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シナリオテストプレイbyサーカス団の彼等

死後の世界のあるとある一部屋~


セキタ「角あるTRPG、始めるぞ」


 地獄で始めたサーカス団のある一部屋で、座長のセキタがそんな事言いました。


セキタ「俺がGMやるから皆プレイヤーを・・」

スミー「い、いやいやセキタ兄!?

 角あるTRPGって何!?というか私達の状況を説明しないといけないと読者にも分からないよ?」

セキタ「読者?

 あー、まあ仕方ないか。

 こほん、俺達拍手部隊は死後、無事にみんなで地獄に落ちてサーカスを始め、今ではそこそこ有名なサーカス団になってます。そして・・」


 バアーーン、と扉が破壊され、金髪の青年・・ジョン・ヘイグが部屋に侵入してくる。部屋の中にいる人たちは誰も気にしなかった。彼等にとってこいつが勝手に侵入するのはいつもの事だから。


ヘイグ「ヘイヘイヘーイ!

 セキター、今日はずいぶんイカレたゲーム持ってきたじゃねーか!

 俺も入れてくれよ!」

セキタ「・・ジョン・ヘイグさん。

 部外者は楽屋に入って来ないで下さいと何度言えば分かるんだこのヤロー」

ジョン「アヒャヒャヒャヒャ!

 お前達のサーカス第一ファンである俺様は、そんな注意気にしない!

 それより、その角あるTRPGの説明を聞かせてくれよ!」


 セキタが棘を含んだ注意をしてもヘイグはまるで気にせずずんずん近づいてくる。

 地獄にマトモな奴なんてほとんどいないから誰もあまり気にしないし、ヘイグがサーカス団第一のファンなのは本当なのだからセキタも強くは言えない。

 最初こそ悪口罵倒を考えたセキタも、少し考えて、或いはあきらめてゲームの説明する事にした。


セキタ「・・この角あるTRPGはな、地獄の片隅に落ちてたんだ。

 まだ誰もやった事ないボドゲみたいだから俺達でやろうと思ってな。

 ま、この前の話に大体のルール説明は書いてあるからちらっとでいいから読んどいてくれ。

 ついでに背後でダイスアプリで実際にふってるからな!」

スミー「セキタ兄、メタい」


  キャラクター作成中。


ゲームマスター セキタ

プレイヤー スミー、ヘイグ、エッグ


エッグ「え"、俺もいつの間に入ってるー!?」

セキタ「悪いエッグ、お前ぐらいしかまともそうな奴いないんだ」

エッグ「仕方ないかー。えーと部屋を観ると、『根性』に多めに振った方が良さそうだな。『ごっこ鬼の部屋』辺りは『根性』極振りだしな」

スミー「私は『体力』多めで頑張ろう」

ヘイグ(隠蔽と器用に振れば面白い事になりそうだ)


 キャラクター作成中。


セキタ「よし、皆出来たみたいだな。

 俺に見せてくれ」


スミー「まず私から!

 名前は『スニー』よ!」


スニー 

体力20

目星7 根性8 器用7 知識5 幸運8 隠蔽5

能力 『筋力増加(パワーズ)

・『根性』『体力』を+5してください。しかし一部屋越えたあと、『根性』『体力』の値は元にもどり更に-2されてしまいます。


スミー「体力がゼロになると終わりだから、体力は10ポイント振った上に能力も体力を増やせる『筋力増加』にしたわ!

 これで3つ目の部屋までラクショーよ!」

セキタ(七つのステータスに50ポイントだから、2つくらい極振りしても他のステータス平均値行けるんだよな。もう少し微調整が必要かなあ)

「それじゃあ次はエッグ」

エッグ「お、俺は『エグー』だ」


エグー 体力18

目星6 器用8 幸運6 知識5 隠蔽10 根性7

才能『走り屋』

根性に+3してください。


エッグ「走り屋の才能があれば根性は7で良いから、残った数値は他のステータスに分けたぜ。これで隠蔽10と根性10の最強が誕生した!」

セキタ(隠れるのと根性が上手い奴ってどんな性格してるんだってツッコミは止めよう、俺はベテランGM(自称))「さて次は・・」

ヘイグ「ヘイヘヘーイ!

 俺様に決まってるだろ!さあ見せてやるぜ俺様の力を!

 カモン、『ヘイギ』!」


ヘイギ 体力10

目星8 器用9 幸運8 知識8 隠蔽9 根性8

能力『物質移動(テレキネシス)

部屋のギミックを無効化出来ます。しかし他のプレイヤーもギミックを無視出来るようになり、その場合『根性』を同時に振って高い出目が出た方が勝利、低い方はダメージ-8を受けます。


ヘイグ「どうせ体力は+10されるから他ステータスに全振りしたヘイグ様だ!

 能力は『テレキネシス』を採用、これで厄介なギミックを破壊してステータス勝負で勝つぜ!」

エッグ「お?

