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ファジー・コントロール
『ミモザ・レイダー…前へ…』
私はどうやら精霊王の長話に眠ってしまっていたらしい。今は何をしているのだろうか?
『ミモザ・レイダー!』
『私???』
『ミモザちゃん、お話聞いてましたか?あなたのクォジヲラ王家伝統の占いにより、あなたの根源を占う時間ですよ~。』
『んあ、ああ!そう!占いね!占い!売らないよ!』
(占いって何!?)
もちろん眠っていたので、何も聞いていなかった。私は王の御前にして成霊式を眠っていたらしい。
『王様が呼んでまちゅよ、ミモザちゃん』
『ばぶばぶ~って!違っ!私、成霊になったのよ!もう大人だもん!』
『んー、まだ子供かしらね…いいから急ぎなさい?あんまり王様に迷惑掛けちゃダメよ…。』
『うん…分かってるよ…。行ってくるね…。』
どうやら私達、成霊を王様が占うことになったらしい。成霊式では一人一人、こうやって王様が占っていくみたいだ…。王様忙しすぎでしょ…。