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寧波の女の子

20081222

 粉雪交じりの北風が吹いてとても寒い。

周恩来故居から青年旅舎。魯迅故居界隈を歩いた。


このエリアは景区になっていて昔の風情がそのまま残っている。

あちこち写真を撮って八字橋へ向かった。


今にも崩れそうな八方形の石橋。南宋の頃と言うから

日本では平安時代かも。思ったより小さく、


小川沿いの石造り白壁の民家で、この寒空の中川で洗濯を

している母がいた。零下数度℃だとは思うのだが。


昼から寧波に向かう。高速で1時間半。暖房がなくてとても寒い。

駅前のちょっといかがわしい旅館に泊まる。


隣が理髪店で、なぜか化粧の濃い女の子が客引きをしている。

公安の車がそれを見張っている。ナにこれ取り締まり?


旅館から繁華街まで有名な月湖を渡ってすぐだ。

この寒いのに物乞いが多い。さらに角々におばさんが

編み物をしている。「ほう?」と見ていると、


結構客がセーターやら衣類を持ち込んできたり

もって行ったりしている。なるほどリホームおばさんか?


広い歩道で女の子が自転車のサドルのようなものを手で回している。

金入れ箱がおいてあるから何かやるのだ。遠くから眺める。


誰もこの寒さの中では立ち止まりはしない。彼女はサドルの端を

口にくわえたかと思うとえびぞりブリッジになって

ぐるぐるとサドルごと回転した。


回転が止まって一応周りを確かめはするが誰もいない。

しばらくすると又回転を始めた。何故この寒さの中で?

家族は?ルーツは?色々考えながら遠くから写真を撮った。


一度通り過ぎて帰り際に小銭を全部箱に入れた。

結構入っている。なんだかほっとして帰路に着いた。

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