子に怒られました。

理不尽です。

先輩たちと遊びに行くのは初めての経験なので、

たくさん思い出を増やそうと思いますと書けと

夕子に言われたので書いてます。

大体課外活動でも部誌を書く必要ありますか?

さっき美味しそうなスペアリブが売ってたので

あとで買います。


・好きなブランド

PRADA

・質問

血液型なんですか


1年A組6番 海棠美百合

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