草むしり大会1:白樫薫子
・6/3(火) 運動場にて草むしり
夕子「16時から草むしりって超暑くない!?日焼けするじゃない!!」
美百合「鬼の仇くらい日焼け止め塗ったのに何言ってんのよ。それに何?そのありえない大きさの麦わら帽子は」
夕子「顔が焼けるのは嫌なの!!」
舞「夕子ちゃんは焼けやすいんだよね〜」
お話しながら運動場にやってきた1年生を見つけたルコは大きく手を挙げる。
こっちこっちと手を振ってみるけど全然気づいてくれなくて、3人は辺りをキョロキョロ見渡してる。
姫奈「1年生〜!!!!こっちこっち〜!!!!」
ルコの隣にいたひなぴーの大きな声で耳がキーンとしちゃってひっくり返りそうになった。
ヨロヨロしていたら後ろにいたあずにゃんとぶつかって顔を上げると、
志保「……大丈夫ですか?榊原先輩、声が大きいです」
姫奈「およ、ルコごめん」
薫子「…………」
ルコの代わりに大きな声で呼んでくれたひなぴーを見ながら超小声で感謝を伝えると気にしなくていいってとニコニコ笑顔。
ひなぴーのこういう優しいところが大好き。
夕子「し、志保様!体操服……何で長袖長ズボンなんですか!?」
美百合「残念だったね、足触りまくろって言ってたのに」
夕子「そんなこと言ってないわよー!!!!美しい御御足が見れるかなって___」
志保「やっぱり夕子ちゃんって変態だね」
夕子「あーん変態です♡」
ゆうこりんが変態ならルコはド変態なのかもしれぬ。
あずにゃんの足はカオルくんみたいで脳内で前に見た神の御御足を思い出してこっそり興奮した。
舞「夕子ちゃんノ〜プライドだ〜」
一子「皆虫除けスプレー貸してあげるから使いたかったら言ってね?」
あずにゃんとルコ以外はみんな暑いから半袖短パン体操服。
体操服のジャージ、短パン、首元の襟ラインは学年ごとのリボンの色と同じ。
でもルコはそんなことより、あずにゃんと同じ長ズボンなのに……パ、パツパツ。
名古屋の水無月はとっても蒸し暑く、汗でピタピタなルコの太ももが憎いと叩いた。
姫奈「あと5分したら笛が吹かれるからそしたら草むしりスタートだよ!制限時間は1時間!」
舞「量はどう測るんですか〜」
一子「ゴミ袋の数だよ。ズルのないようギリギリまで入ってるかあとから先生にチェックしてもらうの」
イッチーの言う通り学校の先生たちはなかなかチェックが厳しいのだ。
去年の草むしり大会を思い出しながら、
薫子「…………」
姫奈「あ、そうそう軍手!ルコさんきゅ」
ひなぴーに耳打ちすると、さっき先生が人数分くれた軍手を配り始める。
素手だとみんなの綺麗な手が傷ついちゃうもんね。
夕子「装着完了!よーし正々堂々勝負するわよーっ、私たちのミニ冷蔵庫のために!!」
張り切るゆうこりんが腕を上げると同時に笛の音が鳴った。
裏庭が1番ボーボーのモジャモジャですごいことになってるのはどこの部活も聞きつけていてみんな一斉に走り出す。
夕子「みんなが行くとこはすぐ無くなるからなー、どこから狙う?」
美百合「第2体育館裏とかは?」
舞「あ〜この前体育の授業でボール片付けに行った時すごかったかも〜」
姫奈「でかした!!じゃあそこ行こ!!」
了解。
走り出すゆうこりん、ミユリーヌ、マイマイに続いてルコも全力疾走したのだ。
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in第2体育館裏
夕子「どーろといえば……泥といえば……」
姫奈「はい夕子の負け〜」
夕子「姫奈先輩待って、パック!パックで!!」
舞「泥パックってこと〜?」
美百合「往生際悪いなぁ」
一子「でもちょうどきりがいいですよ!」
マジカルバナナをしながらひたすら雑草を抜き続けること40分。
教えてくれた場所はよく陽が当たるのか蔦まで張っていてやけに伸びきった雑草が暴走している!!
ルコたちはゲームをしながら真剣に取りまくって5個のゴミ袋をパンパンにしてみせたのだ。
姫奈「うっし……。これ、わんちゃん優勝っしょ!去年は4袋出したとこが勝ったし!」
一子「夕子ちゃんの言う通り、人が多いところだったらこんなに取れなかったかもね」
夕子「ふっふっ……ミニ冷蔵庫は私たちのもの、って痛ーーっ!!!」
ゆうこりんの暑くてピンクに染まるほっぺをミユリーヌがバチンと引っぱたいた。
美百合「ごめん、蚊がいたから」
夕子「だ、だからってビンタすることないでしょー!?」
2人の可愛いにゃんわんファイトが始まってしまう……。
ルコが止めようとすると何処からか我が部以外の誰かの声が聞こえてきた。
ルコがしーってすると何となく皆が静まり返る。
聞こえてきたその会話は、
「ハーッ……ほんとイラつく」
「一子もだけどその取り巻きがウザいよね」
「そーそー!!あれわざと後輩使って放送させたんじゃないの?私あの後先生に呼び出されたんだけど」
「え、マジ?」
イッチーへの悪口だった。
ルコ様なのだ。
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