記入者13続:海棠美百合
・旧音楽室にて
姫奈「ダイエットねー、でもマジそろそろアタシもやんないとやばいなー」
夕子と牛丼を半分こする白樫先輩の横に座って足を組む榊原先輩は自分の足を撫で始める。
ほどよく引き締まったスラリと長い焼けた足はどこをダイエットする必要があるのかと思うけどギャルはオシャレのために痩せないとなのかな。
薫子「…………」
姫奈「え、なに?伊能忠敬界隈?なんそれどゆこと?
ウケるんだけど!!」
薫子「…………」
美百合「あー、めっちゃ歩くみたいなことですか?」
伊能忠敬って地図作るために何万キロって歩いた人だしその揶揄かと思う。
児ポ先輩の言葉から推測してギャル先輩に分かりやすく伝えるとパツパツの胸を揺らしながら嬉しそうに頷いた。
どうやらXで流行ったやつらしい。
夕子「なるほど!歩くのもいいですね……でも姫奈先輩こそダイエットいらなくないですか?」
姫奈「夏って露出増えんじゃん?新しいEMODAのワンピ買ったんだけど結構ピタピタなんだよね」
ギャル先輩は薄いお腹を撫でているけどジャンスカが緩そうでどこがピタピタになるのか疑問しかない。
夕子「え、EMODA!?姫奈先輩似合いすぎる!!えー見たいです!!」
姫奈「そう?なら夏休みまったり部でどっか行く?課外活動的な?」
口に牛丼を詰め込んだ夕子も嬉しそうに頷いてる。
___にしても夏休みねぇ……。
なんの予定もないから家で映画でも見て引きこもる予定だったけど、もしかしたら1つくらいはここの部活で予定が入るかもね。
一子「こんにちはー」
志保「どうも」
談話してたら2年生も来て、男役の手には珍しく食べ物。
そして隣に寄り添う櫟先輩も購買の袋を持っていた。
姫奈「お、珍し!何買ってきたの?」
一子「なんかお腹すいちゃって……恥ずかしいんですけど梅しそシラスパスタを……」
志保「ナゲットですね。何か7個で300円でつい」
夕子「へ〜……」
チラ、と2人を見る夕子にもう嫌な予感がする。
さっきから結構食べてる気がするけど大丈夫なのこの子は。
でも多分ちゃんと調べてたしダイエットなんかしたことないから分かんないけど色々なやり方を掛け合わせてダイエットしてるのよね。
せっかくやる気なのにここで私が何か言えばやる気無くすだろうし、とりあえずは黙っとこうかな。
同じ考えなのか楠木もさっきから何も言わないし。
一子「牛丼食べてたの?購買の牛丼美味しいよね!」
夕子「……ふーん、え、同じ量なら米よりパスタの方がいいんだ……あ、唐揚げもね、鶏肉だからタンパク質……」
櫟先輩の言葉を右から左に夕子はスマホで何かを調べている。
一子「夕子ちゃんちょっと食べる?私こんなには入らない気がして……」
志保「私も2つナゲットあげるわよ」
櫟先輩は好意なんだろうけど、男役はなんか変にニヤついてる。
夕子は案の定今日の総カロリーが足りないだとがタンパク質が足りてないだとか一言添えてからパクパク食べ始めた。
薫子「…………」
姫奈「いや、ダイエットはどしたよ!どんだけカロリー取る気よ!?ほんと夕子ウケる」
夕子「……えっ!?」
無言で見つめる児ポ先輩と冷静なギャル先輩の言葉に夕子は箸を止めた。
夕子「うそ、や、やだ私無意識でめっちゃ食べて……えぇっ……?」
舞「夕子ちゃんデザ〜トは〜?」
夕子「で、デザートね!うん、私って甘いので終えたいみたいなとこあるし……え、今日はバタープレスサンド?バターは良質な脂質だし大丈夫!1個食べる!」
志保「ダイエットしてるなら完全にカロリーオーバーじゃない?夕子ちゃんって面白いよね」
夕子「えっ!?そんな……そんなにカロリー取ってないはず……」
美百合「あんた軽く2000カロリー超さない?夕飯も食べるんでしょ?」
夕子「ええぇぇっ!?に、2000.....」
今日ばかりはこの男役に同感とやっぱり私は口を出してしまった。
ダイエットって言って全部に理由つけていつもより食べててほんとに面白い。
といってもそこまで夕子は太ってるとも思えないんだけどね。
本気にしちゃって可愛い。
……。
………………。
なんでこのアホの子を見て可愛いとか思ってんのよ私は。
結局何のダイエットにもならなくて、体重が増えたと夕子が半泣きで登校してくるのはまた明日のお話で。
7/14(月) 曇り
夕子がダイエットダイエットうるさいので私も
久しぶりに体重計に乗ってみようと思います。
体重は中学2年生から大して変わっていないので気にしたことがなかったですが、夕子に言ったら殴られました。
きちんと測って明日報告しろと言ってきましたが
どうせ私の体重を聞いてまた怒るんだと思います。
理不尽です。
姫奈先輩へ
シチューは舌触りが苦手なのでそこまで好きではないです。シチューライスってなんですか?
1年A組6番 海棠美百合