 実質根性10の俺と勝負して勝つ気でいるな?」

セキタ「とりあえずキャラクターは出来たみたいだな。

 それじゃあゲームスタート。

 第一の部屋はこいつだ」


節分鬼の部屋

怪獣が襲いかかってくる。怪獣は常に君達を探している。君たちは怪獣を倒してもいいし、『隠蔽』を三回振れば怪獣から無事に隠れられる。『目星』で怪獣を見れば何か分かるかもしれない。


セキタ「さあ、どうす・・」

ヘイグ「『能力発動』を宣言するぜ!!

 テレキネシスで怪獣なんかぶっ飛ばしてやる!」

二人「「え!?」」

セキタ「え、いや、いきなり『能力』使うの?

 1ゲーム一度しか使えないんだよ?」

ヘイグ「ヘイヘイヘーイ!

 俺様の能力は後にとっとくより今の内に使った方が有利なんだよ!

 ダイス勝負で勝てば他の奴らに8点ダメージを与えられる!そうすりゃ体力の差が無くなるからな!」

スミー「ああ、ヘイギの体力10しかないからね・・ここで差をつけたいのか」

ヘイギ『(PC発言)そういうわけだぜ!

 喰らえ特殊能力、『スペシャルテレキネシスビーム』!!』


 ヘイギがテレキネシスビームを怪獣めがけて放つが、怪獣は片手で簡単にビームを払った。


ヘイギ『(゜ロ゜)』


セキタ「えっと・・怪獣にビームは効かず、逆に反撃を喰らいます。七点ダメージです」


ヘイギ『ギャアアアア!』体力10→3


ヘイグ「(  Д ) ゜ ゜」

エッグ「ええ!?

 能力失敗!?そんな事あるの!?」

スミー「め、目星!

 スニーは怪獣に目星します!」


 目星7 ダイス目→6成功!


スミー「うわ、ギリギリ・・」

セキタ「では以下の事がスニーは分かります。

 『この怪獣はこちらに敵意を向けていない、そしてこの怪獣にあらゆる攻撃は無意味』だと」

ヘイグ「ナニいイイイ!?

 早く教えろよそう・いう・のは!」

セキタ「俺は・目星・しろと言ったぞ!

 勝手に動いたのはてめえじゃねえか!」

ヘイグ「まじかー、俺様の貴重な能力無駄遣いじゃん・・仕方ない、『隠蔽』を振るぜ」 隠蔽9→7成功

エッグ「俺も『隠蔽』。スミーはどうすんの?」 隠蔽10→2成功

スミー「・・私は、『隠蔽』しない。

 スニーを怪獣の前に出す!」

二人「ええ!?」


 スミーの分身、スニーが怪獣の前にてくてくと歩き出す。怪獣はすぐに気づき、スニーをひょいと持ち上げると乱暴に扉の方に投げた。


セキタ「ふむ、スニーは扉の近くまで飛ばされダメージ3だな。だが同時にスニーは扉に一番近くにいる事になる」

二人「えええええ!?」

スミー「やっぱり。

 この怪獣は悪意がない、て描写が気になったから近づいてみたのは正解だわ。

 ステージをクリアすれば体力が5回復するからこのダメージは気にしなくて良いわね」

セキタ「ああそうさ、『節分鬼』は怖い鬼なんかじゃないんだぜ・・」


 スニー 体力20→17→22


ヘイグ「や、や、ヤバいぞ!

 マジヤバいぞ!めっちゃヤバいぞ!

 何がヤバいって、俺の体力が残り3しかない事だ!『隠蔽』!」隠蔽8→5成功

エッグ「・・・・俺は隠蔽せずにわざと見つかります」

ヘイグ「やーめーろー!!」

セキタ「だが現実は非情である。

 ダメージ3を受けて、扉の前まで移動。

 ・・おめでとう、クリアだ」

ダメージ18→15→20


エッグ「ヨシ!」

ヘイグ「ヨシ、じゃないが!?

 たしか一番最後のプレイヤーは・・!」

セキタ「そうだ、各部屋には一番遅いプレイヤーに10ダメージが入る。

 ヘイギは体力がゼロになり、リタイアだな」


怪獣『悪いけどゲームだからね、ごめんねー、おしおき光線!』

ヘイギ『ぎゃああああああ!』体力3→-13 リタイア!


ヘイグ「のおおおおおっ!!」

セキタ「ふ、たとえ我がサーカスファンクラブ会長だろうと、容赦はしないぜ。

 ナニ、ここまで面白く盛り上げてくれたんだ。今回は追い出さず最後まで見せてやる。

 さて、次の部屋は・・」


ごっこ鬼の部屋

とても長い部屋だ。ここをクリアするのは簡単、ただ走り続けるだけだ。

 根性÷2を二回成功させれば合格の『すごい全力で走る』

 根性四回成功すれば合格の『全力で走る』

 幸運六回成功すれば合格の『ゆっくり走る』、どれかを選んで行動してください。


セキタ「・・ただし、上2つの選択は失敗すると大きいダメージ受ける上に最初からやり直しになる。

 どれを選ぶ?」

スミー「私は一番最初を選ぶわ。ついでに能力発動、『筋力増加(パワーズ)』!」

 スニー 体力22→27 根性8→13

エッグ「俺は・・まずは目星良いか、『ルトー印の元気ドリンク』が欲しい」

セキタ「はいよ」目星6→4成功


・ルトー印の元気ドリンク 

体力マイナス4する代わり各能力2


エッグ「ヨシ、これを飲んで・・」


エグー 体力20→16 全能力+2!


エッグ「ヨシ!これで失敗なんてあり得ない!

 俺も一番最初を選ぶぜ!

 根性÷2の二回勝負だ!ころりんちょ!」


スミー根性13÷2=6から7(6・5なのでセキタの優しさで7に)  ダイス 10失敗!

エッグ根性12÷2=6 ダイス 10失敗!


二人「「ギャアアアア!!??」」

セキタ「ウッソだろおい?

 これ実際にダイス振った結果なんだぜ?

 えー、スニーとエグーは走り出そうとして盛大にスッ転んでしまい、ダメージ8です」

エッグ「ヤベエ、ダメージ結構でけえ!」


スニー 体力27→19

エグー 体力16→8


スミー「うわー、結構喰らったわね、ドンマイ、エッグ・・」

エッグ「ドン引きしてんじゃねええ!

 く、ヤベエぞ、体力があと8しかない!一度でも失敗したら終わりだ!」

スミー「私はまだ体力あるから頑張るね」

エッグ「ぐ、ここでリタイアするわけにはいかん。俺は真ん中の全力で走るを選択する!これなら10以上だから失敗しない!」

スミー「私はもう一度同じルートに行くわ。行け、スニー!」


 ス二ー ダイス2 成功!

 エグー ダイス9 成功!

 二回目

 スニー ダイス6 成功!

 エグー ダイス3 成功!

 エグー、三回、四回目も成功・・。


エグー『なんとかクリア、出来たけど・・』

セキタ「この場合、スニーは二ターン、エグーは4ターンかかった計算になるからスニーの方が先にクリアになるんだよねぇ・・最下位のエグーにはダメージ8です」

エッグ「ぎゃはあああ!

 ワンチャンスミーが失敗するのを期待してたのにー!」

スミー「ああ、だからシフトダウンしたんだね・・まあ私も6が出た時はヤバかったけどね、ここは私が勝利して・・」

セキタ「エグーにおしおき8点ビームです」

エッグ「ギャアアアア!」


 エッグ 体力8→0 ゲームオーバー


セキタ「エッグ、リタイアです。

 マジか、ここでまだ一人しかリタイアしないと思ってたのに二人もリタイアしちゃったかー・・」

スミー「もう少し救済措置を増やした方がよかったわね。

 というかルトー印の元気ドリンクのダメージがでかすぎるわよ・・」

クリアしたので体力19→24

能力の副作用で 体力→22 根性8→6


第三の部屋 高鬼の部屋

大量の電柱が落ちてくる。

『幸運』か『根性』、三回成功でクリア出来るよ。あらかじめ『目星』÷2に成功すればそれぞれの数値に+3出来るよ、優しいね!

 ただし一回でも失敗すれば体力は1になるまで減るよ!二回失敗すればゲームオーバー!一回失敗しても大丈夫だなんて、なんて優しいゲームでしょう!


スミー「嘘は止めようGMゥ!」

セキタ「あ、はいごめん(正直)。

 さて、スミーに質問だ。

 そのままの『根性』『幸運』に頼る?

 それとも『目星』で確率あげる?

 どっちも失敗したら大ダメージ受けるけど」

スミー「ちくしょう、なんて殺意が滲み出た部屋なんだ・・!

 目星は7だから半減してもヤバいし、幸運8に賭けるしかない!お願いスス、私に力貸して!

 行くぞ、ダイスロール!」


スニー 幸運8以下で成功×3

 一回目8 二回目8 三回目6!

 全部成功!

 クリア出来ました!


スミー「うおおおお!

 やったよススウゥゥゥ!」

セキタ「マジか、8、8、と二回出た時はもうダメだと思ったがクリア出来ちゃったぜ・・!」

ヘイグ「意外に一番簡単なステージだったのか?ちょっと俺も振ってみよう」

 

ヘイグ幸運8  ダイス 5、3、9失敗!


ヘイグ「ギャアアアア!」

セキタ「何をやってんだ・・。

 それはともあれ、スミーはステージクリアだ。おめでとう」

スミー「うわーい、ばんざーい!

 なんかクリアしたからご褒美ちょうだい!」

セキタ(やべ、このステージで全員沈むと思ってたから何も考えてねえ)

「えーと、あ、後で用意しておくから!

 今回はここまでだ。

 このプレイで色々見えてきたし、また微調整したTRPGを出す予定だから楽しみにしててな!」



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